ただの腹痛だと思ったら……卵巣捻転で緊急手術になった私の6日間~傷より腰が痛い!?緊急オペ後のリアルな闘病と、妹が明かした胸の内~

【後編】術後~退院編

「起きてください!」と優しい声が聞こえてきた。オペ室のあの看護師さんだ。

「終わりましたよ~!」とマスク越しに笑顔で伝えてもらい、安心してまた眠ってしまった。

続いて目を覚ましたのは、病棟のエレベーターホール。待ち構えていた妹が「お姉ちゃん、大丈夫?」私はうんうんと頷いて、また意識が遠のいた。

※この時、妹は、私が「あ、生きてる、良かった」と思ったらしいのだが、その直前にオペ終了で出てきた患者さんがあまりにも元気で、娘さんと「あのチケット取れたよ!」「良かったやん!」と普通に会話していたので、瀕死な状態の術後の私を見て、あまりの違いに大丈夫か?と心配、不安になったらしい。

 

■妹の後日談

妹は、オペ当日、自宅で土気色の私を発見し、祖父を思い出したようだった。祖父は、その昔、学生時代、麻酔なしで盲腸の手術をしたことがある強者だった。「想像を絶する痛み」を経験した祖父は、あれに比べれば、たいていのことは何でもないと言っていた。その祖父の娘である私の母も痛みを我慢する傾向にある。そのまた娘の私もどうやら我慢してしまうようだ。妹は、私がオペせずに家に帰ったら、痛くても絶対病院に行かないだろうと予測していたらしい。

「ある意味、診察室で、痛くなって良かったね。私は家に帰られる方が恐怖だった。」と術後、胸の内を明かされた。

■手術後の病室

30分に1回、看護師さんがやってくる。

体が動かせないので、体位を変えるのに、お願いしなくてはならない。何より、ずっと同じ姿勢で寝ているので、腰が痛い。動かせない辛さとはこういうことなのか。

私が大学生の頃とOL時代の2回、オペ入院した母に夜間付き添ったことがあった。

体の位置が変えれないから、腰が痛い痛いという母の腰をひたすら、さすったことを思い出す。

確かに痛かっただろうな。でも、今の時代、付き添いは不可なので、私はじっと我慢の子。

酸素吸入器もつけたままだ。

極力、迷惑をかけないように、来られるタイミングに合わせて、体位を変えてもらう。

喉もすごく乾いているけど、6時間経つまでは飲んだらだめだそうだ。我慢我慢。

しばらくすると、1時間に1回の見回りに代わる。1時間も同じ姿勢では辛いので、30分?くらいかなというところで、ナースコールでお願いする。足先はしっかり動くので、ぐるぐる回したりする。

手術当日は、傷の痛みより、寝ていて体位が変えられないことによる痛みがひどかった。

点滴で入れてくれていた痛み止めがいつの間にか終了していたため、そちらの痛みも復活!

追加で痛み止めの点滴を入れてもらうと落ち着いた。

それに、あれだけ飲みたかった水分も、6時間経過後に声がかかるも、『とにかく眠りたい』ので意外にパスしてしまった。

このタイミングで、酸素吸入器外してもらえたと思う。

よく眠ったと思ったら、まだ真夜中ですと言われ、時間間隔まで麻痺しているのに驚き。

■翌日:尿管抜去、歩行練習、おかゆ開始

朝の回診で、ドクターが笑顔で、「無事終了してるからね、今日から動いてね!」と言い、去っていった。。。

本当に動けっていうの?まだご飯も食べてないのに?朝抜きで、ようやくお昼からおかゆ摂取となるようだ。

尿道カテーテル、管を抜いてもらい、少しすっきり。

体を温かい体拭きシートで体を拭いてもらう。シートにイソジンのような色がうっすらとついている。ギョッとしていると、全身を消毒した際のものらしく、問題ないとのこと。

下半身を見ると、大人用おむつに生理用ナプキンをつけられていた。管を抜いたタイミングで生理用ナプキンのみに。

看護師さん曰く、生理の2日目くらいの出血があったらヤバいですと。それ以外にも出血があれば言ってくださいとのこと。幸い、私は全然出血していなかった。

まずは、病室内移動。くれぐれも最初にお手洗いに行く際には、お声がけをと看護師さんに言われた。こけたら大変だからと。お腹に力を入れるのが怖くて、最大限、腕・肩の力で起き上がったり、立ち上がったり。結構しんどいです。腹筋さんの活躍ぶりを今更ながら、わかりました。

午前中はお部屋内をゆっくりウロウロ、お手洗いデビューも。お腹がすいたところで、念願・悲願のお昼ご飯!

折角のお料理なのに、全部食べれなかった。おかずを少し残してしまった。丸1日半食べてないから胃が受け付けない感じ。ゼリーはおやつに頂けるように、冷蔵庫に保管してもらう。この日以降は、すべて完食してました!

 

■3日目:自力で給湯室へ、食事完食

ようやく、部屋を出て、目の前の給湯室へGO!

前日まで、看護師さんにお水を入れてきてもらっていたので、「明日からは自分で取りに行きます!」と宣言し、有言実行。朝昼晩とごはんは完食!

昨日、腕・肩フル稼働で使ったためか、すごい肩・首の痛み。。。ドクターに伝えると、どうやらオペの際に、上半身で支えるような姿勢?をとっていたらしいので、そのせいですと。知ら(されて)なかった……。

便秘がなかなか解消されない。

本来、術前に浣腸などで、きちんと出すんだろうけど、こっちは緊急だったので、それに元々便秘気味。おまけに、力みたくてもお腹に力が全く入らない。水分もしっかり摂ってるし、便秘薬も多めにもらっているのに。お腹が張って辛い。体を動かすと、腸も動くので、ウロウロしてくださいと言われ、お部屋の中を中心にウロウロ。

毎回完食してしまうごはん、少しは減らした方がいいの?看護師さんに聞いてみたら、「No!」しっかりと食べて、まずは、体を治しましょう!と力強いお言葉。じゃ、遠慮せず食べるよ~💛

■4日目:シャワー解禁、仕事再開

術後ずっと便秘に悩まされていたのが、ようやく解消!

スッキリしたところで、診察後、シャワーの許可が出たので、シャワー&洗髪も済ませる。

ドクターにも動いてくださいと言われ、病棟内徘徊を開始。PCを病室に持ち込みお仕事再開。

PCに向う時の姿勢って意外とシャンと背筋を伸ばすので、いいかも?運動代わりになると思いつつ、姿勢を正して、座ることを心がける。

この日くらいから、お腹の減りが早くなる感じ。食べるそばからお腹が減っていくような……。

■5日目:退院交渉(成功!)

回診にまわってこられたドクターから、退院についてのお話が。月曜日に退院とのことだったのだけど、日曜日でお願い!とダメ元でお願いしたら、まさかのオッケー!日曜といえば明日!

帰った当日お風呂に入れないと困るので、この日も軽くシャワーを浴びた。

■6日目:祝・退院!

朝9時半頃に診察。最終OKを頂く!

お腹に3か所テープが貼ってあって、それを術後1ヶ月くらいは貼っておいてくださいとのこと。替える頻度は、外れてしまった時や、1週間に1度くらい。テープの上越しに、おへそ部分に黒い塊(へそごま?)のようなものが見えて、すごく気になる。綿棒で掃除してしまいたいけど、出血とかしたら怖いから、いじるのは当分やめよう。。

お昼は、病院内に入っているレストランで、軽くレタスドッグ!とアールグレイティを。

やっとお家に帰れるよ~💛

お世話になった、病院スタッフの皆々様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

※なお、おへその中にどどど~ん!と居座っていたへそごま(かさぶた)は退院20日後に無事ポロリと取れました~♪

ただの腹痛だと思ったら…卵巣捻転で緊急手術になった私の6日間~我慢強いのは家系?意識が遠のくほどの激痛と「まな板の上の鯉」~

ただの腹痛だと思って我慢していたら、七転び八起きならぬ「七転八倒」の末、そのまま緊急手術へ。

卵巣捻転という病気の恐ろしさと、怒涛の入院生活を赤裸々に綴ります。私の経験が誰かのためになると嬉しいです。

■当日:激痛、緊急手術、腰痛との戦い

2026年1月、とある火曜日のこと。

朝3時頃より、どうも眠れない。お腹が気になる。でも、痛みがあるわけではない。

うつらうつらしては、目が覚め、また、うつらうつらの繰り返し。1時間ごとに目を覚ます感じ。

朝6時過ぎた頃か、どうもお腹が痛い。痛みを逸らそうと横向きに寝たり、仰向けになったり。

向きを変えると、痛みが移動する感じ。もしや、ノロか?!前日に食べた物を思い出すが、心当たりはなし。

ノロや食当たり系は、出してしまえば痛みが和らぐ。お腹の重さに耐えかねて、トイレに行こうとベッドから起き上がった瞬間、痛みでベッドにぶっ倒れる。そのタイミングで、妹が部屋にやってきて、私を見て驚く。(※後日談参照)とりあえず、緑茶を入れてもらうことにする(これもノロ系の場合、効果的だったので)。緑茶を待つ間も痛みはどんどん酷くなる。お茶を持ってきた妹が、一言「病院行こう!」すかさず、私は「No!」後から聞いたところ、私の顔色が土気色で、死ぬのではないかと思ったらしい。お茶を飲んでも良くならず、痛みもひどさを増してくる。黙って耐えれないレベル。「痛い!痛い!」と叫び続ける。妹に近くの医療センターに電話をかけてもらう。すぐに病院へ連れてきてと言われたらしく、痛みが若干収まったタイミングを見計らって、着替えて出かける。救急車を呼ぶのは憚られ(ご近所さんにご心配をかけてしまうので)、自家用車で連れて行ってもらう。救急車何度か乗ったことあるんだけど、痛すぎて意識が遠のいて楽になりそう、なタイミングで何度もお名前は?とか生年月日は?とか聞いてくるので、しんどいというのもあった。痛い時は意識消すのが一番楽。危ないのは重々承知で。

痛みはひどくなったり、そうかと思えばケロッと収まったり。病院内では、どの科で診てもらうのかが決まるまで、痛み止めの点滴をしながら待つ感じ。ようやく婦人科での診察にこぎつけるも、連休明けで人がいっぱい。入院病棟内の診察室で診てもらうことに。MRIとか色々と検査したみたいだけど、痛みがすごくて、正直覚えていません……。

ドクター曰く、卵巣捻転の可能性があり、入院して、取った方が楽になるよと。つまりは手術。でも、今は腹腔鏡でできるから、すぐに退院できますよ、と。いきなり?この時点で私は手術というものが未経験。ビビりな性格なので、採血の際でも目を逸らす。ましてや、体にメスを入れるなんて、考えられない。開腹じゃなくても絶対に嫌だ~!家に帰して。痛みが治まったのをいいことに、「もう全然痛くないので、帰ります!」と勇んで言った。

ドクターは、「取った方がいいと思うけどな。」と言いながら、出て行った。痛みが治まり、帰るとはいえ、しばらく様子見で診察室にとどまる。これが後々功を奏すことになるとは。なんと、痛みが大復活!しかも、更にひどくなってる~!座っていたのが、横にならないと無理な状態。おまけに吐き気までしてきた。看護師さんが先生を呼びに行く。「い~た~い~、助けて……涙」内臓が痙攣を始め、いたいいたいと叫ぶ私の声まで震えてた。

痛みと吐き気と、これだとノロでしょう?と思いつつ、ゼーゼー言っていると、「卵巣捻転でも、吐き気ありますよ。」といつの間にか戻ってきたドクターが答える。胃には何も残ってないのに、ゲーゲー言って辛い、涙が出てくる。看護師さんが「辛いですね。」とさすってくれる。もうオペするしか道は残ってないようだ。早速入院手続きが取られ、気づけば病室へ。天井を見上げながら、付き添いの妹に「今何時?」「11時30分頃かな。」「お腹すいた。朝ごはん食べてない。もうお昼じゃないの!」前日の夜8時頃に食べ終えて、朝の緑茶数口以外何も摂ってないよ~!ぶちぶち言っていると、ドクターがやってきた。

「午後1時30分のオペが予約できたので、それで行きましょう。」家に帰る夢は打ち砕かれた、チーン、頭の中で、鐘が鳴った。。。

■そして、手術へ

オペまで、入れ替わり立ち代わり、先生や看護師さんが来られる。麻酔医さんには、手術をビビっていますと伝えると、「しっかりと全身麻酔かけときます!」と言われ、ホッと安心。

でも、声が出なくなることがあると聞いて、少しぎょっとなった。完全に出なくなっちゃう人もいれば、かすれる程度の人もいるとか、でも最終出るようになりますとはおっしゃるものの、不安。

オペまでの待ち時間に、持参していたお茶を二口ほど飲んでしまった。。。本来、前日夜の9時以降は何も口にしてはいけなかったみたい。

看護師さんとお話ししていて、バレて、やんわり「だめですよ~。」と。

え?聞いてなかったよ~。でも、予定表見たら、次に水分摂れるの、術後6時間後となってる、さすがに持たないもんね。知らなかったとはいえ、ごめんなさい。

オペは2時間予定だったが、3時間かかったらしい。そういえば、病室で、いろいろ聞かれてたっけ。

左右ある卵巣で今回は左が捻転起こしたけど、右はどうしますか?とか、オプションで卵管も取りますか?とか。いきなりのオペ入院で頭真っ白なのに、選べないし。残せるもんは残して、危ういものは切除で!としか答えようがない。

オペ室へは車いすで移動。心配顔の妹に元気よくバイバイをし、いざオペ室へGO!

こうなれば、もう「まな板の上の鯉」だ。昔、尊敬する祖父に手術の時って緊張しないの?怖くない?と聞いたことがある。

何でもできる万能祖父だったので、どんな答えが返ってくるかと思えば、まさかの「まな板の上の鯉。自分ではどうしようもないから」と一言。今更ながら、あの一言が刺さってくる。

マスクを忘れて移動したのだが、オペ室の看護師さんは優しく「大丈夫ですよ~。」そうだよね、どうせ、酸素吸入器みたいなのつけちゃうもんね。

初めて入ったオペ室内。興味があったので、じろじろ見たいのに、コンタクトは駄目、眼鏡も預けさせられて良く見えない。せっかくのチャンスなのに。機械がいっぱいと、周りにたくさんの人がいる。もう逃げられない。

あ~、もうどうにでもなれ、私はまな板の上の鯉!

麻酔医さんが、これをすぅと吸い込んでください。目覚めたら終わっていますからねと話しかけてきた。

でも、鼻から外れたところにポンって置かれてるから、吸うっていったって、普通の酸素がバンバン入ってきちゃってるよ?意識もしっかりあるよ?本当に大丈夫?ちゃんとした位置に置き直したんだけど、手が動かせないし。少し不安になり、きょろきょろ。しばらくして、再度麻酔医さんがやってきて、口のところにぐいっと置いて、「しっかりすぅ~っと吸い込んでくださ~い。はい、す~う。」と息を吸わせようとする。

絶対しっかり効かせてくれるって言ったよね?目で訴えながら、言われたとおりに、す~ぅ、ん?さっきと違って、なんか変なにおいがする、これが麻酔の匂いなのか、緑色なイメージの匂い……。記憶途切れる。

目が覚めたら、そこはもう術後でした。

「妹から後で聞いたのですが、私の顔色は土気色で、死ぬんじゃないかと思ったそうです。そんな妹が術後に明かした本音とは……。後編に続きます!」

「我が家の愛すべきエイリアン、ヨーコさん。」

先日、地球の病院にて『お尻へのエネルギー注入(お注射)』という重大任務が発生しました。

ところが、ここでヨーコさんの『地球人選別センサー』が発動!

上から目線で接してくる地球人スタッフ(看護師さん)に対し、

『ワレワレハ、ソノ言葉遣いニハ屈セナイ』

と言わんばかりに、ベッドの上でテコでも動かない拒絶モードに突入です。

不合格(拒否)になるのは、

・上から目線

・NGワード連発

・なぜかクイズを出してくるタイプ

たとえば、

「さっき、旦那さん来てたでしょ?覚えてる?」

なんて“謎の記憶テスト”を出しちゃう看護師さんには、ヨーコさんも断固として心を開きません。

しかもこのお注射、腕じゃなくて「お尻にブチュー」。

点滴ベッドに横たわり、背後から狙われるという、ヨーコさんにとってはまさに「未知との遭遇」レベルの危機。

信頼できない相手に、淑女のプライド(お尻)を預けるわけにはいかないのです!

一方、朗らかで優しいスタッフさんの前では、コロッと素直になるから面白い。

これぞ宇宙の神秘。

 

■ヨーコさんの尊厳を守るために、私たちは語った

そんな彼女のプライドを守るべく、妹ナナが看護師さんに「地球潜伏時代の武勇伝」を語りました。

『彼女、昔はめちゃくちゃ頼り甲斐のある母だったんですよ、父よりも!』と。

 

続いて私が3週間前のエピソードを披露。

実は、私が緊急手術で入院していた、つい3週間前のこと。

お見舞いに来たヨーコさんが、一瞬だけ「昔の母」に戻って、私の手をギュッと握ってくれたんです。

「大丈夫だから」

その一言と手の温もりに、私は号泣。……でもね、手術の翌日って、泣くと縫った傷口がめちゃくちゃ痛いんですよ!(笑)

感動で泣きたいのに、痛くて悶絶。

あの「痛みと愛のラプソディ」を看護師さんにも知ってほしくて。

 

■ヨーコさんのアンテナは、ちゃんと作動している

 その話をしている間、ヨーコさんは無反応を装いながらも、耳(アンテナ)はしっかり全開。

映画『レナードの朝』の目覚めのように、彼女の内側には今も、娘を気遣う強い母がちゃんと居る。

お尻の注射一本にも、彼女なりの「譲れないプライド」があるんですよね。

……次は、私の傷が完治してから泣かせてね、ヨーコさん!