潤くんの大きい目で見つめられてると自分がとてつもなくはしたないことをしているようで
泣きたくなるほど恥ずかしい。

「上手。いい子だね。まだ止まんない?」
「あ…っ、ぁ、あ…っ」

相変わらず乱暴な抜き差しなはずなのに何故か身体は反応して。

「ニノ、智と相性いいんだね。俺とするより全然気持ちよさそう。智良かったね?」

そんなわけないよ、俺はこんな動物みたいなやつじゃなくてもっとちゃんと…

「ねぇニノ壊れちゃうよ」
潤くんは汗と少しの涙でぐちゃぐちゃの俺の顔を撫でると視線を大野さんに移した。

「……俺まだイ ッ てないよ」
「うん、俺としよ」

ピクリと俺の中で大野さんが大きくなった気がした。

「ニノお疲れだもん。俺と最後までしようよ」

潤くんも大野さんも俺の意見なんて聞かないで。

「あとで風呂。3人で入ろうね?」
何のフォローなのか潤くんはそう言って軽く俺にキスをした。
それが合図みたいに大野さんもずるりと俺から出ていって。

「智」

まだ熱を持ったまま、動けないまま俺は2人を見ていた。
あの日と違って、最後まで2人を見ていた。

…………動物みたいじゃない、2人の行為を見ていた。


「智、さと……さと、し…っ」

潤くんて大野さんが好きなんだ。
分からないわけじゃなかったけれど。

俺って潤くんから大野さんへのプレゼントみたいなもんなんだ。
いや貢ぎ物?献上品?
なんでもいいや。
それで大野さんの気を引こうってことなんだもんね。


じゃあ大野さんがもし俺を好きじゃなくなったら、
────俺はいらなくなっちゃうの?