今日はちょっと海外、メキシコからの厳しい現実をお話します。
若干、グロい画像もあるので苦手な方はパスして下さい。
メキシコの犯罪集団が誘拐を頻繁に行うのは知られています。
時には身代金目的だったり、労働者としての誘拐だったり、
秘密の農場でマリファナ栽培、麻薬製造を強制労働させられたり・・
2012年2/10、メキシコ・シティにほど近いSan-Mateo
Huitzilzingo, Chalcoで3人の男が高校生を誘拐する事件。
運良く警官が駆けつけ、容疑者3人は逮捕し警察署に留置。
その騒ぎを知った住民数百人が手に棒や石、空き瓶、火炎瓶などを持ち
警察署を襲撃、容疑者3人を広場に連れ出し殴るけるのリンチを行いました。
そして騒ぎはそれだけでは収まらず、容疑者は車に閉じ込められたまま放火。
容疑者2人は焼死、うち一人は駆けつけた警官に救助され医療機関に送致。
メキシコの犯罪発生率は世界でも例が無いほど多く、
また往々にして一般市民が標的になることが多いです。
社会全体が犯罪を憎悪しているのは想像出来ますが、
警察所内から容疑者を引きずり出し、焼き殺すという凶暴さは
日本はあろか世界的な常識からしても想像を超えています。
警察は治安部隊を要請し42歳の首謀者を含む住民20数名を逮捕
しましたが、その中には17歳と16歳2名の未成年者3名もいました。
逮捕者は誘拐と殺人で現在取調べを受けています。
ただあまりにも多い犯罪発生に警察の取り締まりは手が回らず、
ほとんどの犯罪は立件さえされずに終わる有様・・・。
もちろんメキシコでは警察官は住民よりもっと危険な立場にあり
北部のフアレス市Ciudad Juarezでは2月11日午前8時ころ
パトロール中のパトカーにいきなり50発ほどの銃弾が撃ち込まれ
男性、女性、計2名の警官が重症で現在危篤状態。
逃げた容疑者数名が逮捕されています。
写真は襲われたパトカーの画像。
結局、いくら警察が苦労して犯人を捕らえても
刑期を終えに刑務所から出てきて被害者に仕返しをする。
過去に900人の殺害に関係した麻薬組織の人間もいたが
この国では死刑にもならず、いずれはシャバに戻ってくる。
市民が犯罪に立ち向かうには犯罪者よりも屈強な犯罪者に
ならなければならないとは・・・なんと言う皮肉 (-_-;)
メキシコ国家司法の崩壊うんぬん以前に
すでにモラルも社会も崩壊しているといわざるを得ません。
日本人が平和ボケって言われるのも無理ないな・・(-。-)y-゜゜゜