「レオパレス21」の問題が連日世間を賑わしています…

 

 大手のアパート会社の手抜き工事…もうこのテの問題は、例えば基礎工事や外壁工事などで多く取り上げられてきたはずなんですが…それでも建設業界ではちっとも問題が解決されていません…それどころかこのテのごまかし工事はちっともなくなっていないのが現実です…

ますます「巧妙」にあなたと役所から見えなくしています…つまり、あなたたちをダマしやすく、建ててしまえばこっちのもの、としか考えていません…

 いやしくも従業員をたくさん抱え、なおかつ株式上場をしている会社でこの体たらくです…しかもこの「ごまかし工事=手抜き工事」は何年も前から続いていて、今回も全国で1万4千人余がこの件で引っ越しを余儀なくされたということです…ありえない数字です…!

 

 余談ですが、この不動産の問題は「子供の虐待問題」とつながります… ちっとも解決しない二つの問題はますます巧妙になり、ブラック企業と毒親がはびこります…そして名ばかりでちっとも被害者=私たちを守らない「役所」と「児相」…!

 次々と起こる同じような問題…その度に「無力化」し「無関心」になる僕たち…何処かが狂ってきています…

あなたの正しい「マイホーム計画」ためにもこれらの問題からは目をそらせないでしょう…

 

 

 こうした問題の「根本的な原因」はあなたの側にもあります…つまりあなたが「家」への施工に無関心で、施工の現場をただ信じていて、あなたは「契約」を結んで終わり、と考えていませんか?…

 建築の元になるのは「建築基準法」です…これに即して「施工法」があります…終われば「建築確認」があります…この三つはあなたの「家」にも適用される建築の重要な「法=約束事」です…

 約束とは国とあなたが決めたことで、おおよそ建築と名のつくものはこの約束事通りに行われます…

 

 あなたの「家」の設計図を基に役所=当該の自治体に提出されるのが「確認申請書」で、申請された部材が正しく施工されているかを見るのが「施工法」というわけです…工事が終われば「建築確認」という、部材や施工が「建築申請書」通りに正しく行われたかどうかを確認する作業があります…

固定資産税」などの各種税金もここで最終決定されるのであなたにとっても重要です…!

 

 「確認申請書」が受理されたところで工事は始まるのですが…ここに「盲点」があります…

「確認申請書」はただの書類=書式です…一方で現場の施工がその通りに正しく行われた=施工されるかどうかを役所は見張りません…「建築確認」も通り一遍で、あなたは置いてけぼりを食うだけです…

 

 つまり「施工」状態と「確認申請書」の内容が違ったものになる「盲点=落とし穴」がここです…

この箇所で使用すべき部材を代用、あるいは正しい性能以下の部材…あるいは使用をしない=手抜きすることで…会社は収益と、工期の短縮を見込めます…しかもたいていそれらの箇所はあなたから見えない所で行われています…基礎や屋根裏などです…でもこの見えない所こそ「家」の基幹部で、施工不良は後からじわじわと出て来ます…当然ですが後では工事がやりにくく経済的にも出費は大きくなります…

 その出費が会社の屋台骨を揺るがすなら、他の社員の生活も脅かされかねません…社会問題です!

 

 このブログの始めにも書いた通りに、「家」は経年変化によってこうした不具合を露出します…

まして家族というような「不特定」な力が働けばなおのことです…こうやって顕著になる不具合に、正直な業者や社員の内部告発から、今回のような事件が社会の目に触れることになります…

 

 今回一連の不祥事は以前から、オーナーや住人が「?」と思ってきたことにあると言います…

つまり「施工」のいい加減さは以前からあったということです…これを無視した会社は経済的に大きな代償を今になって払わせられます…全国に7千余の社員を擁する会社がこの事実を知らないなんて無理な話です…はっきり言えばこれは詐欺行為であり、それだけの意図を持った悪質な事件であり、社会全体が騙されていたということです…先日の札幌の件といい、不動産屋にとってあなたたちはいつだっていいカモなのです…! それでも、この種の事件が続くとは?

 

 こうした問題はあなたの「家=マイホーム」にもあるかもしれない問題です…

そのひとつは「手抜き工事」が行われているかもしれないということです…しかもあなたからは分かりません…まして新築ならなおのこと…これは「施工会社」に「余計な利益」を与えていることであり「施工期間の短縮」にも手を貸しているということです…こうした数字や手口は「見積書」では見えません…

 どんなに細かな打ち合わせも、時には役に立たないということです…

 

 ふたつ目は、施工会社や現場にはあなたの「これからの生活」への関与が全く無いか、無関心だということです…あるのは早く引き渡して、借り入れ「銀行」の決済を早く終わらせたいという会社の事情だけです…

 

 あるいはこのふたつの欠如が、たとえあなたが宮殿を建てても変わらない、あなたと工事業者のスタンスです…もちろん、良心的な仕事をして仕事を大切にする現場もあります…昔は各職人は仕事に「誇りと情熱」を持っていました…またそれらを厳しく監督する「親方」もいました…そんな監督も職人もいなくなった今は、作業の分業化がすすみ、専門職もアルバイトで手軽な作業になりました…工場で規定サイズに部材が造られ、それでコスト軽減と納期短縮が可能になったとあなたにササやくのは、一方で現場が楽になるということかもしれません…ホームビルダーというのはマニュアル通りに部材を繋ぐだけの職種であり、アルバイトにもできます…そんな彼らにあなたのこれからの生活を考えろと言うのはハナから無理な話です…!

 

 こうした形態は今後ますます進んで行きます…こんな時代の流れの中であなたは大事な「家」と「家族」を創るのです…あなたの「家」の基礎知識が大事になるばかりでなく、「施工」を見る「代理人」がますます必要になってくるはずです…あなたにも真剣に考えてもらいたい問題です…!

 

 今回の事件の顛末を他山の石にすることなく、あなたの「家」の問題と同質に考えてください…

 

 その上で基礎の陥没やヒビ割れなんていうのは言語道断です…

 

 さらにオーナーの言葉では「レオパレス」では隣室の話声がよく聞こえるとありました…これは「界壁」や「遮音性」だけの問題ではなく「音」が「空気の波=音波」の振動によるものだということ…「音」には高音の高周波と低音の低周波に大別されるということがわかっていないようです…両方とも「波」です…「波」はその性質上から低い=低音ほど遠くに届きます…寝静まる頃に隣室の会話が途切れがちでも聞こえるのはこの波のせいです…「遮音」と「防音」のアレコレは後述します…

 このように「音波」を正しく理解=解析できない無知も今時の設計者です…!

 

 特に夜間に動く各種の機械的な装置が屋内に設置されてくると、これらの機械が発生する音が低周波になります…普段は聞こえない機械の据え付け音や唸り音も「伝導音」として伝わります…遠くの電車の音、ガードや鉄橋の音、振動音が聞こえるのもこの「波」のせいです…

 

 同じことは環境的に周囲に風力発電のプロペラや太陽光発電の唸り音があると、人間の耳は敏感に捉えて「異音」と判断します…「異音」はいつも聞かされていて慣れるよりも、無意識的にも不眠や情緒の不安定につながることがあるということをこの際覚えておいてください…

 

 もちろん今回の「レオパレス」の一部のようにビー玉が転がるような傾斜があって、めまいが感じやすく「三半規管」が侵されるのは「家」があなたを病気にするということです…

 人間の五感は正直です…この正直さを創るのも「家」です…

 

 そのためにもまずあなたがの五感が正しくなくてはなりません…是非そのような「家」を建てることを望みます…そのためにも今回の「レオパレス事件」から多くを学んでください…

 

 「レオパレス=王者のライオンが住むような宮殿」とは言い得て妙です…ライオンはこんな「家」には住みません…

彼らはあなた以上に五感に正しく生きているからです…

 

 「マイホーム計画」では、地元の工務店、注文住宅やメーカー頼みなどいろいろな選択肢があることでしょう…それでも、まずあなたの「家と生活のスタイル」への基本的な姿勢を学んでください…!

同時に「落とし穴」を避けるのもあなたの知恵です…!

 

 「家」についてよく勉強をしてください…耳をダンボにしてください!

先の「家賃一括借上」事件の物件も全国的ですが、今回と同じで「そんなにウマい儲け話」は世間には転がっていません…

人の欲を見透かした出来事です…! ご用心!

 

 このブログがあなたの「マイホーム計画」のお役に立つことを願います…!