これから「家」を持ちたいと思う、または大人になりたい人に、読んで欲しいと思うブログです…

あなたの「マイホーム計画」のお役に立つために…今日のお話は、電動工具です…!

 

はじめに…お家ができます…!

 

 電動工具もあなたの心をくすぐります…ホームセンターでのチラシでも派手に並んでいます…

これを使えばマッチョな気分になれそうです…それにDIYだってうまくいきそうです…

何しろ電気パワーがあるのだから、めんど〜な道具の手入れからも解放されそうです…というワケでどうもこのテの道具・ツールを買い揃えるようです…ツールジャンキーにならなければいいのですが…

 

 代表格は「丸ノコ」です…前述しましたが、ノコギリは木を切る時に摩擦熱を生みます…なので高速回転する丸ノコは摩擦が半端ではありません…しかも最近は板でもノリで貼り合わせた集成材が主流です…木と木の間には科学ノリがあり、丸ノコがこれを一気に切って行きます… 当然ですが刃や丸ノコ本体にこのノリが着きます…付着しすぎると切れ味が悪くなり、摩擦も大きくなります…

 

 「替え刃」テフロン加工と表記されているのは、最も滑りやすい=摩擦係数の小さなテフロン加工してあるということです…ノコ刃全体が滑るから、最初の切れ味を持続できるということです…

刃先にもダイヤ(もちろん人工の工業製品です)の粉を装着して切れ味も鋭くしています…!

 どうやら現代の丸ノコはこうした時代を映して進化しているようです…

 

 丸ノコの大きさを選ぶ基準はその操作性(取り回し)と本体の大きさと重量です…刃の直径が160mm前後標準のようです…このサイズなら家庭用には十分です…この上に190mmもありますが、家庭用に使うことはめったになさそうです…もちろん様々な大きさがあります…

 

 刃の交換は中央のフランジのネジを外します…この時に必ず刃に印刷されている矢印が機械の回転方向合致するようにはめてください…そうしないと切れません…切るとは自分に向かってですもしも反対に取り付けると、切る方向と回転方向が一緒なので丸ノコはどんどん前に進んでしまいますつまり丸ノコを制御するのは、人間が行っているからだとわかります…それに丸ノコがあなたを飼い犬みたいに追いかけますから…うう〜ワンワン

 

 作業で発生したおがくずですが、最近はホースなどで家庭用の掃除機につなぐものがあります…作業環境にはとてもいいのですが、機械の取り回しには頭を使いそうです…この排出口の存在も丸ノコ選びの要件になりそうです…それにホースなど周辺機器の経済性もあります!

 

 

そこへ寄り添うように…!

 

「ジグソー」も人気があります…丸ノコと違い直線曲線も切れるからです…素人は同じノコギリ仲間なのでこっちのほうがいいかな?なんて考えがちです…結論を言うと別物と考えてください…丸ノコは刃が回転する円運動ですが、ジグソーは刃が上下する往復運動レシプロです…当然ですが円運動は円を維持するために常に直線であろうとします…一方で往復運動では、例えば節のような固い部位に当たると刃が曲がったままでも運動を続けます…つまり直線を維持できなくなります…

 

 替え刃には直線切りと曲線切り、さらに細工用など数種類があります…本体側にも対応してスピードを数段切り替えたり、切削の角度も調整できるようになっています…

 

 でも木の硬軟を考えると「ジグソー」は使いません…刃のストーロークで突き返しもあります…どうやらどちらか1台で両用するというのは難しいようです…

 

 また「オービタル」だ円という表現が「ジグソー」にあります…刃がだ円のように動いて、材料を切りやすくする方法ですが、円弧をキレイには切り出せないようです…練習次第かもしれませんが!

 

 切断面はジグソーは直線で切れ落ちますが、丸ノコでは斜めになります…これを防ぐには直線で切り終えるところまで切り進む必要があります…でもこれはかなり厚い材のこと、家庭用ではあまり見かけません…

 

 この2機種にはノコ刄の台になるベースがあります…

摩擦熱に影響されずかつ相手材料と密着性を高めるためのものです…多少のサビなど気にせずタフに使うなら鉄製を、正確に使いたいならテフロン加工をしたアルミ製があります…価格も違います!

 

 またこれらの機種には専用の定規があります…上記のベースをこれに沿わせて使います…各角度は定規に刻印されていますが、基本的にはこれをあてにせずに、自分で確認して固定します…特に基本になる直角は矩尺かねじゃくあるいは材料に正しい直角を記してこれに合わせますが、この方法を家庭用にも勧めます…

 

 この定規にはもっと大きなサイズがあります・用途によって選んでください…ただし定規を抑えるも必要になります…相手の抵抗でベースも定規から離れやすくなります…初めは両手が汗でビッショリです…

 切るスピードも大事です…ゆっくりと慎重では摩擦熱の黒い焦げ跡が切り口につき、早すぎればよく切れずに切り跡がささくれます…はじめは緊張もしますが慣れてください! コツがわかればアトは楽です…

 

 

少し大きなお家がもできて…町ができます…!

 

 丸ノコの刃の出は、刃が材料の裏に出るくらいからさらに1cm 前後ほど深くセットしてください…

ベースからこの高さが切るときの必要量と考えてください…長ものを作業台などで切る時にはこの厚さの板をノコの下に敷きます…大きな板、例えばベニヤ板などは切れたところから落下します…切るにつれて落ち、最後はその重みでちぎれるようになり、切り跡も汚くなります…敷いた板がこれを防ぎ、同時に怖い刃のキックバックを防止します…「ジグソー」は、刃によってストロークが違うので気をつけてください…

 

 ブレーキ付きというのは、操作の手を離すとノコ刄の回転がすぐに止まるということです…作業のスピードを高めると同時に危険から守ります…いつまでも余力でくるくる回ってては手もつけられませんね…クルクル〜

 

 丸ノコにはガードが付いています…とても簡単な方法ですが…刃先を守り(ガード)します…構造上これも円運動するので円の頂点までは逆の動きに反応します…もしも薄い材料を切るために刃の出が小さければ、このガードが邪魔をします…そこでこのガードを上げたままにするくさび状のものを挟んでガードを固定します…当然刃はムキ出しのままです…かなりキケンです!…素人は真似してはいけません…でも時に薄物の切り始めにガードが食い込んだりでジャマすることに出くわすはずです…自己責任で臨機応変に考えてください…ちなみにこの方法は今は禁じられています…もしも傷害のあった場合保険の対象外になるからです…

 

 

 「インパクトドライバー」も人気です…ダッダッという音がいかにもマッチョです…

先端のビットは簡単に変えられます…プラスとマイナスのネジのほか、特殊なビットにも対応します…本来は回転しているものにインパクト、つまり打撃を与えて打ち込みやすくします…そのハンマーのダッダッという打撃音がその呼び名です…実際に使ってみるとかなり力が強いです…

 並行して「ドライバー」もあります…ネジや穴を開けるのに使います…ドライバーにはネジを締める力=トルクを変える装置と、クラッチが付いています…これがドライバーの特徴です…

 

 例えばネジを想像してみてください…ネジには木ネジ、鉄鋼ネジ、板金ネジなどがあり、さらに長さや太さがあります…古いネジはなかなか抜けないことがあります…こんな時に機械的なドライバーを一気に押し付けるとネジは緩まずに、ドライバーの先だけが空回りします…せっかくのネジの頭をなめて=潰してしまいます…こんな時はゆるいスピードから始めて様子見します…一番弱いトルクからゆっくりと回してみます…それでも緩まないとクラッチが効き、ドライバーの先端は止まったままで空転します…後は少しずつトルクやクラッチを強めながらネジを外します…この機構はこの機械にしかありません…!

 

ええっ…⁈

 

 ムダ話です…ネジにはプラスとマイナスがあります…最近はプラスが多用されています…プラスは見るからにスマートで、ネジ頭のドライバーの引っ掛かりも良いようです…しかしここに水や土砂が溜まりやすく、さらにカビも発生しやすいという欠点があります…反対にマイナスは水が流れ落ちるのでこんな心配はありません…家の中を見渡してみてください…たいていのネジはプラスですが、水を多用するところにはマイナスネジを使ってあります…その理由は以上のようなことです…

 同じに見えるプラス・ドライバーにもよく見るとNo.0 〜 3 の表示があります…この番号がドライバーの大きさを表しています…番号が大きい方がサイズも大きくなります…これがきちんと合致すればネジは簡単に開け締めできます…よく観察してください…家庭用には No.2 を選んでおくと良いでしょう…

 

 この大きさの表示はマイナス・ドライバーにもあります…

この場合はドライバー先端の平らな部分の幅で大きさを決めています…#0から1,2,3,4 と進みます…家庭用には#3か#4を選んでください…プラスもそうですが必要に応じて大きさを選んでください…

 

 古いネジは頑固です…合わないドライバーと力任せがネジの頭を壊します…汚れたプラスは細い針や針金でプラスの中をキレイにしてみてください…これだけでも随分と違います…でも初めは面倒でも手でドライバー使ってみます…ネジ穴を含めて手で「探って」みます…けっきょく頼れるのは人間の感覚です…

 

 もちろんこれにも「インパクト」を使った「ドライバー」もあります…

その時にはインパクト専用のドライバーやドリルを選んでください…先端のデザインが違います…

 

 

 こうした電動工具類は価格もピンキリです…特に最近はコードレスの充電式が増えています…その価格の中心が「バッテリー」と「充電器」です…一回の充電で使用時間が長く、充電時間が短いリチウムイオン電池がその主流になっていますが、高価です…また専門メーカーの日立やマキタ、リョービなどは、機械本体のカラーを変えて DIY 用を市場に出しています…メーカーとして信頼性があるとはいえ、中にはすぐに故障をする機種もあり、かなり苦労をした複数の経験者を知っています…明らかに価格格差があるようです!

 

 家庭用なら使用の頻度を考えて適切な経済性と保証内容、期間で選んでください…TVショップでは先述した、特にトルクやクラッチの切り替えが何段できるか?…充電時間と仕事量はどれくらいか?…

決して登場者の笑顔やナルホド!というしたり顔や拍手にダマされてはいけません…

 

 何度も言いますが、あれにもこれにも使えそうだというあぶハチ取らずに見える便利さは、スイスアーミーのナイフ位しかありません…適材適所です…正しい道具は決してウソをつきません!

 

 

 ここでも管理や保管は大事です…

たとえ電源に繋いでなくても危険なものには変わりありません…子供達から遠ざけてください…

サビにはくれぐれも注意してください…あくまでも道具です…ホームセンターにはこれらの収納ケースもあり、それらを活用するのも収納術です…

 

 

 ここまで読んでくれて、ありがとうございます! 

 

 次回は道具の最後に「かねじゃく」のお話です!

 

「家」の基本は材料と道具の本質を知ることです…もうそろそろ「暮らし方」にも入ります…

 もう少しお付き合いください・!

 

 正しい知識さえあれば、設計士にも施工現場にもニラミを効かせられます…情報を共有してください…

この情報をもとに「マイホーム計画」が成功することを願います…!

 

 Renovationには修理や修繕の他に刷新や元気回復という意味もあります…

「家」を新しい力で元気にさせる…「リノベーター」に応しい言葉ではありませんか…!