こんにちは
突然の災害、大地震が北海道を襲い、大きな爪痕を残しました…
それも暑い日が続きその後は突然に気温が低い日です…ズタズタのインフラはまだ完全に回復はしていません…酷暑で土砂にまみれ、一転続く寒い夜…北海道ならではの天候が災害に加わります…遠くから、一刻も早い以前のような生活に戻られることを祈ります…
そんな中で北海道を元気にするNEWSがありました…
世界の4大タイトル、グランドスラムの最後のUSオープンで大坂なおみさんが優勝したことです…彼女のお爺様は北海道でも最果ての根室にいらっしゃるとか…
お母様が根室出身でお父様はハイチのご出身だそうです…彼女の父祖の地への心配がひとしおだというのもわかります…
彼女の国籍表示が「日本」だから日本は大騒ぎです…でも彼女自身は3歳で日本を離れ以後はNYで育ったそうです…だから日本語もうまく話せません…テニスは一流になるにはお金がかかります…そんな中で彼女の両親は娘たち…お姉さんがいます。彼女もテニスプレーヤーです…の才能に尽くします…一家がモデルにしたのが今回戦ったセリーナ姉妹…境遇が似ていたとはいえ、ご両親の献身があったのは言うまでもありません…
もちろん周囲の努力と支持と「成功」に駆け上がった彼女自身の努力を評価したいものです…それも20歳の若さで成し遂げたんですから…アメリカ社会のダイナミズムを感じます…
今さらにたくさんの評論家や協会、果ては政府までがなおみさんを自慢します…
でも最近続くコーチングの不祥事や日本のお寂しいコートや、右へ倣えのテニス事情…一体この環境でなおみさんが真直ぐに育ったと言えますか?…有り得ません!
そのどれも、彼女の今日を創ることに不可能です!…僕たちの社会は子供たちの才能に無関心なだけでなく、多様性を認めず盲目的です…そもそも他と違うことの才能にも気がつかないほど鈍感です…僕たちもこれを機会に「日本」人であることを自慢するのをやめたいものです…世界に通じるのは彼女の「名前」であり「個性」です…!
彼女を実質育てたのはアメリカの社会です…僕たちは何もしなかったのです…
そして「才能」に気がつき育てた…ご両親や兄弟、栗山監督のような名伯楽に恵まれる素晴らしさ…そしてその言葉を聞き「夢」のありかを知る人間の存在です…
とはいえ、そんな彼女が今度の災害を力づけたのは事実でしょう…
思えば今年は北見の「そだね〜」娘たちや女子ジャンプの高木沙羅さんで開け…エンジェルスの大谷翔平さんも北海道日本ハムファイターズ出身です…彼らの仕草や言葉が美徳というか美風がとても日本人的だというだけです…それ以上にそれを伝えるご両親の知恵と献身の素晴らしさです…むしろ改めて僕たちが襟を正すべきでしょう…
…北海道人はきっとこんな災害にはメゲないはずです…彼らは屯田兵の末裔です…
イチローは常々道具の大切さを説いています…あの新庄選手のグローブも有名です…
これは日本の文化の基本であり、職人の心得に通じます…以前ケン・ローズウォールというテニスのレジェンドがいました…彼が唯一獲れなかったのがウインブルドン…彼のコートで見せる欠点はラケットをコートに投げつけること…今回もセリーナはイライラの頂点でラケットを壊して警告を受けました…錦織選手も投げつけて恥じません…心から応援できないのもこの一事があるからです…
サンバイザーの奥に涙を隠すなおみ選手の半分が日本人なら、錦織選手も日本人…応援する僕も日本人…矛盾を抱える日本人です…
彼女が戦ったUSオープンのセンターコートには、あのアーサー・アッシュの名前が付いています…その場所のテニス・センターはビリー・ジーン・キングと命名されています…A・アッシュは1975年に全英を勝利した初めての男子のアフリカ系アメリカ人で…B・J・キング夫人は女性の権利擁護をラケットで戦った初めての女性です…
ともにその功績や振る舞いで多くの人々の心に尊敬と記憶が刻まれています…
……でも今だにこの二人が象徴する問題は、この世界に渦巻いています…
ありがとう
若い頃はアッシュに憧れました…彼の名を冠したラケットは硬くて大変でした…
どのクラブも派閥や学閥の排他社会…日本では階級スポーツの最たるものです…
こんな環境から大坂なおみさんが出てくるとは思えません…!
ね、ご同輩!