「翔さんに髭剃り貰った?」
数週間前の収録で話してたやつ。
あれから翔くんとはそんな話になってなくて、もちろん自分から催促もしてない。
「あーまだ。でもさ、カズ元々そんな生えないじゃん。そんな人たちがイイってやつ、俺でも効果あんのかな」
「潤くんまじで濃いからなぁ」
「オイ」
どさくさに紛れてカズのほっぺたを両手で挟んでむにむにする。
うん。カズのこの輪郭と肌の質感、やっぱり何年経っても好き。
「ホラつるつるでしょ?これ朝剃ってそのまんまよ?」
その両手を更に掴まれて優しく撫でさせられる。
黙って撫でてるとカズの茶色い瞳がサッと変わる瞬間があって…
何ていうか、スイッチが入るみたいな…
「…もうすぐ34歳になるね」
チラ、と時計を見ると0時ちょっと前。
「うん、カズに追いつくね」
急にオトコになるっていうか…
でもそれは艶っぽくて色っぽくてとてもそそられるもので…
「何が欲しい?」
「あ、まだ用意してくれてないんだ」
「誕生日当日に聞いてその場で叶えてあげようかなと」
「相変わらず…そうやっていつも誰か口説いてんの?」
「潤くんにだけでしょうが」
憎たらしくてほっぺたをむにーっと横に引っ張った。
「あ、0時」
カズの携帯のアラームが鳴って。
「何、わざわざアラームまでセットしてんの?」
「だから潤くんは特別なんだってば。ハイおめでとう」
「の割には心こもってなくね?」
ここまでずっと俺の手はカズのほっぺたにある。
カズも嫌がる素振りしないし。
「何欲しい?」
「欲しいっていうか…今思ったんだけど…」
「俺カズの輪郭好きじゃん?」
「じゃん、て言われても」
ふふふってこれから言われることを牽制した笑い。
「今日一日さ、ずーっと触ってていい?」
「はぁ?」
誕生日だもん、遠慮しないよ。
思いついちゃったんだもん。
叶えてもらうよ。
「ほんとはチューしてみたいけど」
「何それ本気?」
「本気本気」
これは別に下心とかじゃなくて、赤ちゃんにずっと触ってたいみたいなそういうやつなんだけど…
「別にいいけど」
「え、まじ?」
掴まれてた手首をそのまま下に下ろされてカズのほっぺたがフリーになる。
「減るもんじゃないしこれがプレゼントでいいならどうぞ」
「…なんかケチぃな」
改めて差し出されるとどうしていいかわかんないけど…
まあ…する、か。
「じゃあ…お言葉に甘えて」
一応目を閉じて右頬に唇を近づけると––––––
ちゅっ。
明らかにほっぺたじゃない感触がして目を開けた。
これは…………
これは……
この薄さは…
「ちょっ、口––––––!」
「しちゃった♡」
きょろって今度は上目遣い。
何だよ不覚にも可愛いなんて思っちゃった俺なんなの。
「ほっぺただけじゃなくてさ、今日は特別だから一日俺のこと好きに触っていいよ?」
この企みで溢れた茶色い瞳をどうにかしたいって思っちゃった俺なんなの。
まんまとカズには乗せられる。
まんまと手の平で転がされる。
「もう…」
気付いてなかったわけじゃない。
カズの気持ちも、俺自身の気持ちも。
「一日だけなんて短いんだけど」
今のキスは決定打ってことでいいですね?
「…じゃあ来年の誕生日まで有効にする?」
「それ更新制度あり?」
「するつもり?」
「あと俺以外には触らせないって条件も付けて」
「あら」
翔くん、とりあえず髭剃りは保留で。
☆潤くんお誕生日おめでとうございます!
今年も変わらず貴方を愛しまーす♡
まずは葉山先生を楽しみにしておりますドキドキ…
昨日はバタバタしてましてお返事できずにすみません(´Д`)
順次いたします〜!
とりあえずなんの偶然かフジモンも本日誕生日なので梅田にでも行って何か美味しいものでも買ってきまーす(作らんのかーい)
あ。
歌広場さんもおめでとうございます♡