鬱で倒れてから初めての仕事。

そして、初めての連続勤務

他のバイトの子が辞めた為、私の仕事が一気に増えた

借金があるので仕事が増える事は嬉しいが、そろそろ体力的にも

精神的にも限界が来ている。

その上、もうじき薬が切れる

病院・・・どうしようか

病院に行く為に休むのも悪い気がするし・・・

疲れが取れないが今から仕事!

昨日も、睡眠薬が効かなかった。








店に着いた。

新しい店舗だ

聞いた所、店が建ってまだ一年と言う事だ

店の中に入ったら女性スタッフが二人働いていた

軽く挨拶をし、事務所の中に入った

私は営業の今西さんに直営店になった理由を聞いた

「売り上げが悪いからだよ」

「そうなんですか」

「だから急遽、直営になったんだよ」

「あ~あ、それで私が呼ばれたんですか」

そんな話の後

「発注とか出来る?」

「いえ、急だったので出来ませんよ」

「じゃあ、教えるから」

「はい、よろしくお願いします。

ところで私の事、どうゆう風に言われてたんですか」

「凄いのが来るって話で心配してたんだよ」

「心配ですか?」

「ケバイ化粧のおかまだったらどうしようって、

でも、普通だったから安心したよ」

「そ、そうですか」

私はその後少し言葉を無くした。






目が気になる。

私に対する目

別に女装や化粧を今はせずに生活しているのだが

バイトなど、初めてあった人から女性と間違われる事がある

そのこと自体は、むしろ私は喜んでいる。

だが、それと同時に私自体どちらの性別で生活すれば良いのか迷う

例えば、トイレなどもその一つだ。

そして、偏見の問題

性同一性障害が知れ渡ると三重県の田舎では生活しにくそうだ。

だけど、女性にみられるのは嬉しい

矛盾している

心が不安定。






辞令が出てからわずか三日で新たな店に行かなければならなかった。

結局休みも無くなり準備に追われる事になった。

三月一日、九時、私は豊橋駅に降り立った

店舗の担当と待ち合わせた。

目印は会社の車。

意外にすんなりと合流出来た

見た目は私より若そうな男性だ

「初めまして、よろしくお願いします」と

私は挨拶をして車に乗り込んだ

「普通なんで良かった、おかまが来ると聞いてたので

どんなのが来るのか心配してたんですよ」

「一応普通だと思っていますが」

「化け物が来たらどうしようかと思って」

「あはは」

私は笑うしか無かった。

しかし、この会社での私のイメージって・・・

などと考えていた。

駅から十分位走った時

これから私が働く店舗が見えて来た。











精神疾患に対する偏見はまだまだ強い

一般的になって来ている鬱でさえ

偏見は差別を生み、それがやがていじめなどに繋がる。

寂しい事に私がほとんどあった事のない人間に

その様な偏見を持たれていたらしい。

昨日、その事を聞いてから少し落ち込んでいる。

では、私のもう一つの疾患である性同一性障害がその人に知れた時

私に対する目はどのようになるのだろうか?

また、世間の目が気になり出した。