1日目に占い師をつのったが、霊媒師はつのらなかったというケースはよくあります。

たとえば、霊媒師は黒を見つけたら出ればいいという意見が多ければそうなりますね。

 

ですが2日目に、もう霊媒師もつのりましょう、という話になって霊媒師をつのりました。こういうケースもよくあります。

しかし、一人だけしか名乗りませんでした。

さて、この1人だけ名乗った霊媒師を真とみていいのでしょうか?

見ていると、多くの場合かなり真とみて会議が進められていることが多いようですが‥‥。

 

ポイントは、1日目の夜に襲撃された者が霊媒師であるかどうかということです。

 

1日目に占い師を名乗る者が3人いたとしましょう。

真、狼、狂人の組み合わせが一番多いでしょうか。今、この組み合わせになっているとします。このとき、狼には狂人が残り2人の内のどちらかだと分かります。

つまり、狼は霊媒師を13-3-1-1=8人の中から見つければいいということになります。

1日目に名乗っていない霊媒師は、1日目の投票順が早めになることは少ないです。

つまり、投票順が早い者を候補から外せます。

2人外したとすると、候補は6人。

更に、1日目の会議中に、

「霊媒師どうする?」

「出さない方がいい」

というようなことを発言する者が3、4人はいることが多いです。

このような発言をする者は霊媒師ではない可能性がかなり高いので、候補は6人から更に絞れます。

そう発言した者のうちの2人が早めに投票しなかったとすると、6-2=4人にまで絞れます。

狼から4人それぞれの霊媒師である確率が等しく見えているとすると、

4分の1=25%

の確率で霊媒師を襲撃できます。

更にその4人のうちの1人が初日の会議中目立ちすぎだったとします。

すると、

3分の1≒33%

更に追放されそうになったとき、「役職を何も持っていません」と1人、2人カミングアウトすることが多いです。

3人のうちの1人がそうカミングアウトしたとすると、

2分の1=50%

ざっとの計算ですが、1日目の夜に霊媒師が襲撃される確率が高いことがあると分かっていただけだと思います。

5分の1でも20%です。

また、1日目の会議中に(占い師以外の)役職を持っていそうという人が見つかれば、次の夜霊媒師が襲撃される確率が高くなりますね。

なお、襲撃された者が役職を持っていないように見えていたら、霊媒師が残っている確率が高いと分かります。

 

つまり、狼にどれぐらい霊媒師候補を絞られそうな状況かをよく確認することが大切になるということです。

霊媒師候補が結構絞られそうな状況なら、

「霊媒師候補結構絞りやすい状況になっているから、やはり1日目に霊媒師出た方がいい」

と言いましょう。

そう言うと結構村めにみられますし。

 

初心者に限らず人狼に慣れている人でも1日目の夜に霊媒師がドンピシャで襲撃されてしまうことなんてまずないよ、と思っている人が多いようですが、高い確率で襲撃されるときは結構あるのです。

 

(今でこそ役職候補絞られているか状況を確認するようになりましたが、この記事が発表される前は、そのことが行われていなかったのです(この記事の価値がわかりましたか?)。「占い師は自分の好きなタイミングで出ればいい」とか「霊媒師は黒を見つけたら出ればいい」とよく言われていました。信じられないかもしれませんが)

 

ということで、狼は霊媒師の話題を膨らませる、という手が生じます(霊媒師の話題が出ないことはあまりないでしょう。出なければ狼から切り出します)。

「出すのと出さないのどちらがいいんだろうねぇ」

とすっとぼけた振りして他人の意見を求めたり、

「自分は出ない方がいいと思う」

と反対意見を述べたりするのです。

多数話題に参加してしまった場合は、初めの方に話をした者を霊媒師候補から外します。真ん中、後の方に話をした者については、話した内容から霊媒師候補を外します。

 

霊媒師襲撃確率10%台でも決して低いというわけではないのですが、それぐらいの確率なら1日目に霊媒師を出さない方がいいです。

1日目に占い師であるとA、B、C、3人が名乗りました。真、狼、狂人の組み合わせで見ている人が多いとします。

そして占い師に3人も出たので占い師を追放しようということになり、狼Bが追放されました。狼は狼が追放されたと分かります。

すると、2日目に霊媒師をつのられたとき、狼は霊媒師を名乗りますか?

名乗ると2日目以降、占い師より霊媒師の方から追放することもわりとあります(残りの占い師のどちらかに真がいそうだと結構思われていたらよりそうなります)。そうなると、序盤に狼が2人もいなくなってしまうことになります。ですので、狼は霊媒師を名乗りずらいんですね。

ですが名乗らなければ名乗らなかったで、1日目に霊媒師候補があまり絞られていない状況なら1人だけ名乗ったその霊媒師は結構真、A、Cの2人は結構真、狂人の組み合わせと見えてしまいます。つまり、占いローラーはなかなか行われない状況となりーー真占い師が残り続けることになり、人外側はかなり不利になってしまいます。

 

このケースに村側は持っていきたいのです。ですので、霊媒師候補がそんなに絞られていない状況なら、霊媒師を1日目にではなく2日目に出すようにしましょう。3人の中に結構狼に見えるのがいるのなら尚更そうすべきです。

真、狼、狼の組み合わせの場合は、狂人は霊媒師として出ることが多くなります。狂人には3人のうち2人が狼であると分かっているので(67%)、霊媒師に他に誰も出なかったら(すなわち霊媒師が夜に襲撃されていたら)、霊媒結果白だったと言うことが黒と言う場合に比べて多くなります。

また、普通もう狼は霊媒師には出ないので、もう1人の霊媒師が黒だと言ったら狂人は白だと言うことが多くなります。白だと言ったら黒だと言うことが多くなります。

ということで狂人は、どちらかといえば後に出ることが多くなります。先に名乗る場合は白だと言うことが多いです。

 

しかし、1日目に3人の真贋がついているとは限りません。真贋がついていても狼が初めに追放されるとは限りません。

ですが以上の説明より、2日目に出てきた霊媒師の数、出方、結果から、誰が追放されたのか、3人の内訳がある程度推察できることが分かっていただけたと思います。

 

その内訳の推察の仕方を説明します。

以下、霊媒師候補はあまり絞れていないとします。

 

【霊媒師が1人だけ出て、結果は黒だと言ったとき】

狼が追放された可能性が高いです。その霊媒師は真の可能性が高いです。3人は、真、狼、狂人の可能性が高いです。狂人はあまり潜伏しないので。

それに、狂人は2日目の出方、結果からこっちが狂人だろうと推察されたくないので、1日目に占い師しか出さないのであれば占い師に出ることが多くなるのですね。

霊媒師はすぐにカミングアウトし黒だと言ったのなら、霊媒師が狂人である可能性は下がりますので、その分真めが上がります。

 

【霊媒師が1人だけ出て、結果は白だと言ったとき】

狼は真占い師が追放されていたら、黒と言うことが多いでしょう。

狼が追放されていたら白と言うことが多いでしょう。

狂人が追放されていたらどちらかといえば白と言うことが多いでしょう。初日に占い師だけつのり占い師1人を追放する作戦の場合、村人たちは3人の組み合わせを真、狼、狂人とみることがどちらかといえば多いでしょうから。この作戦の場合、狂人は霊媒師には少し出にくいのです。

狂人を黒と見せてしまうと、真占い師は真か狂人に見られてしまい、真占い師は残され続けられてしまうことがよくあります。

 

【霊媒師が2人出て、結果が黒と白に分かれたとき】

狼は、狼か狂人が追放されたらどちらかといえば白と言うことの方が多いのでした。

狂人は白と言うことの方が多いのでした。

ですので、黒と言った方を少し真めにみます。

すぐに霊媒師であると名乗って黒と言ったのなら狂人である可能性が下がりますので、黒と言った霊媒師の真めはその分上がります。

 

【霊媒師が2人出て、結果が同じ場合】

その2人に真が含まれている場合の説明はいらないでしょう。

狼、狼の場合も普通ないので、ここでは狼、狂人の説明をすればいいだけです。

ですが、狼、狂人のケースも普通ないことが分かるでしょう。狼3人ともが占い師、霊媒師のどちらかに出たことになるからです。

よって、2人のどちらかに真霊媒師が含まれている可能性がかなり高いです。その2人の結果はかなり信用できます。

 

占い師に2人出た場合の考察はみなさんにお任せします(余裕があれば書くかもしれませんが)。

もう考え方のエッセンスは説明してあるので大丈夫だと思います。

 

霊媒師の候補が絞られる話をしましたが、何も霊媒師に限ったことではなく、占い師や騎士についても当てはまることですね。

非常によく、

「占い師出す?」

「出した方がいいと思う」

「出さない方がいいと思う」

とか、

「騎士出す?」

「出した方がいいと思う」

「出さない方がいいと思う」

等の会話は行われます。

その際、占い師、騎士候補が絞られてしまうことを念頭に置いておかなければならないのです。