前回は欲しいという気持ちは、心が満たされていないから生まれるという話を書きました。


つまり、欲しい物についてなぜ欲しいのか?

と考えることは自分の心のなかで〇〇が欠乏しているからという大発見に繋がるわけです。


例えば買い物依存症の人はあれも欲しい、これも欲しいと言って衝動買いしてしまいますが、実際は物が欲しいのではなく自分の中の欠乏を買い物という行為で満たそうとしているわけです。


しかし、心の欠乏(内なる世界の不足)が問題なのに外側に働きかけても意味はありません。満たされたような気がするのは一瞬だけで、またすぐ欠乏が浮き彫りになります。


だから欲しくて欲しくてたまらないものがあるときは、何故ほしいのか考えましょう。

その何故?には、自分を自分で満たすための大切なヒントが隠れているはずです。


1つの一例をあげてみましょう!

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Aさんは高価な物ばかりが欲しくなります。

なぜほしくなるのか?

高価な物を持っているとAさんは格好いいと思うのです。

Aさんは昔、自分の持ち物をダサいと笑われて傷ついたことがあることを思い出しました。

そこから、格好良くなりたいと強く思いはじめたやうです。

ある時、高価な物を持っている人が格好いいともてはやされてるところを何処かで見て印象に残りました。

それ以降、高価な物を集めるようになりました。周りの人からもそれ格好いい!と褒められて嬉しくなりました。そして高価でないものはダサいと思うようになりました。


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つまり、Aさんの場合高価な物が欲しいのではなくダサいと笑われて傷ついた過去に蓋をするため、格好いいと言われるために高価な物を集めるようになったわけです。

こういう場合は、まず傷ついた過去を自覚して癒やしてあげる。高価=格好いいという思い込みに気付いて手放し、自分の好きなもの=素晴らしいという新しい設定を自分のふにおとす必要があります。


このように、欲しい!という感情のうらには傷ついた過去や失った苦しみなどが隠されており、それが癒えていないことが殆です。さらに、ダサいと言われて傷ついた過去がある人は決まって周りのものをダサいと蔑むようになります。周りを悪く言う人は強い人でも悪人でもなく、単純に心の傷の多い人なわけです。


心の問題でいつでも大切なことは自覚です。

精神疾患でも病識(自分が病気であるという自覚)があるかないかがとても重要視されるのですが、病識の無い人が病を治すのは殆ど不可能です。

なぜなら自覚のないことはやめられない、自覚のあることはやめられるからです。


まずは、生活に必要不可欠ではないのに欲しい物、特に欲求の高いものが何かを考え、なぜ欲しがるようになったのか、一体何に傷ついたから強く欲しがっているのか考えてみてください。


私はイケメン俳優が大好きなんですが、これも容姿に関するコンプレックスからきているのだと気づいたのはごくごく最近でございます。笑


あくまで、好きなものは否定しないでください。

でも、好きすぎる物や我慢できないほど欲しい物には大抵傷が隠れているものですよ〜!!内なる世界は奥がとんでもなく深いです♡