【2014年10月アリアのgooブログより転載】
私には、たまたま娘が二人いる。
そのお陰で比較が出来る。
どちらが劣っているとか、そういう事では無くて、
2つのパターンを体験することが出来ている。
いや、もし、ハナが一人目だったとしたら…私どうなっていたかなぁ、と思う。
子育ての初心者。
初めての子供。
私も沢山育児書に目を通した。
そして、自然分娩を希望した。
だから一人目は水中出産を選んだ。
ハナの時は、小さい小さいと言われて大学病院を進められ続け、
それでも対処してくれる小さな助産院を探して、草加の方で出産をした。
これはとても私の強い意志があった。ホメオパシーも使った。
何が正しいのかは分からなかったが、大学病院で陣痛促進剤など使われたらたまらないと思っていた。
書いていると色々な事を思い出す。
本当に色々あったなあ…。
話を戻して、
ハナが一人目でなくて良かったと思うのは、
上のミドリを育てていたので、多少の事は対処できたから。
ミドリは、頑固で意志が強い反骨精神の塊のような子だったけど、
今思うと手がかからなかったのだと思う。
私の苦手な裁縫を要求される習い事「バレエ」とか、突然の中学受験とか
行き当たりばったりでもこなしてきたという自信が私にも付いていた。
そこでハナは、3歳を過ぎたあたりから、ちょっと気になる行動があった。
特に女の子なのに、目を離す事が出来ない多動を感じ始めた。
落ち着きが無い事が、即悪い事ではない。
元気でやんちゃだなーと思っていたけど、
そのうち、お友達との関わりで違和感が出てきた。
それから、ドリルをやりたがらない。
お箸を上手く使えない。
などなどあげたらキリがない。
そんな中で、4歳の時大学病院の小児精神科を受診した。
もちろん逃げる。
病院が大嫌いだから。
教授が付いてくれて、様子をずっと観察していたけれど、
診断名は付かなかった。
その先生は何でも名前を付けて、学校の先生がちゃんと子供と向き合おうとしてないのは問題なんだとか、そんな話をしていた。
その時、私は診断名が付かない事にホッとしたと同時に、不安になった。
何かしらの診断名が付いたら、この子の扱い難さを人に理解して貰えるのに…と一瞬考えていたのだと思う。
親の心の中など子供本人に比べたら大した事ないのかもしれない。
それでも、私は、ハナの事で沢山泣いた。
今思い出しても…泣いたなあ。誰も知らないけどね。
どうやって育てたらいいのか…ずっと考えていた事。
ハナのようなパターンの子の例が、どこにも載っていない。
この子はいったい何者なんだろう?と思っていた。
大好きだし、可愛くてたまらないけど、親としてどうしていいのか途方に暮れていた。
誰に相談しても分かって貰えなかった。