皆さん、こんにちは。
仕組み経営コーチ・たまごの柘植恵文(つげめぐみ)です。
田舎で社員10名ほどの会社を経営して29年目を迎えます。
これは地域の皆様に支えていただき、そして創業当初から私たち夫婦を支えてくれている
社員のおかげ、また、忙しくてちゃんと子育てに向き合えなかったけれど、それでも素敵な
女性に成長してくれた娘をはじめ仕事に理解のある家族があってこそ、今日を迎えられていると感謝しております。
また、私自身も経営というストレスから10年前に病気にみまわれ、苦しい時期もありましたが、そのおかげで社内の「仕組み化」ということに取り組むことができ、現在は私自身が出勤をしなくても会社が回るところまできています。
「経営というストレス」というと格好いいですが、実はキャパオーバーだったのだろうと今は思っているんですね。
正直言って社員はいても「誰よりも実績を上げること」「一番最初に出社して一番最後に帰る」
これが経営者としての「責任」だとさえ思っていたのです。
忙しいことは良いことだ、スケジュール帳が隙間なく詰まっていて、スケジュールボードは
埋まっているのが当たり前であり、そんな自分に誇りを持っていたし、自慢でもありました。
私の目標は、「あなたから又買いたい」と言われる人になろう!でした。
社員はいても、それは私の補佐役であり、常に私が会社の中心にいること、全てのことは
私から始まるのがとても心地よかったのだと思います。
主人とよく言ったものです。
「社員は週40時間労働という労働基準法に守られいる」でも
「経営者は24時間365日、働いて良いという特権があるんだ!」
今考えたら、なんて恐ろしい発想なんだろう!(笑)
でもこの時は本当にそう思っていたのでした。
そして仕事中はアドレナリンが出ているから、すごくパワフルで・・・家に帰ると化粧も落とさず
ソファで寝てしまう。そんな日々が何年も続いたころ、突然に頭が回転しなったのです。
今起きたことを覚えていられない・・・電話の内容を復唱する前に忘れてしまう・・・
嘘みたい!あんなに記憶力には自信があったのに。不安が過ぎります。
病院で三日間の検査を受けて、結果は記憶をつかさどる「脳の海馬」に異常がみつかり
日常生活も危ういということで、仕事はドクターストップがかかりました。
私が居なくて会社は回るのだろうか・・・
あの時の体が不安で震えて止まらない感覚が今でも残っています。
そこから怒涛のような「カイゼン活動」が始まりました。
社員たちも私たち夫婦の急激な方向転換についてこれず仕方なく退社した人たちもいました。
約3年を要しましたが、「カイゼン・カイゼン」を合言葉にある「仕組み化」ができていったのでした。
そして私が中心にいたころよりも業績を伸ばし、利益は2倍まであがる小さな会社が出来上がりました。
今回お伝えしたかったのは・・・
経営者は24時間365日とまでは言わないですが、何もかも自分でやろうという体質を
カイゼンできれば、視野が広がり経営に力を注ぐことができるようになってきます。
こちらの「しくみ経営コーチ」たまごブログでは
私自身のたくさんの経営に関する失敗と今に至るまで、そしてこれから自流ではなく、マイケル・E・ガーバーさんの「しくみ経営」を学び・実践していく、生の成長記録を残していきたいと思うのです。
たぶん大きな壁にぶち当たることが多々あると思うのです。
それでも、私の目指している「理想の姿」を目指して少しつづ成長していければなと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
貴重な時間を割き、お読みくださいまして、ありがとうございました。