久しぶりのブログ更新です。
5、6月は行事が多くて遊びに行ける日がなかなかとれないですね……。

大きなイベントが終わって
ようやく束の間の休みがやってきたので、

少女椿を見に行って来ました。

今回はその感想を書いていきます


映画の内容、原作の内容を書いていくので閲覧注意です。



まず、少女椿が公開される前に予告が動画サイト、公式サイトなどで公開されていました。
そこで1番最初に目に付いたのは、カナブンのビジュアルが大きく変わっていた事です。

少女椿の舞台は昭和なので、原作やアニメでの服は納得するものがあったのですが、
映画でのカナブンの服は
あれは昭和に流行っていたものなのかなと些か疑問に思いました。
(流行っていたとしても、あまり売れていない見世物小屋の者が買うことができるのでしょうか?
親方に買ってもらえたという説も有りですが。)

予告を見た時の感想はそうでしたが、
映画を見終わった時の全体の感想としては“ 良かった”です。

私は少女椿のアニメを見て独特の話方と、良い意味で古いアニメの話の進み方が好きでして、
それを映画で表現できているのかが不安でしたが、

みどり役の中村里砂さんの話し方はとても良かったです。
表情もみどりちゃんで、話し方や声のトーンもみどりちゃんにとても近いものを感じていました。
叫び声や嘆き声はもうひとつ欲しいものがありましたが。


あとは、原作にないシーンが追加されていた事です。
赤猫座に国に持ち込まれていることを禁止されている異人が持ち込まれ、
それを黙認してもらう為にワンダー正光はお偉いさんが少年愛好者というところを狙い、
親方にカナブンを献上しろと言います。
そこで親方がカナブンだけは……と渋っていました。
そのシーンはアニメにはなく、少し違和感を覚えました。
確かに、その流れ自体はいいと思うのですが、
親方がカナブンに愛着をもっている所を出していたにも関わらず、最後は別の男の子と逃げてしまいましたからね……。
因みにその行で逃げた後の親方を一瞬映していて、
親方が持ち逃げしたお金がワンダーの力によりみどりちゃんの作っていた造花に変わっていました。
ここはスッキリポイントでした
因みにそのお金は、正光が異人を自分の国に還すためや、
赤猫座のメンバーに配っていました。


そして最後にみどりちゃんが女優になり、
女優が飽きてしまったみどりちゃんは正光に「おじさんの力がほしい」と言い出します。
みどりちゃん曰く、今度は自分が正光の力になりたいんだとか。
自分の欲望を満たし、欲張りになっていたみどりちゃんの状態で言っているので、
信用できるのかは怪しい所ですが。

正光は自分が力をあげてしまえば、みどりちゃんに必要とされなくなると拒みますが、結局はみどりちゃんに力をあげてしまいます。
その時に正光は力尽き、みどりちゃんの前で息をひきとりました。
この時はみどりちゃんは焦っていましたね。


確かに正光は良くない行いをしてきました。(村人を全員殺した説で追いかけ回されていたり、ここも新設定です。)
ですが、みどりちゃんを一心に思い、
自分の力が限界なのも悟りながらみどりちゃんに尽くし、
最後はみどりちゃんの願いを叶えたのです。
原作での正光は好きになれる人物ではありませんでしたが、
俳優さんの演技のおかげなのか、
正光が幸せにはなれなかったのかと悲しく思いました。

ですが、この後味の悪さこそが少女椿らしさなのだと感じます。
報われた人もいるかもしれない。
報われなかった人もいるかもしれない。
けれど、そこがこの作品らしさなのだと。


最後のシーンではみどりちゃんから今までの思い出や記憶がすり抜けて行く描写があります。
監督さんがそのシーンの意味を明確に説明して下さいましたが、
私は原作同様、最後のシーンこそ少女椿を見る上で自分なりの自己解釈を楽しむ所だと思うので、
敢えてここには記載しません。


色々意見を書いてはいますが、
私は原作とは少し違った少女椿もとても良い作品として楽しませて頂きました。


普段見ないジャンルの映画だという方もいらっしゃるかも知れませんが、
是非見てみて下さい



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