2023年7月27日のニュースによれば、ゼネラル・モーターズ、ステランティス、ヒュンダイ、起亜自動車、ホンダ、BMW、およびメルセデス・ベンツといった北米の主要自動車メーカー7社が、「共同充電」合弁会社の設立を発表しました。この合弁会社は、電気自動車(EV)インフラの拡充と共に、テスラの超充電ネットワークに対抗することも目指しています。

 これらの自動車メーカーは米国の自動車販売の半分を占めていますが、電気自動車はまだ全体の一部に過ぎません。現在、北米のEV市場は主にテスラがリードしています。そこで、充電合弁会社は主要な高速道路や都市に30,000カ所の急速充電ステーションを建設することを目指しています。

 新しい合弁会社の投資額はまだ明らかにされていませんが、他の企業も簡単に「提携」に参加できる仕組みも用意されています。

 この新しい事業は、既存のEV充電会社であるフォルクスワーゲン(VWAGY)、エレクトリファイ・アメリカ、チャージポイント(CHPT)、EVGoなどと競合し、またテスラのスーパーチャージャーとも競合することになります。

 テスラは過去に米国のEV販売の60%以上を占め、1万8000カ所のスーパー充電ステーションを含む米国最大の急速充電ステーションネットワークを持っていると報じられています。また、テスラは競合ブランドの電気自動車にも充電ネットワークを開放することに同意しました。

 一部の自動車メーカーはテスラのスーパーチャージャーを使用するためにテスラの充電技術を採用する契約を締結していますが、新しい充電合弁会社のステランティス、ヒュンダイ、ホンダ、BMWはまだテスラの北米充電規格(NACS)技術を採用しておらず、依然として複合充電システム(CCS)充電規格を採用しています。新しい充電合弁会社は、CCSとNACSの両方の規格をサポートする予定です。