子育て中に 絵本に目覚め

還暦過ぎて 童話に目覚めた

だいぶ遅咲きのルピナスです♪

 

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岸田衿子さんのジオジオの幼年童話を2冊、先日中央図書館に行った時に借りてきて読みました。

幼年童話のコーナーに行き、一番に岸田衿子さんのお名前が目に入り、その中でも、絵本「ジオジオのかんむり」が大人になってから読んで、深く心に沁みた絵本だったので、「ジオジオ」に反応しました。

 



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「ジオジオのたんじょうび」
岸田衿子 作
中谷千代子 絵
あかね書房
1970.10初版

 

 


ジオジオは世界中で一番強いらいおん。そのジオジオが世界中で一番好きなものは、お菓子でした。おいしいお菓子は独り占め。みんなジオジオを怖がっています。ジオジオはひとりぼっち。
そんなジオジオの70歳のお誕生日が近づいたある日、ジオジオは夢を見るのです。子どもの頃
家族で一つのケーキを分け合って食べていたころの夢を・・・


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「ジオジオのパンやさん」
作 岸田衿子 
画 中谷千代子
あかね書房
1975.12初版

 

 


ジオジオはパンやさん。
ジオジオは、自分で小麦畑を作って、小麦粉挽いて、いろんなパンを歌いながら焼いています。
ジオジオの歌声が聞こえてくるので、動物村の森からお客さまがパンを買いにやってきます。
買ってくれたお客さまには、いつもおまけのパンもおつけします。そんなある日ギターひきのろばがやってきて・・・喫茶店を作ろうと夢が広がるおはなし。

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「ジオジオのかんむり」
岸田衿子 さく
中谷千代子 え
福音館書店
1960.7.1初版

 


「ジオジオは、ライオンの中でも一番強かった。

だから、遠くの方で、ジオジオのかんむりがちかっと光ると、

誰でもこそこそ、隠れてしまう。
 

でも、ほんとうはつまらなかった。

だれかと、ゆっくり話してみたくなった。

白髪も生えて、目がよく見えなくなってきた・・・


そこへ灰色の小鳥がやってきて、「六つあった卵が、ひょうがぬすんだり、へびがのんだり、川に落としてしまい、全部なくなってしまった」と話します。

それを聞いたジオジオは
「おれの頭の上のかんむり中ならどう思う?」と提案します。

 

王様の権威の象徴でもあった冠が

小鳥の巣に変わります。表紙の画がいい♡

 

・・・・・


最初のジオジオと
最後のジオジオの顔の表情が違います。

何度読んでも胸にグッとくるおはなしです。

子ども時代に、読んでいたらどう思ったのか?

若くて元気な時だったら?どう思うのか?

わかりませんが


ジオジオの気持ちが少しわかる年代になったからこそ、より深く心に沁みてきます。


私の大切な一冊です。


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今回、わかったこと。

最初に
「らいおん物語」という詩集の中で、ジオジオが誕生したこと。1957年出版

(この詩集、国会図書館にしかないそうで・・・またまた借りていただけるか?一応予約します)

その次は、絵本のために
「ジオジオのかんむり」を書いたこと。

この絵本は、画家の中谷さんにとって、はじめての絵本で、

そのあと二人で絵本の仕事をするきっかけになったもの。

・それから、幼年童話で「ジオジオのたんじょうび」を書いたこと。
最初はまだ近寄りがたいジオジオ

 

「ジオジオのパンやさん」
最初から動物たちと仲良しで、おまけのパンをくれるくらい、優しい。
おまけにちょっと太ってきている。

三冊続けて読めてよかった。

それから、さきほどアップした
神沢利子さんの幼年童話「ふらいぱんじいさん」と

 

 

「ジオジオのかんむり」がものすごくダブってて・・・

作者が違うのに、不思議です。
古くなったり、歳をとり、用をなさなくなった、役に立たなくなった、と思うものでも、こんな素敵な着地を用意してくださってて、ほんとに涙が出るほどうれしいです。

これも読み比べできて、よかったと思います。

最近、絵本や本がつながっていて・・・

私が選んでいるようにみえて

絵本や本たちが
「私を選んで〜」
「私を読んで〜」と
呼ばれてるんじゃないかと
思ってしまいました。

 

 

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神沢利子さんの

「ふらいぱんじいさん」含む絵本や童話のこと

 

 


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明日の午前3時40分ごろ満月を迎えるお月

さま、ストロベリームーンだそうです。

お友達が教えてくれました。

 

違う場所にいながら、同じお月さまを愛でるしあわせ

 

お空の人や

なかなか逢えない人も思いながら・・・

 

 

今夜も明るく輝いています。

 

皆さまの場所からいかがでしょうか?

 

 

 

皆さま素敵な夢を♡