こんにちは

 東京を貫く青梅街道…

その街道筋の荻窪警察の前、あるいはアニメで有名な杉並会館の前にあるのが八幡神社…太田道灌以来の古い神社ですが、一帯の鎮守様として崇められています…

 

 この八幡様の正式名称は「荻窪八幡」…創建が1100年ほど前だそうです…

もともと八幡様というのは「武運長久」、つまり戦に強いという神様です…

 この先には「井草八幡」もあり、関東が坂東(ばんどう)と呼ばれた源平からの歴史があります…

 

 ここの大鳥居の正面からくぐった参道脇にこのベンチがあります…参道を挟んでお稲荷さんと 神社が小じんまりと並んでいます…大きな木を挟んで鳥居の形の違いを眺められるのもこのベンチの楽しみです…

 

 左がお稲荷さんの鳥居ですが、中はお稲荷さんと秋葉神社…例の秋葉の火祭りという火災除けの神様です…右は御嶽神社で開運、琴平神社の旅の安全、抜戸神社の災悪

消除、須賀神社の縁結びと病気治癒、稲荷神社の商売繁盛と五穀豊穣と小さく肩を寄せ合っています…多分この地にはそんな神様たちへの信仰がそれぞれにあったのかなぁ…なんてベンチに座りながら想像します…

 

 この先には大きな四面道交差点がありますが、そこを作るときにあった「猿田彦神社」もここに移設されています…言ってみればここの八幡様はこの土地の民間信仰の歴史の集約所なのかもしれませんね…

 

 それを見守るように御影石で出来たベンチに二体のネコがいます…両方ともしゃがんでいますが…ネコ好きならずでもアルアルというポーズです…

 

 

 本来神社の敷地内は神聖な場所で…どこでも犬猫は獣=ケモノとされて立ち入れません…でもこの神様の両側を守っているのは…「狛犬=こまいぬ」です…

 

 左右が一対で、左の口は閉じ右は開いています…これは人生は「ア=阿」と口を開き「ウン=吽」と結ぶ間の一瞬に生きているのだということを表し、「アウンの呼吸」もここから来ています…こんな大事なことを「イヌ」がやってます…でも境内内は「ケモノ」は入れません…

 

 お寺の山門では大きな仁王様が「阿行吽行」で仏様を守ります…というようにもともとは仏教の言葉です…それが神社にというのも面白いのですが…日本人の生命観は小さいことにはこだわらないんですね…そういえばカミもホトケも多いですよね! すがることも多い…でも「助かった!」というのも聞かない…

 

 千葉県の東金市にある東金神社ではこの狛犬は、神社縁起に書かれている神獣の「猿」です…この猿の表情がとぼけていてなんとも親しみやすい…杉並み木が鬱蒼としたいい神社なのに寂れているのが残念です…参道脇のはずれの山中には源氏ゆかりの「白旗神社」もありますがこちらも粗末な祠だけです…あの徳川家康所縁の歴史があるのに残念です…

 

 いかがですか…

こんなところにも猫はいます…そう日本ではどこにでも猫がいます…いつも気まぐれに!

 

 

 今日もありがとう

 個人的には僕は犬好き、でも同じようにかわいいですよね…

 ね、ご同輩!