「リーダーこれありがとう」
楽屋で差し出されたトートバッグ。
相葉ちゃんの笑顔はちょっと違和感があった。
「あ、もう読んだの?翔ちゃんも読んだ?」
受け取ろうと手を伸ばす…けど相葉ちゃんはバッグから手を離してくれない。
「んふふなぁに?あげないよ?」
「リーダー」
反対の手がにゅって目の前に差し出されて。
「これも…ありがと」
「!!」
この漫画大人買いするときに色々調べたものが書いてあるメモ。
しかも裏には…
(見られた!)
恥ずかしさで顔が熱くなっていく感覚と、うまい言い訳しなきゃって
脳みそがフル回転してわけがわかんなくなる。
「や、これはその、俺書いておかないと忘れちゃうしその似顔絵は
メンバー全員描いてて今年は誕生日にそれぞれ描いてあげようかなって」
「そうなの?」
相葉ちゃんは優しく笑ってる。
ぱーって周りも巻き込むような明るい笑顔も大好きだけど…
こういう笑顔も大好きだった。
「おれだけにだったらすごくうれしかったんだけど」
「…え?」
「おれリーダーのことすきだから」
力が抜けて、相葉ちゃんももうバッグをちゃんと持ってはくれなくて
どさりと音がして中の漫画が散らばった。
「すきだから…うれしかったんだよ」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160428/18/arashick1212/5b/b7/j/o0480065613631394277.jpg?caw=800)
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160428/18/arashick1212/48/7a/j/o0773096013631394285.jpg?caw=800)
智くんは目をまんまるにしてる。
いつもどちらかと言えば無表情だしぼけっとしてるけど
今日は目をまんまるにして口は相変わらずの半開き。
「きもちわるい?ごめんね。リーダーはすきなひとがいるんだよね」
それがおれだったら、なんてほんのちょっぴり期待したけど
この表情はちがうみたい。
でもいいや。
きもちよくフラれることができそうだよ。
「おれが勝手にすきなだけだから…いつかすきじゃなくなるまで
すきでいさせてほしいだけなんだ」
智くんはなんにも言わない。
言えるわけないよね。
急に男にガチの告白されてしかもそれが仕事仲間。
断るのも気を遣うよね。
「そんなこと言われても迷惑だよね、くふふごめんね」
もうそろそろこの話はやめた方がいいかなとおもって
床に落ちたマンガを拾おうとしゃがむ。
「このメモうれしかったから…そんだけ。ごめんね」
そう言ってたら智くんが立ち上がって、その影がマンガに重なった。
「なんで謝るの」
見上げると智くんはいつもの無表情で。
「なんでそんな謝るの?俺の返事はいらないの?」
「え、いいよおれを傷つけないようにとかそんな考えるなら…」
「俺の好きなひとは相葉ちゃんだよ」
智くんは無表情だけど…声がふるえてた。
楽屋で差し出されたトートバッグ。
相葉ちゃんの笑顔はちょっと違和感があった。
「あ、もう読んだの?翔ちゃんも読んだ?」
受け取ろうと手を伸ばす…けど相葉ちゃんはバッグから手を離してくれない。
「んふふなぁに?あげないよ?」
「リーダー」
反対の手がにゅって目の前に差し出されて。
「これも…ありがと」
「!!」
この漫画大人買いするときに色々調べたものが書いてあるメモ。
しかも裏には…
(見られた!)
恥ずかしさで顔が熱くなっていく感覚と、うまい言い訳しなきゃって
脳みそがフル回転してわけがわかんなくなる。
「や、これはその、俺書いておかないと忘れちゃうしその似顔絵は
メンバー全員描いてて今年は誕生日にそれぞれ描いてあげようかなって」
「そうなの?」
相葉ちゃんは優しく笑ってる。
ぱーって周りも巻き込むような明るい笑顔も大好きだけど…
こういう笑顔も大好きだった。
「おれだけにだったらすごくうれしかったんだけど」
「…え?」
「おれリーダーのことすきだから」
力が抜けて、相葉ちゃんももうバッグをちゃんと持ってはくれなくて
どさりと音がして中の漫画が散らばった。
「すきだから…うれしかったんだよ」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160428/18/arashick1212/5b/b7/j/o0480065613631394277.jpg?caw=800)
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智くんは目をまんまるにしてる。
いつもどちらかと言えば無表情だしぼけっとしてるけど
今日は目をまんまるにして口は相変わらずの半開き。
「きもちわるい?ごめんね。リーダーはすきなひとがいるんだよね」
それがおれだったら、なんてほんのちょっぴり期待したけど
この表情はちがうみたい。
でもいいや。
きもちよくフラれることができそうだよ。
「おれが勝手にすきなだけだから…いつかすきじゃなくなるまで
すきでいさせてほしいだけなんだ」
智くんはなんにも言わない。
言えるわけないよね。
急に男にガチの告白されてしかもそれが仕事仲間。
断るのも気を遣うよね。
「そんなこと言われても迷惑だよね、くふふごめんね」
もうそろそろこの話はやめた方がいいかなとおもって
床に落ちたマンガを拾おうとしゃがむ。
「このメモうれしかったから…そんだけ。ごめんね」
そう言ってたら智くんが立ち上がって、その影がマンガに重なった。
「なんで謝るの」
見上げると智くんはいつもの無表情で。
「なんでそんな謝るの?俺の返事はいらないの?」
「え、いいよおれを傷つけないようにとかそんな考えるなら…」
「俺の好きなひとは相葉ちゃんだよ」
智くんは無表情だけど…声がふるえてた。