理解はしてる。

 

 月曜日の朝9時、行きつけの喫茶店でモーニングを頼みコーヒーを片手にスマホでニュースを確認する。

モーニングのパンが暖かな朝の空気に香ばしい香りをつける。

パソコンを起動し昔見た映画を時間を気にすることなく観賞し気づけばお昼前。

パソコンを閉じリュックにしまい伝票片手にレジに向かう。

年を感じるがどこか美しい店員さんにお金を渡し喫茶店を後にする。

 

 少し車を走らせると近くにショッピングモールがある。

駐車場に車を止めモール内のラーメン屋さんへ行きいつもの味噌ラーメンを注文。

月曜の昼間から疲れた様子のサラリーマンと肩を並べて麺をすする。

足早に店を後にするサラリーマンを横目にスープを飲み干し少しスマホを触る。

 

店が慌ただしくなってきたのを確認し店を出て駐車場の古い軽自動車へ戻る。

車内は狭いがリクライニングを倒せば優しく包むベッドに変わる。

気づけば深い眠りについていた。辺りはすでに茜色に染まっている。

車のカギを回し安っぽい音とともにエンジンが掛かる。

帰宅ラッシュの町中をまだ少し眠い目をこすりながら家路を安い音を響かせ帰る。

 

 「おかえりなさい、お疲れ様。今日は魚にしてみたよ」

奥で1歳を迎えようとする赤ちゃんの泣き声に答えつつ私にそう伝える。

どこにでもある幸せな光景を目の当たりにして私は目頭が熱くなるのを感じた。

 

 

 一日の中で一番苦しい瞬間だ。

 

 

 温かいご飯を少し焦げた魚の身をほぐし一緒に口へ運ぶ。

食事を済ませテレビで大好きな芸人を観て笑う女性の横で私はスマホを取り出し、

まただらだらと求人サイトを眺める。

 

 

 

なぜ、、、なぜ、、なぜ、