これもコテージです…
正面の破風のデザインでそれとわかります…
ただし地下室を作って少しかさ上げしています…
お隣と離れているからできることですが…
換気扇の取り付けに「家」で一番気を使うのがキッチンかもしれません…
デザイン上や機能であれこれと考えます…多少はママ友への自慢もありそうです…
主婦が自慢したいのがこのキッチン…その中でも「換気扇」のデザインは捨てられません…
お料理好きを自負するなら、余計にこだわります…
大抵は天井につける・吊り下げる型で、全体の大きさ=タテ×ヨコの面積はだいたいコンロ台をカバーします…これが一般的な天井型です…当然ですが、ほとんどはフードと一体になっています…
また、本体…つまりプロペラ部分=フードはそのままで、伸びたダクトを外部の排気につなげるのもあります…換気扇もフードも独立して吊り下げたようで、いわば欧米型のようでカッコよく見えます…
プロの気分にさせてくれますが、取り付けやコストでハウスメーカーはあまりイイ顔をしないようです…
一般的な換気扇で天井に据え付けます…
いわゆるレンジ・フードはなく、直接プロペラが吸い込みます…
ところであちら特にアメリカなどのキッチンではよくレシピや本が同居しています…おしゃれな本棚も作られています…どうやらこれらの本にはキッチン独特のベタベタ感がなく、いつだって読めそうです…
対して日本では無理なようで、ベタベタするからレシピや本なんてとても置いとけません…
キッチンも広く、空気量もハンパなくあるからでしょうが…
キッチンがアメリカの主婦の仕事の場にもなっているということなのでしょう…
最近人気の高い換気扇です…
レンジフードが集めた空気をプロペラが排出します…
ダクトだけだから視野も広いので、独立型のレンジに合いそうです…
もちろん壁付けでもいいのですが…その場合、フード全体を囲む、例えば戸棚が必要でしょうね…
デザインがプロっぽいのが魅力のようです…!
基本的に日本の調理はなんでもアリです…
煮る、焼く、炒める、炙る、蒸す、に揚げる…中華料理などは日常的です…その度に油分は飛び、匂いも蒸気・煙も飛び散ります…
対して欧米では煮炊きの方法が違います…
ステーキや朝食のベーコンを焼くのが主で…鴨や鳥付け合わせの野菜の煮込みはレンジがやります…
魚を焼いたり天ぷらを揚げるなんていうのは、そもそもレシピにもありません…揚げるのもフライのようなシュニツェルみたいなものがありますが…
このベタベタ感も換気方法で変わってきます…
電気を多用する調理法のアメリカでは、ガスとラジアントヒーターのような電熱器の親玉(IHとは違います)みたいなものが主流です…いずれの方法も炎が上がらないから火災などの危険も少ないという利点もあります…
言い換えればこの調理方法の違いが換気扇の違いになっていると言ってもいいでしょう…
キッチンにM・スチュワートや大好きなママ秘伝のレシピがいつでも読めるのはこのせいです…向田邦子さんや和田エミさんの本が油っこくなる日本との違いがここにあります…
もう一つの大きな違いは、集煙装置ともいうべき、レンジフードの大きさです…
日本でこのフードの大きさはレンジ台=ガス台の大きさとほぼ同じです…建築上レンジ台と同じこの大きさで建築モジュールと合致させます…
でもこれはあくまでも換気扇のプロペラを入れた状態での話…レンジフードとは違います…!
調理から出る熱や煙、湯気がこの範囲=大きさに収まらないことはすぐわかります…
もちろん厳密にはレンジからレンジフードまでの距離=空気の流れに影響されますが、たいていの場合は半ば当たり前のように観念的にその大きさは決められています…調理で温められた空気は、まっすぐに上昇すると考えているようです…普段からキッチンに立ったことのない男性、それも設計屋さんの視点みたいです…とは言っても、アピールしない女性も観念的で通俗的です…換気のイミを考えないようです…
レンジフードはあくまでも集煙装置です…調理で出た空気はここに溜まり、そこから換気扇を通して排出されるわけです…当然ですが、フードの大きさはレンジ台よりも大きい必要があります…つまり調理の出す匂いや熱が逃げないように集めなくてはいけません…
そのためには適切な空気量の確保と、換気扇の性能の計算が必要です…こんな大事なことなのに設計者やあなたは「当然」のように選んでいます…ちなみに、たいていの天井型ではコントロールも弱・中・強の3段階だけです…
キッチンの換気扇は換気するための過程であって、決してつけたから良いモノではありません…
正しい換気扇の知識はあなたのキッチンの快適性と関連しているからです…
ところで、若い料理好きな女性の間で人気のある換気扇があります…
それは今までは当たり前のようだった天井に付ける換気扇と違い、横から引く換気扇です…
もう20年ほど前にリノベーションではじめて取り付けたことがあります…
もともと個人的にも興味があり、これに関する資料やカタログ値を取り寄せていました…しかし主にコストやはじめてだからと提案を受け入れられなかったのですが…
結果はキッチン全体のベトベト感がなくなり、本もガラスも綺麗なままなのに驚きました…
デザイン的にもフードもモダンで主婦力が高まったのを覚えています…
欠点は、従来のものに比べてコストはやや高めで、据付に際してコツと手間がいることですが…
清々しいキッチンと笑顔はそれを上回ります…取り付け技術の習得といい、換気とは? とわかって…これも一人親方だから味わえる冥利だと思っています…現実にその後の据付は要領よくなりました…
IHのレンジに変えた時のものです…正面が換気扇です…
それを覆うように透明のフードがあります…
換気ダクトは普段はステンレスのカバーで外界からの空気をシャットアウトします…
レンジ周りはIHにしたことでスッキリしたようです…
その換気扇の強弱=吸引力の強さは空気だけではなく、音やガス台の炎も引っ張ります…
距離にもよりますが、換気扇の強さと炎の距離や相対的な位置に関係するようです…
天井型に比べてこの横引きの換気扇はこの現象に敏感です…
天井型に比べればレンジフードは低く、排気はより直接的です…プロペラの回転=強弱はスイッチで無段階に調節できますが、煮炊きの鍋釜の形や大きさで違います…必要以上に強では、炎は換気口に引っ張られるようになり、その結果鍋に熱の偏りが起きやすくなります…
案を採用してくれた当時の主婦は料理好きで、特に大鍋の煮物(これが美味しかった)が大得意…でもこの大鍋がこれらの欠点を見せてくれたのです…つまり炎は鍋の上方に上がらず、強では途中で排気口に向かってしまいます…これでは鍋に熱した部分と熱が回らない部分を作ってしまいます…その後間もなくして子供たちも「家」を去り、あの大鍋の出番も減り…そして何よりI・Hのレンジになったのでこの問題は解消します…工事後の「観察」も大切だと納得した出来事です…
ガスレンジなどの炎が加熱したい鍋やフライパンを十分に熱するように回っているか?…
例えばレンジ周りを清潔にしたいばっかりに、換気扇を最強にすればキッチンは清潔にできるでしょう…
でも供給される空気の量はどうでしょう…妙に足元や背中が寒かったり、プロペラ音が大きくなっていませんか?…
キッチンの換気扇の使用はあくまでもあなたの感覚が強弱を決めます…ヒト主導型と言ってもいいでしょう…換気扇を必要以上に強く回せば、空気は勢いよく換気扇に向かい炎まで引っ張って行くということも知って下さい…このことが鍋やフライパンに熱の偏りを与えるからです…
反対にあまりにも緩いと熱は十分伝わりますが、レンジフードが逃した匂いや煙は周囲に広がります…せっかく小型TVまで持ち込んだのに、これだってベトベトになってしまいます…
これは、新しくキッチンを作り替えた時の工事中の画像です…
こちらはガスを愛用、やはり炎で煮炊きの加減を見るそうです…正面が換気扇でその上がフードです…
左下がコントローラーとヒューズ、電源と照明のスイッチです…
テーブルはタイルを貼り不燃効果を考えました…タイル貼りも全部自分でやりましたが…
この後の家具作りなど一人親方ならではの面白さでした…
取り付け時の問題として換気扇とレンジ、特に排気口やフードの高さが問題になりそうです…
取り付け位置については説明書に明記されていますが、これを参考に使い手との関係寸法を、なお決めた方が良さそうです…特にレンジ台の前方寸法や吸引=換気範囲などです…この方法の特徴として上部に透明のフードがあり、鍋やフライパンから上がった煙や臭いはこのフードで集められて、外部に排出されます…この時の排気が周囲に不快とならないように、外部にも気を使います…
その排出は無段階の可変スイッチを切り替えることで強弱をコントロールします…
今は皿洗い機、食器乾燥機、レンジまでもが電化されて…ガスのような炎ではなく、電気的に加熱する方法が増えています…I・Hのような電子的な加熱が今の主流です…特に炎がないので周囲に燃え移らず、火事の危険も大幅に少なくなりました…
特に電子が加熱するI・Hは炎の代わりの電子的な熱線が鍋釜の内側を加熱します…これなら横引きの換気扇でも炎が曲がることがありません…
この方式にすると専用電源の設置や、専用の鍋釜が必要になります…コストの問題です…ランニングコストだって大きくなります…
表面はガス台のような五徳の凹凸がなくスマートで掃除もラクです…人気があります…
その一方で煮炊きに炎が見えなくては不安だからと、自分の目で煮炊きの加減をしたいからとガスを愛用する人がいます…
どうやら炎が見えるガス派と、見えないI・H派に分かれるようです…あなたはどっち派ですか?
そのどちらにも換気扇が必要だということをお忘れなく…!
さらに野菜や魚、肉までが電気で動くスライサーになり、さらに圧力鍋までが電化されて便利だからと使われています…どうやら雪平鍋や鉄鍋、落とし蓋や厚手の蓋など、熱の違いを料理に生かした祖母や母の料理の記憶は遠くなったようです…
換気扇もスライサーもその全部が電気エネルギーに頼らなくてはなりません…今や主婦の仕事は電気エネルギーや都会の利便性に頼らざるを得ないようです…
その中でも換気扇の優劣が「家」の「ため息」だということがわかりますか…
ゼヒこのことの重要さを理解している設計士に出会ってください…
男・女ともに、ひとり親方がもっと増えてくれるとイイのですが…
そして日本だけじゃなく世界を知ってください…建築も世界を見せてくれます…!
そのためにも仲間と情報を共有してください…




