とうとう手術当日。
手術っていっても円錐切除なので、レーザーで身体にメスは入らないし、1時間くらいで終了するらしい。
私は10年以上前に、肺の手術を受けている。
その時は腹腔鏡手術だったとはいえ、硬膜外麻酔、手術時間はトータル6時間。
横向きで6時間寝転んでいたせいか、身体の片側のあざがすごいことになっていた。めちゃ痛い。
目が覚めたら、癒着がひどかったらしく、取る予定じゃなかった部分も取られていたり、取る予定のものが取れていなかったり、背中から入る痛み止めのモルヒネが合わなさ過ぎて吐きまくった思い出がある。
比較対象が割と散々なので、ふつうの全身麻酔+切らない手術なら余裕だな、と思っていた。
硬膜外麻酔ってあの最初の丸まって刺されるやつがすごい嫌。
緊張してる?寝られた?と看護師さんに聞かれたけど、ふつうにめっちゃ寝ました。と答えた。
手術まではこんな感じ。
・13時半から手術予定。
・前夜の22時以降は絶食、当日7時までは水、お茶、スポドリのみ飲用可。
・予定表には浣腸があるって書かれていて、何よりそれがいやだったんだけど結局なかった。
・11時くらいに手術着、弾性ストッキングに着替え、点滴開始。
・コロナのため面会は禁止だが、家族1名のみ院内待機が必要。
母親が待機してくれたが、その時間帯の手術される人の家族は全員そこの部屋で待つらしい。
お通夜会場みたいだった、と。そりゃそうだ。
・大体時間通りにお迎えが来る。ギリギリまでヒルナンデスを見ていた。点滴棒をがらがら押しながら移動。
・看護師さんが、手術室入ったら聞かれる質問を事前に教えてくれて、一緒に練習。
・手術室には医者が同伴らしいが医者が見つからず看護師さんが焦っている。
結局、ランチ中だった若い女医さんが休憩室から出てきて、パンを片手に手術室へ連れて行ってくれた。
手術室へ入って寝転がってからは四方八方からいろんな人の手が伸びてきて、もうよく分からなかった。
ただ、手術室へ入ってから主治医が見当たらなかった。
誰が執刀医なんだろ、でも眼鏡を取られたからもう誰の顔も分からない。
なんか、開会の口上みたいなのが始まる。ちょっとドキドキしてきた。
点滴から麻酔が入りますよ、と言いながら、酸素マスクがつけられる。
はーい、少しずつ眠たくなりますよー。
はーい、〇〇さん、わかるー?
終わりましたー、まだ眠いかなー?
そんなことを聞かれながら気道の挿管を抜かれた感じがあった。
眠いです。相変わらず全身麻酔ってすごい。
たぶん、運ばれているときにエレベーターホールで母親が私の顔を覗き込んだ。
眼鏡もないし、眠たすぎて目が開かない。
耳だけはちゃんと聞こえている。
意識がはっきりしてきた頃には病室でいろんな管につながれて、酸素マスクが邪魔くさかった。
あートイレ行きたい。
あ、でもそうか、尿管入ってるのか。
股のあたりをまさぐる。管がない。
まじかよ。
ここから長い尿意との闘いが始まる。