前回の続き、完結編。
秋の寒空が近づいてる中、彼の最寄り駅へ!!
彼の利用している駅に近づくだけでもなんだか嬉しい気がする。
行き道の電車の中は緊張でケーキがつぶれてしまうかと。
なんて話そう。
何から言おう。
スキって気づいてた?
どう思ってる?
大学ってたのしい?
ちなみに何ケーキが好きだったん?
なんて聞きたいことからどーでもいいことまで頭の中でいろんなことが駆け巡っている間に駅に到着。
着いたよ~とメール。
駅の前には橋があり、仕事帰りのサラリーマン、学校帰りの生徒など色んな人が行きかう時間になっていた。
ケーキは、あたし好みにしてしまった。
チョコバナナケーキ。
チョコはちょっとビターで。
そういやバナナ好きだったか聞くの忘れた。
ん?????
そういやメール来ない。
まだ学校なのか・・・??
電話してみるが、出ない。
女といってもまだ16歳。
しかしなんか悪い予感がしたのはたしか。
女の勘というものか。
もう一度電話してみた。
出た。
しかし彼ではない。
女だった。
「誰?」
と電話の向こうの女が言う。
「彼は?」
と私。
女は、
「今おらん。てかあたし恋人やねんけどもう電話とかせんとってくれる?」
といい、電話を切る。
一瞬何がおこったか理解できず。
とんでもないサプライズを用意されたの彼女の方だった。
昨日まで楽しかったのに、
今は違う。
橋の上で涙が止まらず。
泣いた。
とにかく泣いた。
周りの人は自分の向かう方向にまっすぐ歩いている。
彼女はどこに向かう?
ここに居てはつらすぎる。
帰ろう。
帰り道の電車の中は悲しみと怒りでケーキがつぶしてしまおうかと。
そんな玉砕した私を待っていたのは
友達だ。
一緒に学祭に行き、映画に行き、応援してくれた友達。
勘がいいというか、目が真っ赤かな彼女を見れば気づく。
いっぱい話し、一緒に泣いてくれて、一緒にケーキを食べてくれた。
失恋したことに泣いたのか、
一緒にいてくれる友達がいることに泣いたのか。
どっちでもいい。
そのケーキにはいろんな涙のしょっぱく甘い味がしたはず。
今となれば、たった1つの失恋。
でもそのときは必死で追いかけ、好きに思われたくて頑張ってた。
だからあきらめない。
彼じゃなく恋することに。
失恋したときの処方箋なんてない。
ただこの世の終わりくらいに泣いてどん底に落ち、這い上がりまた恋をする。
恋する気持ちがあればそのときの彼なんてどうでもよくなる。
そのときやっと辛さから処方される。
30歳の彼女はこう言う。
「今あの彼に会いたいか?って聞かれたら会いたい。でも付き合いたいとかはない。自分の声で別れを告げれなかった彼がどんな生き方をして恋愛をしているのか見てみたい。そして今しあわせである自分を見せつけてやりたい。」
そしてあのときあんなに泣いたくせに、数週間後には
「やばいって!!!!めっちゃかっこいい店員さんおった!」
もう次の恋の準備ができている。やれやれ・・・
あきれてはいるが友達も楽しい気分にもなっている。
オハナシハツヅク☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*