7/7 七夕。

会いたくて。会いたくて。星に願った。

そう、大好きでたまらない彼女に会いたくて仕方がない。

しかし彼女は、

もういない。

はずだった。

しかし、今、目の前にいるのは、

僕が愛してやまない彼女であり、僕と二人、幸せな日々を送っている。

 

今のことを話す前に

彼女と僕の過去について話しておきたい。

 

そう、あれは忘れもしない

僕らが小学6年生だったあの夏の事だ。

 

僕は、昔から男の子とサッカーをして遊ぶ。とか野球をして遊ぶ。とか

そういういわゆる普通の活発な子供じゃなくて、

幼稚園の時から仲のいい女の子や、

小学校で何がきっかけかは覚えていないけれど仲良くなった女の子と

家に通い合ってゲームをしたり、学校の裏山で水晶を探したり、

探検をしたりとか、そんなことをして遊ぶほうが好きな子供だった。

 

彼女は

よく遊んでくれていた女の子の

中でも本当によく家を行き来していた子で

名前を、芙由子という

身長が高くて、明るい子だった。

 あの日も、僕と彼女の二人で集まり、

彼女が数人の子を連れてきて集めた

 

6人の最早いつものといえるほどに決まりきったメンバー

 

斉藤 佳奈美 霧達 玲子 桜木 美乃

鬼村 天辰 に 彼女 そして 俺

のメンバーで

僕らのいた小学校の裏山で

取れると噂だった水晶を取りに行こうと

裏山へ出かけた。

それが悲劇を生むとも知らずに。

 

 

 

 

 

                                 第一話  =  Fin  =