翔ちゃんと潤くん・・・どんな二人だったんだろう。


あの柔らかくて穏やかな翔ちゃんが、ほんとにそんなに潤くんを・・・。


二人が絡み合う姿が頭に浮かび、俺は咄嗟にぶんぶんと頭を振った。


「・・・残酷・・・」

潤くんの最後の言葉が引っかかる。


何のことだろう?

俺は翔ちゃんに何かひどいことをしてるんだろうか。



楽屋に入るとすぐ翔ちゃんと潤くんが目に入った。


ちら、と潤くんは俺を見てわざとらしく翔ちゃんに甘えた声を出す。

「ねぇ翔くんこのあとあそこ連れてってよ。前よく二人で行ってた店」

「えぇー?やだよ遠いもん」

「あーそういうこと言う?昨日あんなひどいことしといて!?」

「・・・すみません。行きましょう」


ぎゅーっと胸が痛む。

俺はそれ以上聞きたくなくてニノの隣に座った。


・・・あんな風に俺は翔ちゃんに強く何かを要求したことがない。

あんな会話、俺には出来ない。

あんな二人に、俺はなれない。



ニノと喋ってると携帯が鳴った。

ポケットからそれを取るとメールを受信してた。


『松潤と食事行くことになっちゃったけど今夜会えない?

明日から忙しくて会えなくなると思うから。なるべく早く帰る』


ぱっと翔ちゃんを見るとまだ潤くんに絡まれながらも

こっちを見てにっこり笑った。