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タマゴサンド三郎のブログ

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 『Chronostasis』というものがある。
 アナログ時計を見た時に、秒針が明らかに1秒以上止まっているように錯覚する現象だ。
 クロノステイシス。和訳するならば「時の静止」といったところだろうか。

 私の本意とは逸れる蛇足ではあるが、そのメカニズムは以下だ。

 人の眼球は通常、ものを見ようとする時、高速で動いて視点を移動するサッケード運動を行っている。
 実はこのサッケード運動を行っている時、視覚情報は遮断され、眼球本体は何も見えない状態にある。サッケード運動は実に一日90万回も行われており、我々人間の眼は一日換算で90分以上も何も見えていない計算になるらしい。

 だが、我々はそれを自覚しない。何故か。

 それは、脳がサッケード運動中の欠けている画像を、前後の画像をもとに補填しているからだ。

 つまり、
 ①時計を見るために眼球運動が行われる

 ②その間の視覚情報が遮断される(サッケード運動中。この間に秒針が動く)

 ③視点が定まる

 ④脳が映像を補正する

 サッケード運動中に秒針が動いているのに、運動開始時の時計の映像を補正してしまうために、少し多くの時間を加えてしまうことになるというのが、Chronostasisのメカニズムだ。

 最初に記したように、この現象のメカニズムは、私にとって大事なことではない。

 「時の静止」という言葉にこそ、今の私を表すものだと考えたのだ。

 そう。私の時間は、止まったままなのだ。
 一ヶ月後、夢の実現のための合格を勝ち取らねば、私という人生の時計は動かないのだと思う。