これから「家」を持ちたいと思う、または大人になりたい人に、読んで欲しいと思うブログです…

あなたの「マイホーム計画」のお役に立つために…今日は「健康住宅」と、多用される香りのお話です…!

 

 

 これもバンガロースタイルです…

正面のギリシャ風の円柱の印象がアカデミックな味付けをしています…

 

 

 「家」「化学物質」の相関関係は「アレルギー」ではと長い間問題にされてきました…

アスベストも発がん性があるからと除去されています…ノリに含まれるホルムアルデヒトも問題になりましたが、今では厳重?に管理されて、の数で可視化されています…とはいえ、日本の建築法規の目が届きにくい海外製も多く、自己申告に任されているのが実情です…

 

 

 知人の若い女性も「化学物質アレルギー」に苦しみ、彼女の母親もまた苦しんでいました…

その彼女の終の住処に作り変えた家が、本などで有名な建築家の提唱する、いわゆる「健康住宅」です…

娘の化学物質アレルギーを防ぐため、業者も一緒に契約してこの「本」の通りの家を新築します…

 当然ですが、高価です!…ちなみに土地はもともと自分のものなので、「上物」だけが高価です…!

 

 でもこの工事を見ながら考えたのは、この「本」の通りに作ることが「アレルギー」を抑える最良の方法だとすれば…こんな「高価な家」を持てない人は一生「アレルギー」に苦しむということなのでは…という疑問です… 一体こうした、家の線引きはどこから来ているのでしょう…

 

 また別の彼女は、既に母親になって子供もいるのですが、その子供の勉強机や整理箱などの合板のノリにも苦しみます…

彼女はさらに過敏な症状です…この彼女の家はフツーの「家」です…

 

 

 彼女たちの苦しみは大変です…勤めを休んだり、温泉療養をしたり、セラピーに遠距離を通ったり、薬を服用したり、注射で抑制したり…経済的な負担も半端ではありません…それが一向に改善されないままに一生続くことだってあり…さらに悪化することだってあります…!

 

 また「花粉症」のように環境の変化で、或る日突然「アレルギー」を発症する人がいますれ…! 

( 個人的体験ですが、長い間苦しんだのにもう10年以上発症していません…理由は、多分年取ったからです…!ハイ 

さらに「排ガス」などの有害物質も町中に溢れ、都会に暮らす人はいつだってその危険にさらされています…

今の時代、私たちの「生」は周囲を「化学物質」に囲まれて危険の中であえいでいます…都会に暮らす人はいつだってその危険にさらされています…

 

 そう考えると「家」はこうした内なる「敵」と「花粉症」や「排ガス」などの外の「敵」から「守る=避難所」シェルターを作るようなものです…「家」健康のために逃げ込む場所になっています…!

 

○△□ 〜 z

 

 この状況になっても大手のメーカーのこうした「家」つくりは一向に進みません…業者や資材選びなどで効率と合わないからです…簡単に言えば儲からないのです!

 せいぜい有毒を吸着するという珪藻土壁紙の使用で「健康住宅」だとアピールしています…

 どうやら「健康」「お金」に左右されているようです…

 

 

 「家」の部材や素材も自然から離れて、人工的なものが増えています…

言うならば人工的なものが自然を隠して、自然に見せる…昆虫の擬態のようなものです…

 その正体の大半は試験菅が生み出した「化学」です…これがノリやプラスチックに姿を変え、ここから化学物質が放出されています…

 

 例えば、あなたの周りの木質感というのはあくまでも木に似せたという表示です…

ここでいう「感」とはあくまでも木のように感じる=見えるということです…感は感覚のことで、見る、触る、嗅ぐことになる、言って見れば人間の五感を巧みに利用した表現です…

 

 

 どこのお家に行ってもドアやその枠など木に見えるところは同じようの色調、同じような表面の木目ではないですか?…本物の木に比べ硬質で、簡単に傷がつきません…ガンジョウです!

「柱のキズは〜♪」というような傷をつけると、表面は木目が印刷されたフイルムで、その中は茶色の木のようなものの塊だとわかります…MDFです…! 

僕たちは「練りモノ」、あのおでんなんかと同じ呼びをしていました…合成品だからよく燃えます!

 

 木でないからキズは残ります…しかもフィルムが破れたら耐水性も無くなります…カンナやサンドペーパーの効果がありません…キズ跡は醜いままです…廊下の手すりの曲がり角はいつまでたっても鋭角で人の肌を刺激します…長い時間を経てもけっして家族に馴染もうとせず、そのままです…!

硬くて丈夫で型崩れがない!…「家」の美観だ、とは聞こえがいいのですが、これがMDFの特徴です…

 つまり長い時間かかって形を変える自然の「木」に比べてガンコです…実態は化学の力だからです…!

 

 ホンモノの「木」なら柱のキズは残り、テーブルや手すりの角も丸くなり…家族の記憶増えてゆくのに…!

 

 さて、あなたや家族に攻撃的「木質」を選ぶか、あるいは傷ついても融和的「木」を選ぶのか

これも家つくりのあなたの選択です…同時にこれもアレルギーを忌避する一つの方法です…!

 

◎◇△✖︎  △□○ …

 

 設計ではこれらの部材を選ぶのに機械的な提案しかしません…分厚いカタログをたくさん抱えてくるから、選択肢もたくさんあるんだと錯覚します…カタログ通りだから取り付けだって楽です…大量生産品だから価格のダンピング幅も大きく、業者は決してをしません…このスグれモノなら高価に見えますよ!…

それに他のお家もこれを採用していますよと、あなたを安心させて説得します…

 ナルホド、だからどの家もみんな同じに見えるんだ!…と気がつくのはあなただけです…!

 

 この時点では完全に医学的にも対社会にも「避難所=シェルター」です…!

「家」がはあなたを外的な要件から守ります…一方で内的な条件とは人間の身体への自覚信頼する自信です…これも人間力なのですが…! 

 

 

 

 最近の「家」をさらに気密性が守ります…暑がりで寒がりな家族は滅多に換気をしません…一年中エアコン空気清浄機に頼って暮らします…洗濯物も室内干しです…こんな快適そうな生活に満足します…

 でもこのせいでこんな室内の空気が同じ空間を還流し続けています…!

 

 こうやって「芳香剤」「消臭剤の必要な下地が出来上がります…

 

 当たり前ですが…こんな空気を家族は毎日呼吸しています…体外に排出され難い化学物質は体内に蓄積され、身体がさらに鋭敏になることもあります…あまりにも自分の家の空気清浄快適に思えて、外気に違和感を感じるから、ますます敏感になります…!

 どうやらこれも抵抗力を弱くしている一因のようです…もともと人間の体には自浄力があるのですが、その進歩の低下や後退がアレルギーにも敏感にしているようです…!

 

 

 

 住環境をカッコよくするために簡単に消臭剤や芳香剤を室内だけでなく自分自身にまでシュッシュッと吹きかけます…ヘアースプレーだってエアゾールガスが噴霧しています…1日のうちでこのシュッシュッを安易に何度となくやります…その度に噴霧されたガスや香りは空中を漂い、口から体内に取り込まれます…

殺虫剤なんて虫を殺すほどの猛毒を持っているのですよ…さらに噴霧後は家のそこかしこに、見えなくても成分は付着しています…

 

 このエアゾール多用が家の匂いを良くした分、それを吸ったあなたの健康は害されています…気をつけるべきです…何でもシュツシュツとやるあなたは加害者かもしれないのです…⁉︎

 

 最近は室内だけでなく匂い付きのトイレットペーパー、洗濯物や寝具などの汚れ除去にもシュッシュッします…イイ匂いが好きだからって…あちこちに置かれた芳香剤はまるで「家」の必需品のようです…⁉︎

若い人は香水やコロンまでシュッシュッ…それって臭い物にフタをしています…

 しかも悪いことに自分だけの嗅覚に頼るから、香りも近視眼的に使います…とかく鏡の中の自分が大好きだからと、近視眼的に使うお化粧と同じです…これでもかと言わんばかりにひたすらパフやハケ、噴霧器を使います…

 

 

 結果香りは臭い匂いになり、ガスも充満し思わず窓を開けたくても、本人は一向に気にしません…

臭いものにただフタをしたというゴマかしなんですが…! 長時間使わない香水やコロンのビンが蓋をきちんと閉めたのに汚れていませんか?…揮発性のガスが気化して放出しているからです…こんなに恐ろしいものを使っています

 

 種類によっては「引火性」のものがあります…あの札幌の火災事故を覚えていますか…不動産屋が部屋の消臭に、それも大量に使ったのはこの消臭剤です? 利用者はいつだって被害者です…情報を理解しないからです…ブルっ…

 

 

 例えばスープも、初めの一口はというような味加減にしとくのがベストに思います…初めの一口がちょうどいいと、飲み終わる頃にはきっと口中がしょっぱく、あるいは甘くなっているはずです…同じように少し足りないなと感じる香りが周りにもちょうどいいということを知るべきです…覚えておいてください! 

 ふと振り返る…かすかに風に乗る…くらいがちょうどいいのですこの微妙さ、大人にならないとワカンねぇだろうなぁ! (古いギャグです・わっかるかなぁ〜) 

 

 それでなくても香り=匂いも過ぎれば公害です…タバコの煙と同じで周囲も危険にさらされます…

それに知性も疑われます…

 

 

 

 ムダ話です…

 ルノワールやドガの一連の絵ではパリの入浴風景が描かれています…西洋では日本にあるような入浴の習慣が社会環境的にありません…なので前の臭いを消すように香水やコロン類が発達します…コロンで有名な「トスカの4711」という番号は、ナポレオンが占領どきにつけた番地だそうです…「オーデコロン」の語源はオーデ河の水の意味で、ナポレオンは王妃ジョセフィーヌのためにこのトスカを占領したというのですが…つまりもともと欧米、特にフランスで発達した香水の類は、臭いものにフタをする発想だったわけです…「もういい、ジョセフィーヌ」はナポレオンの小話…え、内容?オトナの小話ですヨ!

 

▶︎■● 〜 ✖︎

 

 日本にも昔から「薫香」と言って香りを楽しむ文化があります…正倉院にはシルクロードを渡って来た香木があるそうです…日本人の体臭は白人種のそれよりも低いそうで…香りの意味も違うのかもしれません… M・モンローが寝る時はシャネルの5番だけといったのも彼女らしい名言です…!

 

 

 笑うだけで周りが明るくなる…そんな太陽や土の香りのような女性も昔はいたんですが…

見えない香りをこんな風に表現した美しい言葉です…!  でも今はこんな太陽も顔を出しません…! 

 

 とにかく、いくら家の中がクリーンだと言っても、こんなにシュッシュッとやっては、その空気を吸っている家族も少しずつ化学変化を起こしているようなものです…一度体内に取り込まれた化学物質は簡単に体外に排出されません…次の世代のアレルギー体質を今の世代が作っているかもしれないのです…⁉︎

 

 くれぐれもこので臭いを抑えるならタイミングと換気の大事さをよく考えてください…これも家族を守る健康住宅であり続けることの大事なところです…! 特に妊娠中なら胎児への影響を考えるに越したことはありません…香りタバコと同じ公害なら、受動可能性もあります…!

 

 また、むだ話です…

「 飲もうと思ったスープにハエが一匹…客はすぐにそのことをボーイに伝えますが…

そのボーイ少しもあわてず言います…「お客様、ハエの飲む量なんてたかがしれてますから… 」

 

 

 家族のための健康な家…そんな家を望むなら家の素材、木や壁材、壁紙から塗装まで、まず本人が実際に現物に触れて、吸って、嗅いで確かめてください…「リノベーター」はまずこのことを提案すべきです…これも「時間軸」を大切に考えることの一つです…まず選ぶべきは、持ち込まれた分厚いカタログではなく、自らいろいろな部材のメーカーや製品を選び…そしてそこに出かけて直接触れさせ、嗅がせて、少しでも問題点の解決に役に立つ情報を手に入れることです…!

 

 

 考えてもみてください…いわゆる健康な家は基本的に昔ながらに建てられています…例えば昔の壁職人はスサ、あるいは藁を刻んで泥と捏ね合わせ、笹を編んでこまい壁を作り、コテで塗っていました…一昔前には冷たい汚れ仕事も今では高い工賃が要求されます…その主な原因は原材料職人後継者不足からです…

 業界もこんな面倒仕事をしたくありません…もしも本当に「健康が家の求めるもの」なら、業界自体が職人も材料も育てるべきです…それをやらずに相変わらずの儲け主義、素人仕事…このパラドックスに気がつかないから、建て主の「不利益」と「時間軸」は相変わらず置いてけぼりにされるばかりです…!

 

 

 「家」を作る事は、あくまでも「時間軸」で、子や孫の世代=未来を考えることなのです…!

その上で次の世代の子にも「リノベーター」を残してやってください…

いい「リノベーター」を目指すなら「人間」も勉強してください…「家」はあくまでも彼らのものだからです…!

 「家」を「何のため」「どうして」作るのか?…よく考えてください…

 

 

 

 くどい文章をここまで読んでくれて、ありがとうございます!

 

「この手紙を長々書きました・それは短く書く時間がなかったからです…」とは誰かの言葉… 毎回面倒な文章は、まるで出来損ないのラブレターみたいに冗長です…「家」にまつわる事柄はどうしても多いからなのですが…

でもこれは「あなた」と「家」へのラブレター…どうかご勘弁ください! 文章力がないとはいえ…毎回反省してマス……!

 毎回こんなブログにお付き合いくださる少数の方…ありがとうございます…お礼を言います!

 

 

 

 次回は「スフインクスのなぞなぞ」の話です…! 

 

 「家」の基本は材料と道具の本質を知ることです…情報を得て共有することです…

高い買い物です…当たり前といえば、当たり前なんですが…どうにも他人任せのようです…

あなたの「マイホーム計画」が成功することを願います…!

 

 Renovationには修理や修繕の他に刷新や元気回復という意味もあります…

「家」を新しい力で元気にさせる…「リノベーター」に応しい言葉ではありませんか…!