もちろん,ただ「三国志の話が楽しめる」と言うだけでは,その魅力は伝えきれないと思う。そこで今回は,ゲーム中のカットシーンを交えて第1幕のストーリーを紹介してみたい。記事の都合上,ストーリーのネタバレ(といっても,三国志演義そのままなのだが)を含む内容にはなってしまうが,原作を重視したストーリーがしっかり盛り込まれているということが確認できるはずだ。
あらためて紹介すると,三国志演義は紀元200年前後の中国大陸で繰り広げられた,激動の時代をモチーフにした物語である。当時の漢王朝は粗悪な政治で乱れ,また度重なる飢饉により,民衆は困窮していた。そういった中,張角が率いる新興宗教の“太平道”が民衆の支持を急速に集め,中国大陸各地へと広がっていくことになる。そして,数十万もの規模に膨れ上がった太平道信者は“黄巾賊”と名乗って一斉に武装隆起し,“黄巾の乱”が勃発するのだ。
黄巾の乱は漢王朝を脅かすほどの勢いは広がり,政府はこれに対し鎮圧軍を編成する。鎮圧軍に参加した大勢の人 物・勢力の中には,本作の主人公である劉備の姿もあった。鎮圧軍への出陣にあたり,劉備・関羽・張飛の3人が義兄弟の契りを交わす“桃園の誓い”は,三国志全体を通じて最も有名なエピソードのひとつだろう。
第1幕の序盤では,劉備は鎮圧軍の司令官たる劉焉の元,黄巾の乱の鎮圧に奮闘することになるのだ。
