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劇団立見席・夏葉あつこの映画裏街道、時々活動報告

主に映画のレビュー。

あとは劇団立見席の活動報告とかいろいろ

今回の映画は、僕のフェイバリット映画の一つ。

『ザ・フライ』

科学者のセスは記者のベロニカに開発中の物質転送装置を公開する。生物の転送実験で失敗が続くが、やがてセスは自らの体を転送することに成功。しかもその後、彼の体には驚異的な活力が備わる。セスは、転送装置に一匹のハエが紛れ込んでいたこと、そしてそれが転送後にセスの体と遺伝子レベルで融合したことを知る。彼の肉体はみるみる変化し、ついには惨たらしい姿に……!(映画COMより引用)


往年のホラー映画『蝿男の恐怖』を鬼才クローネンバーク監督が映画化。


クローネンバーク監督ってったら

「究極のエロスを描こうとしたら、暴力だけが残った」

とか言う名言(迷言)を言うような監督です。


だもんで、この映画もリメイクっていうより

「究極の愛を描こうとしたら、蝿とか肉塊とセックスする映画になった」

これだと思うんですよ。


だいたい、普通は考えつかない。

蝿(グロい肉塊)と愛し合う映画とか。

考えついても、絵面にしようとか思わない。

そこがクローネンバーク監督の凄いところなんですがね。


ジャンルはSFホラー映画ですが、私はこれ。恋愛映画だと思ってます。

究極の恋愛映画。

いや、だって、再三言うが、相手は蝿やぞ?それもかわいいやつじゃなくて、クローネンバーク監督がおのれの性癖をこれでもかとぶちまけた蝿やぞ?

グッチゃグチャの肉塊が「貴女と合体したい」とかガチで言ってくるんやぞ?


愛がないと無理。愛があっても厳しい。

これな。蝿って言うか、こういう風にも当てはまる訳です。


例えば自分の彼氏がどこぞの研究室で働いてて。

人体に100%悪影響を及ぼす電磁波にもろ当たってしまったと。

彼氏は自分の命が長くないことを知り、絶望の余りDVに走り。

彼女はそんな彼氏に尽くして、彼氏は言う訳です。


「ごめん。残りの時間。君との愛に費やすよ」


彼女、喜びの涙。

彼氏はそんな彼女にさらに言う訳です。


『君との子供が欲しい。僕の形を残したい。僕の子供を産んでくれ』


電磁波で、どんな悪影響が子供に出るかわからない。

だけど、愛する男に自分がしてあげられることは?

愛する男の願いを叶えたい。

だけど、子供は?産まれてくる子供は、果たして幸せになれるのか?


『変わり行く愛する人を真の意味で受けとめるとは?』


クローネンバーク監督っていうのは、こういうのをしれっとやっちゃうわけですよ!!


『ザ・フライ』


SFホラー映画のていをとる恋愛映画。

グロ耐性があるなら、オススメします。

本当に切なくて哀しい映画ですが、心には突き刺さります。


あと、全然関係ないけど。

主演をやったジェフ・ゴールドブラム。


蝿になる前から蝿っぽい。