私の知り合いに世界中の様々な地域を訪れている人がいます。その方が言うには世界は急激に変化しているということ、そして、すべては現場で体感してみないと何もわからないと言うこと。
世界中でイノベーションが起こり、それを実際に体感すると価値観が変わる、と言うのです。

「高級」という概念もそう。例えば、世界のかっこいいホテルを体感してしまうと、日本の高級ホテルが普通に感じる。
しかし、「高級」でも違う視点から空間を演出している場所、例えば歴史ある庭を持った日本のホテルや旅館を体感すると、これもまた価値観が変わる。
良い庭は、クリエイティブに最高にテンションが上がる空間だというのです。

今は、情報だけで得てわかった気になりやすいですが、それだけでは足りないですね。
体感を伴わなければ価値感が変わらない。
体感を繰り返し、価値観が変わった後に、初めていろいろなことがわかります。
こうした価値観を変える体感は、世界中のあらゆる場所に行く事で出会うことができ、たくさんの人々に会う事で得る事ができます。そこから人は、成長するのだと思うのです。

トルストイの名言にこんな言葉があります。
「人間にとって最高の幸福は、1年の終わりにおける自己を、その1年の始めににおける自己よりもはるかに良くなったと感じることである。」

1年後の自分がどれほどよくなったか、成長したか、幸せを感じる事ができるかは、1年のうちにどれだけ多くの事を体感し、多くの人とのふれあい、価値観を変える事ができたか、だとわたしは思うのです。