私が
鬱になる
すこし前

PTAの会長を
しなくては
ならなくなった

市の
PTA全体の
総会が 
あって
 
今ならみんな
知っている
アドラー心理学の
岸見先生
(「嫌われる勇気」
を書いた方)
講演があった 

お話が
面白くて
その考えを
もっと知りたくて
調べたら
新大阪に
アドラー心理学の
事務所があった

まだ
アドラーって 
だれ?
って時

私は
セミナーや
勉強会に
通った

そして
そこで
「笑うことや泣くことは自分で決めている」
ということを
聞いた

びっくりした!

私は 
早くこれを
子どもたちに
教えたくて
興奮していた!
すごいことを
知った!と
思った

家に帰って
中学生と小学生の
3人の
子どもたちに

「なあなあ!泣くのも笑うのも自分で決めてるって知ってた?」
と聞いた

すると
「そんなんあたりまえやん!」
言われた

知らないのは
私だけ
だった
 
誰かに
何かをされたから 
怒る

誰かが
何かをしてくれるから
笑う  

誰かのせいで 
泣く

誰かがこうしたから
私が
こうなった
 
私以外の
誰か
あの人
この人

私の感情を
左右していると
思っていた

あの時の
衝撃

今思うと
恥ずかしいけれど 

死ぬのも
誰かついてきてくれると 
思っていた

それほど
ひとりで
生きていることに
責任を
持っていなかった

と言うか
生きているということ
よくわかっていなかった

自分が
なぜ生きているのか?
なぜここに存在しているのか?
なぜ仕事をするのか?  
なぜ生まれてきたのか?
なぜ結婚したのか? 
なぜ子どもを産んで育てるのか?

ようやく 
そこに
たどり着いた

でもまだ
誰かが助けてくれる
思っていた

私が
考えなくても
どうにかなるやろ

そして
結局
どうにかなる
現実が
続いていたから
何も
考えずに
生きていた

不満や
愚痴
他人の
悪口
あっちでいい顔
こっちでいい顔
そんな
毎日を
過ごしていた