ジャンル: サスペンス/ミステリー、ホラー

監督: ヴァンディミール・ヨハンソン

脚本: ショーン、ヴァンディミール・ヨハンソン

 

羊から産まれたのは、羊ではない"何が”一ー山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、"アダ”と名付けその存在を育てることにする。奇跡がもたらした"アダとの家族生活は大きな幸せをもたらすのだが、やがて彼らを破滅へと導いていくー。

 

 

 

 

「アダ」は亡くなった娘の名前なんだよね。

いつ、なぜ亡くなったのかは描かれてないけど

子供を亡くした悲しみは癒えず

そのせいか互いに口数も少ないアイスランドの夫婦のお話。

そう、本当に静かな映画。

冒頭10分羊の声のみ。

やっと旦那が奥さんに口開いたと思ったら

「時間旅行が可能になったらしい」

という、ホラー映画としては今後の展開に一抹の不安がよぎるセリフ。

 

ホラーってジャンルは大まかに

「心霊もの」「異形のもの」「ゾンビ」「人怖」「地球外生命体」

にだいたい分かれるじゃないですか。

その中でも「地球外生命体」オチだけは

私の中で怖いよりも好奇心の方が勝つというか

しかも散々不気味なだけで謎のままのジャンプスケア入れられた後に

実は宇宙人の仕業でしたっていうのはもうね

がっかり通り越して怒りが湧いてくるから

(某「サ〇ン」とかね。最後宇宙人とバットで戦ってたね 笑)

そういう映画は最初からSFカテゴリーにしておいて欲しい

そしたら逆に見ないこともない。

 

と、話がそれましたが

安心してください! 宇宙人は出てきませんよ!

 

あと重要事項として

犬が死にます。

羊も一匹死にます。

猫は死にません。

 

猫、かわいい。

「アダ」もまあ可愛いんだけど、この猫ちゃんがとにかく可愛い

そもそもこの映画、ジャンルこそホラーだけど

「異形のもの」を私たちの子供として育てちゃおうっていう

ダークファンタジーなお話だし

なんだかんだあっても106分あるうちの75分は

時に微笑ましくもあるほど平和で

アイスランドの美しい山々とそのふもとで生活する人々のヒューマンドラマ

綺麗な映像、可愛い動物たちを愛でられる良い映画です。

 

ただ、75分後には突然ワンちゃんが…

そこからさらに急展開を迎え、そのままラストまで突っ走り

置き去りにされたまま、目の前にはエンディングロールが流れていることでしょう。

 

この映像美とホラー要素のコントラストは、どこか「ミッドサマー」を思わせるなあ

 

置き去りと言えば、

旦那イングヴァルとその弟ペートゥルの見分け方なんですが

少し面長の方がペートゥルです。

そしてそのペートゥルを、夫婦の住む家の近くに車で置き去りにしていった

男女3人組の中の男。

はじめイングヴァルだと思って観てて、混乱しましたが

この男は全く話の大筋に関係のない奴でした。

もう登場する男全員がコーカソイドで似たような髪型、同じアゴヒゲを蓄えているため

非常に見分けがつきにくいです。

そんなにもじゃもじゃが良いならアダを見て。 男性陣、次回はもう少し個性出していこう。