北海道開催・後半の舞台は札幌

夏の始まりを告げた函館開催を終えると、舞台は・札幌開催へと移行する。今年は厩舎の成績に注目。そして、函館とはまた違った、ローカル開催ならではの血統にも注目。


(1)通常に戻った札幌のデータをチェック!

 2013年は札幌開催が函館に代替されたので、14年は2年ぶりに通常の開催が施行されたことになります。久々の札幌データを、厩舎と種牡馬の面でさらっておきましょう。

 厩舎成績は以外と分散していますが、その中でも好成績として強調できるのが下の表です。着度数順ではなく、高確率で好走している厩舎の中から15年もある程度、結果を残すであろう厩舎を選んだものです。

 周囲が安田隆厩舎というのは以外でした。例年、夏は小倉で稼ぐ厩舎の代表格でした。しかし14年は、小倉の厩舎成績では推すには至らない成績であり、なぜか札幌に矛先を変えたと見られます。連対率45.8%、複勝率58.3%という高い安定度でした。 

 注目は菅原厩舎。こちらも札幌での印象が薄かったのでこの数字が以外でした。ただ、もともと札幌開催では関東の厩舎の成績がよく、11年は震災などの影響もあって関東83勝、関西101勝と開きましたが、12年は関東86勝、そして14年は関東80勝、関西89勝と、ほぼ互角に渡り合っているのです。

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なお、その他に好成績だった関東の厩舎は、二ノ宮厩舎【4-2-2-9】、石栗厩舎【4-1-3-5】、高橋裕【3-3-3-7】、中竹厩舎【4-0-1-8】、藤岡健厩舎【2-1-4-7といったあたりを挙げておきます。


(2)種牡馬からみる札幌適性。枠の常識が崩壊!?

 種牡馬成績に目を移すと、芝では、ディープインパクトが断然で【12-13-7-37】、勝率17.4%、連対率36.2%、複勝率46.4%。それでいて回収率・単勝116%、複勝も153%あって、馬券的にもおトク感いっぱい。2600m戦以外は満遍なく走っており、特に1500mでは回収率・単勝484%と穴を出していました。

 ディープインパクト以外の種牡馬は並でしたが、シンボリクリスエスが【1-2-5-28】とヒモまで。クロフネ【1-1-3-23】とイマイチ、スウェプトオーヴァーボード【0-0-0-18】が超苦手となっていました。

 ダートではサウスヴィグラス【6-3-2-15】で、複勝率42.3%、回収率・単勝260%、複勝率104%。距離は不問でした。あとはキングカメハメハ【5-5-8-40】、ネオユニヴァース【4-3-0-16】。

 出走回数が少ない種牡馬からはケイムホーム【3-3-2-11】、スズカマンボ【3-1-2-11】、メイショウボーラー【0-4-3-4】などの好走率が高い。イマイチだったのはゼンノロブロイ【1-1-2-16】、ブライアンズタイム【1-0-0-17】。

 なお、昨年強調した「芝1500mの内枠有利」ですが、14年は見事なまでに崩壊してしまいました。コース改修がしていないはずなのですが、1年開いただけで、枠の偏り自体が消失。調べたところ、別にw、2枠に人気薄ばかりが入ったわけではありません新潟の直線といい、1月の京都芝1200mといい、枠の傾向が強く出ているコースが次々と是正されているように思えるのは気のせいでしょうか……。
中京11R
中京記念(芝1600m)
特殊な適性が求められるゆえに

この中京記念というレースのテーマは以下の通りです。
なお、ほとんど昨年のコラムの焼き直しのようになってしまい恐縮なのですが、決して手を抜いているわけではありませんのでご承知おきを。昨年の回顧コラムでも書いたように、昨年の予想は自分の中で納得できるものだったと思っているので。

・リピーター性
・父キングカメハメハが特注種牡馬

これが中京記念を考える上で大事なテーマとなります。

【中京記念過去3回】

2014年
1着7人気サダムパテック

2着11人気ミッキードリーム
(父キングカメハメハ)

3着5人気マジェスティハーツ

2013年
1着5人気フラガラッハ

2着13人気ミッキードリーム
(父キングカメハメハ)

3着3人気リルダヴァル

2012年
1着5人気フラガラッハ

2着6人気ショウリュウムーン
(父キングカメハメハ)

3着10人気トライアンフマーチ

フラガラッハが連覇を果たし、ミッキードリームが2年連続人気薄で好走。そして、そのミッキードリームは2012年にも4着に入線。両馬ともこのレースで好走した後、ことごとく凡走を繰り返して条件戻りで大変身。この一連の流れから、中京記念というレースのリピーター性が導き出されます。これは昨年、仮説として指摘し、結果で実証されました。
特殊な適性が要求されることから、その特殊な適性を持った馬が何度も馬券になる。そして、特殊な適性を持っているがゆえに、それらの馬は他条件で全く力を出し切れない。これがリピーターレースの本質。その意味で、上記2頭は本当に分かりやすいリピーターの例であり、このレースのリピーター性を証明する強力な証拠となります。

一方、過去3回全てでキングカメハメハ産駒が馬券になっていることが血統的な強調点。ミッキードリームの連続好走だけでなく、2012年にはショウリュウムーンがこれまた人気薄で激走しています。
また、そもそも中京芝1600とキングカメハメハの相性が良いことも、このレースにおいて同馬を特注血統に指名できる根拠。

【キングカメハメハ産駒と中京芝1600】

成 績 (7-3-2-17/29)
勝 率 24.1%
連対率 34.5%
複勝率 41.4%
単回率 231%
複回率 109%

今開催も先週終了時点で7頭の産駒が出走し、(2-1-1-3)という成績を挙げています。
本質的なコース適性を持つ種牡馬が実際に結果を出しているわけですから、これは素直に信頼していいでしょう。

以上のテーマから今年の注目馬候補は以下の通りとします。

④オリービン
(昨年少差5着)

⑧ミッキードリーム
(父キングカメハメハ、真性リピーター)

⑮アルバタックス
(父キングカメハメハ)

というわけで、今年も⑧ミッキードリーム。加齢による能力減退から、その抜群の適性だけではすでに他馬との能力差を埋められなくなっている可能性は否定しません。ただ、「さすがにそう何度もうまくいかないだろう」という意見には反論させてください。ここ2年、ともに『うまくいった』わけではないんです。このコース、そしてレースに対する(偏った)適性を持っていたからこそ、連続好走しているのです。マグレでもなんでもありません。そもそも、他条件の結果から能力減退を量れないのがリピーターの特徴。まだ見限る必要はないと思います。



【日曜の注目穴馬】
福島9R
栗子特別(芝1800m)
◎③アートフェスタ

土曜に行われた芝1800を7番人気で勝ったタブレットピーシーは母父タイキシャトル。先週行われた福島1800でもこのタイキシャトルの血は活躍しており、ビレッジシャトルが8番人気3着、コスモアルヘナが12番人気1着、ウイングチップ2番人気1着と、父または母父に入って激走馬連発。福島芝1800のトレンド血統と言っていいでしょう。
最終日にも福島1800が組まれており、そこにもタイキシャトル保持馬が登場。③アートフェスタはこの条件で現級を勝っている馬。距離短縮ももちろん好材料、前進あるのみです。