訊けなかった。


朝になると貴方はいつもと変わらない笑顔で
眠れずにいた俺の頭をぽんぽんって撫でて…

何も言わずにバスルームに向かった。


『どうしたの?』
『眠れなかったの?』

そう貴方から訊いて。

『それ潤くんの勘違いだよ』

そう説明して。


俺からは何も訊けないから。

俺からは何も言えないから。


『どういうこと?』も
『なんでここに来たの?』も


―――『俺は貴方のなんなの?』も。


それは…



訊いたらその場で全てが終わってしまうことを



…どこかでわかっているから?







「翔さんまた寝不足?」

顔を上げると珍しくニノがゲームを置いて俺を見ていた。

「あ…や、別に大丈夫だけど」
「そう?なんか元気なくない?弁当も食ってないし」

確かに目の前の弁当は蓋を半分ずらしただけで食べる意思をなくしたまま。

「甘いもんでも食えば?」
「…さんきゅ」

テーブルの上にあるお菓子の中からニノに手渡されたチョコはほろ苦かった。

「…聞いたんだ?」
「え?」
「大野さんと潤くんのこと」

ニノが俺の表情を読み取ろうとしたその一瞬の間。
カサってチョコの包み紙の音だけがして。

咄嗟に動揺してない顔を作ろうとあえて目を合わせたまま口角をあげた。

「あ、ニノも聞いたんだ?まじびびるよな。まさか…」
「まさか潤くんとはね」

……なに、その意味深な発言。

「…隠すだけじゃダメなんだね」
ニノは笑ってるのか、悲しんでいるのか、哀れんでいるのか……


ニノは―――やっぱり相葉くん以上に怖い。



☆昨日は山の日だったのにこんな展開でさーせん(・∀・)アハ

全然お返事書けてませんが大事に読んでます~!
ありがとうございます☆
(サボさんもオフロスキーもうーたんもまだまだ健在です。
おかいつのキャラクターはぐ~チョコランタンじゃなくなったなぁ。
どうでもいいけど私の時代はじゃじゃまるでした。
じゃじゃまる=うふふふふふ)