充実してた。

ルーティンでこなす仕事と単発の仕事と。

華やかな世界、もてはやされる日々。

寄ってくるキレイなお姉さんたちと選ぶ立場の俺。


―――届かない、想い。


不満だったわけじゃない。
寂しかったわけじゃない。

ただちょっと…


退屈だっただけ。



━─━─━─━─━─


「……へ?」

潤くんはかじってたチーズを口の端からぽとりと落とすと
ただ一言、まぬけな声でそう言った。

「聞こえなかった?だからね、俺潤くんのこと好きなの」

大野さんじゃ洒落んなんないし。
翔さんをからかう気にはなんないし相葉さんバカだし。

潤くんなら「バッカじゃねぇの」とか言って終わるか
例え本気にしたとしてもちょっと引っ張ったら
ネタ的に面白くなりそうだなーって。

ちょっとした退屈しのぎにいいかなーって。


「えー…と?それはアレかな?メンバーとしてだよね?」

あ。
やっぱ本気にしてる。
騙されやすいの子供の頃から変わってないのねこの人。

「まぁ…メンバーとしても」
「『も』?」
「人としても」
「『も』?」
「…恋愛対象として、も」
「『も』!」

最後潤くんは大きな目をさらに大きくして椅子ごと後ずさった。

「え、ちょっと待って俺男だけど」
「知ってる」
「ニノも男だよね?」
「おー。立派についてるよ」
「俺もついてるよ?」
「だから知ってる。見たことないけど」

明らかに混乱していつもクールにキメてる潤くんが慌てふためいてる。


「いや…俺そんな風にニノのこと考えたことなくて…」

『じゃぁ諦めるから一回しない?』
そう言って押し倒すフリして焦る潤くんをからかおうとしたのに。

「ちょ…時間ちょうだい。来週…返事するわ」

―――あまりに貴方は真面目だから。

「ごめん、ありがとね。気持ちは嬉しいから…」

あまりに貴方は人を疑わないから。

「…一回帰ります…」


俺はますます自分が嫌になるんだ。







☆アメンバー申請、ありがとうございました!
感謝の気持ちいっぱいでメッセ読ませていただきました~(*´∀`)
気持ち悪いでしょうがスクショしてニヤニヤしてます。
(まるっとお返事ですみません!)

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嵐々亭嵐子のブログ

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