目が覚めるとベッドに横になってた。


「あれ・・・いつ帰ったんだっけ」

体を起こすと部屋がぐるぐるとまわった。


「ぅお・・・飲みすぎた・・・」


ニノと飲んでて・・・どうしたんだっけ?

ともあれ人間の帰省本能ってすごいな・・・。


どうにかキッチンまで行って水を飲む。


「どうしようもないな、俺・・・」



あの日の松潤の顔が浮かぶ。


・・・好きな人を疑うのって、しんどいよな?


二人の関係が終わったからってまーが俺のとこに来るなんて思ったのかよ。


終わるどころかまーの気持ちは確実におれより松潤にあるじゃないか。


もし本当にこの関係がバレたら俺はまーに振られた挙句、

松潤との関係も最悪なことになる。



どうしてあんなこと松潤に言っちゃったんだろう・・・。



一生手に入らないものがあったとして、


それを一生手に入れたいと願い続けるのと。


それが一瞬手に入って、


それをまた手放さなければいけないのと。



どっちが辛いんだろう?



・・・まだ戻れるかな?


出来ることならあの日に戻って告白する俺を殴ってでも止めたいよ。


キスされても拒めただろ。

家に行かなくてもよかっただろ。

理性を持って、まーの誘いを断れただろ。


何度も何度もチャンスはあったのに。



・・・・・・松潤、まーはあんたに返すよ。