小さな光


「みんな、ちゃんと乗ったかい?」

只今、圭吾が車に全員乗ったか確認中・・・・

「圭なんか、張り切ってるね。新米の先生みたい」

「ははっ。本当ですね」

あたしは圭吾に聞こえないように、総くんとヒソヒソ話をしていた。

「よし、出して」

確認も終わり、車は圭吾の合図によって動き始めた。もうそろそろ学校に着く直前に急に目の前に小さな女の子が現れた。

「----!!」

運転手は顔を青くしてブレーキを踏んだ。

-----キーーーッ。

「うわっ」

あたしはバランスを崩し頭を打つと思った瞬間。蓮があたしを抱きしめる形で体を支えてくれた。車は女の子の目の前ギリギリで止まっていた。あたしたちは慌てて車を出て女の子にケガはないかとか、とにかく慌てていた。見た感じでは小学生低学年くらいだと思う。

「ねぇ・・・なんで君のような子がこんなとこいるか教えてくれるかな?あ、それと名前教えてくれるかい?」

圭吾はニッコリと微笑んで優しく女の子に質問した。それに対して女の子は圭吾の顔をじっと見ていた。よく見るとおんなのこは目がクリッとしていて、肌は色白で綺麗な顔立ちだった。だけど・・・

「質問は一つにしてくれる?まぁ、仕方がないから答えてあげる」

これと似たセリフどこかで聞いたことがある・・・どこだっけ?

「で、二つも聞き取れなかったからもう一回言って・・・」

小学生(推測)だと思えない上から目線のお言葉・・・圭吾の顔が引きつってるー!

「やっぱいい。まぁ、目的は言えないけど、この近くにある高校に用があるの・・・まぁ言えるのはそこまでだけどね」

この子、なんか空と気が合いそう。

「あと、名前はだったね。私は芹沢葉月、小学2年生」

「芹沢?」

葉月ちゃんの名前を聞いていち早く反応したのは圭吾だった。

「どうしたんですか?そんなマヌケな顔して変ですよ?」

本気なのかワザとやっているのか・・・(おそらく、本気)圭吾をマヌケ呼ばわりする総くん。どうやらどの状況でも人をイジメたいらしいな・・・この人は。

「神威くん・・・今俺、驚いてるの。空気呼んで」

「で、何に驚いてんだ?」

少し興味深く聞く俊。にしても、この子。あたしたちを見ても怖がる素振りも見せない・・・普通なら泣くか、とても怯えた顔をするだろう。圭吾や総くんはともかく、俊や蓮は普通からしても近寄りにくい存在・・・それなのに、葉月ちゃんは無表情を崩すことなくみんなと接している。ある意味大物なのかもしれない。それに、まだ小学2年ならランドセルを背負ってるはずなのに、そのランドセルもないし、葉月ちゃんの近くには親らしい人はいない。

「芹沢・・・芹沢財閥。芹沢グループの娘じゃないかい?葉月」

「私を呼び捨てにするな。私を呼び捨てしていいのは姉様と巫琴だけだ」

「!!」

今、葉月ちゃん巫琴さんの名を・・・。姉様?分からない。今あたしだけ?この話についていけてないのは・・・。あっ、でもみんなは巫琴さんのこと知ってるんだ!あたしはそう一人で納得していると、

「誰だそれ?姉様?巫琴?聞かねぇ名だな」

えっ?なに言ってるの?あたしは頭が真っ白になった。そんなあたしにお構いなしに蓮は続けた。

「人探しは交番行って、聞いて来い。俺らはテメェみたいなやつに構っている暇なんてねぇの」

「ふーん。今から学校?どこの?」

「お、おい。人の話聞いて「早く答えたら済む話」

葉月ちゃんは蓮になんと言われようがここから動こうとはしなかった。おまけに、蓮が喋っている途中だったのにそれを遮った。恐るべし、現代小学2年生・・・。それにさっきからクスリともしない葉月ちゃん。

「花桜高校ですよ」

ニッコリと優しい笑顔で葉月ちゃんの質問に答える総くん。

「あっ・・・そこ私が用ある学校。連れてって」

なんて正直なんでしょうか。こんな人たちに連れてってなど頼めるでしょうか?あたしは断固無理だ!

「何か腹立つな、このガキ」

俊は、葉月ちゃんの態度が気に入らないようで・・・・

「勝手に腹立てといてガキ呼ばわり?人の名前も覚えられないの?可哀想にさぞかしバカなんでしょうね」

さっきから毒を吐きまくる葉月ちゃん。正直なんだよきっと、素直すぎるんだよ。うん・・・・素直なんだよ葉月ちゃんは。

「ははっ。そんなこと緒方さんに言えるのはこの世で葉月さんと時音さんだけですよ」

「時音?今・・・時音って・・・時音って言ったよね?」

「ええ・・・言いましたよ?どうしたんですか?そんな取り乱して」

「ど、どこにいるの?そっ、その時音って人・・・」

ひどく慌てていた。さっきまで毒を吐いていた葉月ちゃんとは全くの別人で・・・。

「教えて・・・!私に、時音・・・時音姉様はどこ?」

「えっ?」

今、あたしのことなんて?

「「「「時音姉様!?」」」」

こ、こいつら・・・あたしのことバカにしてる!!しかも必死に笑いを堪えようとしてるのが丸分かり。だって現に圭吾の肩が震えてる。

「ねぇ・・・・笑ってないで、答えてよ・・・・。お願いだから」

今にも泣き出しそうな弱々しい声で蓮にすがる葉月ちゃん。蓮は笑い終えるとゆっくりと、指を差した。

「そいつ」

蓮の指先には・・・そう、あたし。

「こ、こんな近くに姉様がっ・・・・」

「待って!あたし・・・」

-----キッ。

「着きました」

-----あたし、姉妹なんていない・・・・。

そういい終える前に学校に着いてしまった。

「今日はここまでにしとく。時音姉様にも会えたし」

何もなかったように帰っていく、葉月ちゃん。この時、葉月ちゃんがあたしを探していたことを怪しく思っていればよかった。あんな幼い体で必死にあたしを守ろうとしていたこと、全てに気づいてあげれてたら、誰も傷つかずに済んだのかな?


誠の道を進む者

「ふぁっ…」
あたしは重たい体を起こし、いつもと変わらない朝を迎えるはずたった。あたしは顔を洗い済ませ、いつもと変わらない優しい光、いつもと変わらないリビング………?
「………は?」
「やぁ、おはよ、よく眠れたかい?時音」
なんで?呑気に挨拶をしてくるエプロン姿の圭吾。それに…

「あっ、時音さん!おはようございます。」
「……はよ」
ダメだ、全くりかいできない。夢でも見てるのか?
「なぁ、時音。あそこにあったパン食べたから」
「あっそう………」
なんて自由なんだ、ここあたしの家なんだよね?
「あっ!学校行く用意しなきゃ、」
「ゆっくりでいいよ~時音。また車で来てるから~」
少しは歩けっ!すぐそこだろ?徒歩10分だよ?なんか、いろいろ疲れた。まだ朝なのに…
「さてと、準備完了。みんなを呼びにいかなきゃ」
あたしは制服を整え、鞄を持って下に降りた。あたしは少し意地悪をしたくてソロッとドアノブに手をかけた瞬間…
「どうして巫琴さんは時音を残して消えたんだ?」

け、圭吾…今なんて----?みっ巫琴さん?混乱する中あたしが理解できたのは、圭吾は巫琴さんを知っている----…?あまりの衝撃であたしはそこから動けなくなっていた。

「あいつは、ただ。ただ時音を守るために…」

そんなあたしに気づくことなく話を進める蓮。---っ蓮、どうしてそれを?この人たちは巫琴さんを知っている…。俊は小さい頃にあたしと一緒に遊んでるとき巫琴さんに会っているから知っているけど、蓮と圭吾はまだこの頃出会っていない。つまり、知り合うはずが無い。----じゃぁ、なんで?

ジャーッ。

「!!」

「あれ?時音さん?どうされたんですか?中に入らないんですか?」

手洗い場から水音が聞こえたかと思うと、ヒョコッと顔を出したのは・・・----

「・・・・・・総くん」

「あっ!すいません勝手に手を洗わせていただきました。」

ニッコリと笑う総くんに何かがプツン---と切れた気がした。

「え、えっ?どうされたんですか?僕、何か悪いこと言っちゃいました?」

涙・・・は出なかったけど、多分あたし今ひどく歪んだ顔をしていると思う。総くんは焦ってどうすればいいか少し考えて・・・

「時音さん。・・・僕はあまり女の子をよく知りません。こんな時、どうやって慰めてやるかも分かりませんが、僕の腕で泣いてください」

「えっ・・・」

あたしが聞き返す前にあたしは総くんの腕の中にいた。あぁ・・・総くんあなたは、あたしを癒す方法を知っている。総くんがいなきゃ、今頃あたしは壊れていたと思う。

「総くん、ありがとう」

「いいえ。時音さんのお役に立てるなら何でもしますよ?」

「本当?」

「ええ。本当ですよ?」

あたしは総くんから離れるとドアが開き・・・

「時音~準備出来たかい?」

「わっ、圭吾?出来てます!さっ、学校行こう!」

「時音・・・敬語はやめて・・・」

圭吾はとても切なそうな笑みであたしを見つめた。最近、蓮と圭吾が一つ上だと知ってから自然と敬語が出るようになっていた。でも・・・なんとか必死に直そうと頑張っている。

「おい・・・さっさと行くぞ。だるいなぁ。」

「・・・」

な、なんだこいつ。この人たちの中で一番バリバリ、学校に通いそうな俊。

「緒方くん。本当にだるそうだね、今日なんかある?」

「・・・抜き打ちテスト」

「「はっ?」」

あたしと圭吾は顔を見合わせた。ぬ、抜き打ちテストおぉぉぉぉぉぉぉぉ!?

「知らなかったのか?」

いや、知りません。あなたは知っていたのですね。藍屋さん・・・

「僕も、知ってましたよ」

あんたもか・・・神威さん・・・

「ど、どうしよ。あたし全く勉強しない」

難しいかな?簡単だといいなぁ。けど、あたしが一番気になるのは

「ははっ、いつ見ても本当、面白いよね。時音は」

あたしは聞けなかった。無邪気に笑う圭吾や呆れ半分だが楽しそうな笑顔の蓮。この朱雀・・・と言うチーム・・・。何か巫琴さんと関わりがある、そんな気がしていた。

「っ」

知りたい・・・でも知ってはいけないような・・・本当だったら今すぐに巫琴さんは今どこにいるだとか、なぜ巫琴さんは姿を消したとか、色々聞きたいのに、圭吾や蓮、俊、総くんが楽しくしていると聞いてはいけないような気がした。

「時音、時間だ。行くぞ」

いつもそばにいてくれてあたしのすべてを知ってくれていて相談にのってくれる俊。

「時音さん、大丈夫ですか?」

さっきのことをいつまでも心配してくれる総くん。

「時音~大丈夫だよ~。遅刻しても俺の所がねじ伏せるから」

あたしは最近、圭吾がかなりのお金持ちだと知ったのだ。なので普通はありえない発言が仕方なく思えた。

「圭、普通はそんなことする奴いねぇよ?」

あたしの心を読んだのか分からないが、あたしの代わりに圭吾にツッコミをいれる蓮。みんなそれぞれ個性があって楽しい・・・巫琴さん。あたしはそんな人たちの顔を曇らせてはいけない----そう思ってしまうのです。

「行こう!」

ねぇ、巫琴さん。あたしは己が行く道"誠の道”を進めていますか?

   律儀な人


「用意できたので、蓮さん出ますよ?」

「あぁ、いいけど、ちゃんと海藤誠を演じて俊と総に会えよ?」

「分かってるよ。はぁ~なんでこんなハメに・・・」

空が持ってきた、白い紙袋に入っていたのは・・・海藤誠になるための必需品。

「で、僕は君のこと蓮さんでいいのか?」

「うーん、そうだなぁ、この際めんどくさいから。蓮でいいんじゃね?」

あたしが聞いてんだよ・・・・まっ、同い年だし'さん’付けってのもおかしいかな?

「俺と圭吾は留年してんだぞ」

「!!」

あたしの心を読んだのか!?エスパー藍屋。って・・・

「はぁぁぁぁぁぁっ?つーことは、年上?」

「なりきってんな・・・フッ。まぁいい。そうだ、本来なら2年生だ」

「・・・・」

あなたのその余裕があたしには理解できない。でも、留年してなかったら、あたしと会うこともなかったのかな?そう思うと嬉しく思えた。そうして、あたしは蓮に後で呼ぶからここで待機って訳・・・。ここって?みんながいる部屋の前。

「じゃぁ、蓮も戻ってきたし二人に分かり易く説明してあげるからね」

「圭吾さん、僕たちのこと馬鹿にしてるんですか?僕たち、そんな頭悪くないですよ。」

「まぁ、そんなことはいいとして。まず、なぜここに時音を連れて来たか教える」

総さぁぁぁぁぁぁん!!あたし、あなたが可哀想にしか見えません。

「入っていいぞ」

あっ、呼ばれた。行かなくちゃ・・・あたしはドアノブを握り扉を開けた。すると、圭吾さんと空がこっちを向いてニヤニヤしていた。・・・・正直気持ち悪い。はぁ、なんでバレちゃうかな~?ホントっ最悪・・・

「赤髪さん・・・?こんなイケメンさん、どちらさんですか?」

「おい、総。こいつはお前が会いたがっていた海藤誠だ」

「ほ、本当ですか?誠さん、会えて光栄です!」

海藤誠と知った瞬間、総さんは目をキラキラ輝かせてあたしに視線を浴びせた。まっ、眩しい・・・・。総さんの目が眩しすぎる。そう言う俊はと言うと・・・

「・・・・・・」

無言で眉間に皺を寄せあたしのことを威圧していた。こっちは・・・・こっ、怖い。この二人の視線が正反対で・・・・少し笑えた。あたし結構俊と幼馴染やってるけど、時々俊が何を考えているか分からなくなる。

「藍屋さんこの話に海藤誠が関係あるのか?」

つか・・・・あたしは見せ物じゃないつうの!

「あぁ」

返事だけじゃなくてちゃんと説明してやれよ!あたし、知らないよ?勝手に連れて来られたんだもん。本当に知らないからね?

「緒方くん、単刀直入に言うとね。誠が時音なんだよ」

「「はっ?」」

俊と総さんが声を揃えて・・・・'何いってんだ?こいつ・・・’って顔をしている。

「~~~!!!」

それはあたしにはツボで・・・・必死に笑いを耐えようとした。けど・・・

「ぷっ、あはははははははっ」

「「!?」」

駄目だった。笑いを堪えるのに堪えられない・・・。ごめんっ、俊。総さん・・・あなたたちの顔が頭から離れなくて、あたしは腹を抱えて笑ってしまった。

「わっ、わりぃ。ツボに入った。」

---っしまった!正直に言ってしまった!あぁ、二人から受ける冷たい視線がかなり痛い。

「圭吾さん、寝言は寝てから言え」

まぁ、普通は信じないよね・・・。こんな男の姿をしたあたしなんて誰も・・・気づいてはくれない。あの時もそうだった。巫琴さんがいなくなってからあたしは何度も泣き叫んだ。けど、そんなあたしに誰も気づいてはくれなかった。----もうっ、分かってる。あたしは誰にも気づいてもらえないこと、分かってる。誰もあたしのこと、信じないってこと、わかって----

「信じますよ」

「!!」

「僕は海藤誠さんが時音さんだって、信じます」

あぁ、あたし本当にここでみんなに会えたことに感謝したい。ここにいるみんながあたしを見ている。ちゃんとみんなの瞳にはあたしが映ってる。そう思うと涙が出そうになった。

「僕だって目は鋭い方なんですよ?時音さんに初めてお会いしたときもこの人かっこいいなぁって。あっ!でも話して見ると可愛らしかったですよ」

総さんはそう何度もあたしに暖かい言葉をくれた。

「でも、時音さんが海藤誠と確信できたのは、今ですけどね・・・あっ!その様子だと蓮さんも知ってたんですね?なんです!?もしかして緒方さんまで知ってたんですか?ずるいじゃないですか!みんなして、僕のこと仲間はずれですか?」

「総、悪いが俺も知らなかった。まさか、こいつが海藤誠だなんてな」

俊がそう言うと総さんはさっきのように目をキラキラ輝かせ俊に近寄った。

「ほ、本当ですか?緒方さん。よかった他に仲間がいて」

「で?お前はなんで俺に言わずあの二人に言った?」

キッとあたしに鋭い視線を向けた俊。---っひぃぃぃぃぃ、怒ってる、怒ってるよぉ!

「僕が言ったわけじゃない。バレたんだ。蓮に・・・・」

「えぇぇっ!時音!なんで蓮だけ呼び捨てなんだい?俺も圭吾って呼んで」

子供か!!

「圭吾ね?はいはい」

「えっ?軽くないかい?俺の扱い方、雑じゃない?」

「あ?気のせいだよ、そんなもん」

あたしは圭吾を軽くあしらって総さんに問いかけた。

「総さんはなんか違和感あるから、総くんでいいか?」

総さんは少し驚いたようだけどすぐにニコッと笑って"いいですよ”と言ってくれた。こんな優しい人を呼び捨てになんかあたしにはできない。

「てか、時音。その話し方はやめろ!」

さっきまで黙っていた、俊が口を開いたかと思ったら今度は説教か!はぁ、俊がこうなればもう止まらない。放っておこう・・・・。

「俊、今は許してくれ。今は海藤誠でいてもらわねぇと困る」

蓮はあたしが呆れ半分で困っているのを見て助け舟を出してくれた。

「それって、どういう意味--「お邪魔します。ちっと、あんさんらに用事があって。それに、こっちに海藤誠はんがいると小耳に挟みましてなぁ、下の奴らをちっと眠らしといたさぁかい。堪忍どす」

突然、京都の方言を使う茶髪の男が現れた。その男はとても顔が整っているにもかかわらず、性に合わない京都の方言を使っていた。もったいないな、けど、それはそれで色気があった。

「その方が海藤誠はんか?えらい、男前どすな」

ニッコリとあたしの方を向いて笑う姿はとてもキレくて、そこら辺の女の子より可愛い笑顔をしていた。

「高城!?お前なんでここに?ここは君が来るようなところじゃないんだけど?」

少し警戒したうように言う圭吾。それに、空まで・・・・

「?」

そんなにやばい人なの?この状態に追いつけないのはあたしだけ----?

「そりゃぁ、堪忍。けど今日はあんさんらを挑発しにきたわけではありまへん。今日はあんさんらに謝りにきたんや!今日、わてらの総長。祐介はんが世話になったみたいどすから・・・・」

「「「!!」」」

そこにいた全員が目を見開かせた(あたしと蓮以外の全員)

-----ん?祐介はん・・・?あっ!高杉のことか?あぁこの人幹部かな?まぁ下の人たちを全員を相手して無傷でここまで来てんだから、凄腕なのは確か・・・。

「高城が謝りに来るなんて」

圭吾は動揺を隠せないようだった。

「あぁ、そのことが知りたいんどすか?それやったら教えましょか。なんや、藍屋はんに女ができたと聞いたんどす。そやからその女性を一目見ておきたかったんどす。謝罪はそのついでどす。それにしても、女性はレディースの月詠はんしかおらんなぁ。もしかして、月詠はんに手ぇ出したんどすか?意外に女性に萎えてはるんどすな」

クスクスと冷たい目で笑う高城と言う男・・・にしてもひどいっ---!

「月詠は違う。ただ朱雀の傘下だ。少し話し合っていただけだ。」

連はドスの利いた声で高城を威嚇した。そんな威嚇もむなしく、高城はニコッと笑って口を開いた。

「へぇ・・・そうどすかそりゃ、堪忍。わてもひどいこと言いましたさぁかい。月詠はん、すいまへん。」

「・・・」

高城は空に謝ったのはいいが・・・・どこか馬鹿にしたような笑みを浮かべていた。それにあの目は・・・

「僕、あんたと似てる気がする、その悲しげな目の中に混じった諦めたような色、けど・・・絶対に笑顔は絶やさない。どこか似てる気がするんだ。」

「っ」

根拠はないけど、この人とあたしは似ているそう思った。

高城は少し困ったように笑ってすぐ俯いた。けど、高城はすぐに顔を上げた。

「ふふっ。今日は面白い人に会えましたゆえ、これで帰ります。あっ!それと今日は本間すいまへん。」

高城は綺麗な笑顔を残して帰っていった。

「ふぅ。これで、時音が変なしゃべり方する意味がなくなったから、普通に話してもいいぞ」

「あぁ」

「なるほど、そういう意味か」

高城が帰り、あたしが男言葉を使っていた訳を知った俊は、一人で納得していた。

    もう一人の自分


「・・・・俊」

普段常に、無表情な俊がとても悲しそうな顔であたしの顔を見ていた。とても悲しい目をしていた。

「どうしたの?俊、そんな顔してらしくないよ?」

-----フワッ。

「!?」

突然、何かがあたしを包んだ・・・・とても温かい

「もっと・・・・」

「えっ?」

「時音。もっと、俺を頼ってくれよ・・・っ」

「っ」

あたしは俊の腕の中にいることに理解するのに少し時間がかかった。あっ・・・あたし、俊を傷つけた?まだあたしは・・・・まだなのか。まだ、あたしは変われないのか・・・

「ごめんね?俊、あたし俊に迷惑かけちゃったかな?」

「っ」

あたしは俊から離れようとしたとき、俊は抱きしめる力を強めた。

「どうして頼らねぇ!!俺がお前を守るってやるから、だから、安心して泣けよ・・・」

あぁ、俊にはなんでも分かっちゃうのかな?まぁ、伊達に幼馴染やってないもんね・・・でもあたしは、

「俊・・・・ありがとう。けど、あたしが泣いても巫琴さんが帰ってくるわけでもないし、あたしの両親が見つかるってわけじゃないしね。ホントっあたし大丈夫だから、本当にありがとね?」

「あぁ」

俊はあたしから離れて腑に落ちない返事をした。

「ねぇ、俊ここどこ?俊の家?」

にしては、倉庫ぽいなぁ、ここどこなんだろうか?

「はぁ?お前何も覚えてないのか?」

俊はとても驚いたようにあたしに訪ねた。

「ここは「ここは朱雀のたまり場だよ。本当に覚えてないのかい?」

「・・・・」

俊の言葉を遮ったのは圭吾さんだった。そして、俊は圭吾さんが現れた瞬間すこぶる嫌そうな顔をした。

「へぇ・・・そんな時間経ったんだ」

なんか高級そうな車に乗ったところから記憶がない。

「時音は時々、天然混じりなこと言うから飽きないよねぇ」

圭吾さんは目を細め、妖艶な笑みを浮かべた。それを見たあたしは、圭吾さんを改めて、顔が整ってるなぁと思った。初めて会った時も冷たい笑顔だったけど、色気のある笑顔でもあった。

「じゃぁ、時音も目が覚めたことだし、そろそろ話してください。どうして時音をここに連れてきたんですか?」

あぁ、まだ話してなかったのか。この話で、あたしが海藤誠だっていうのかな?まぁ仕方ないかな、俊に隠し事をするのもなんだし・・・それに総さんの笑顔を浮かべるともっと悪い気がしてくる・・・・

そして、あたしは圭吾さんと俊に連れられ蓮さんと総さんがいるという部屋に向かった。そこにいるはずのない人がいた・・・

「なんでこんなところにいるの?」

その人は余裕たっぷりの笑みを浮かべた。

「なんでって、あたしは一応時音の良き理解者であって親友だから?それにあたしレディースやってんのよ?しかも朱雀とも同盟組んでるしね」

組んでるしねじゃないよ・・・そんなの初耳だよ空がレディース入ってたなんて・・・

「あっ、そうそう。時音、あんたの家からとってきてやったのよ感謝しなさいよね。多分口だけじゃ物足りないと思うしね」

空は白い紙袋をあたしに託した。あの空さん?これを着ろと?つか、あなたまた、勝手にあたしの家に入ったの?空には親しきものにも礼儀ありと言う言葉教えてあげたいよ・・・

あたしは白い紙袋に入ったものとにらめっこをしていた。すると総さんは紙袋からはみ出していた木刀を見て青ざめた。

「時音さんにそんな物騒なもの持たせていいのですか?時音さん僕がその木刀預かりますよ。」

「落ち着け、総」

なんとか蓮さんが総さんを落ち着かせてくれたけど、総さんは眉間に皺を寄せていた。まぁ、納得いかないよね・・・このあたしがあの、海藤誠だなんて・・・

「これから話すことに落ち着いて聞いてくれ。いいな?俊、総」

「蓮さんが言うなら・・・仕方がありませんね」

「あぁ、構わねぇ。圭吾さんなら別だが・・・」

「緒方くん、それどうゆう意味?」

「まんまの意味だ」

「緒方くんあれだろ?さっき話してる途中俺が遮ったから怒ってるんだろう?」

「だだの、反抗期だ。圭吾さんだけな」

ふふ。楽しいなぁ・・・こんな幸せな時間を過ごしたのはいつぶりかな?

「そこまでしとけ」

「ちっ」

「なんだい?そうか、蓮も入りたいんだろう?なんだ、淋しいなら淋しいって言ってよ俺が「誰が淋しいって言った?」

蓮さんはこっちを向いてニヤニヤしていた。・その笑みはとても色気をまとっていて不覚にもドキッとしてしまった。

「じゃぁ、俺が着替えする部屋に案内するよ」

「圭吾がするのか?それは心配だから俺がする。」

蓮さんは不機嫌そうだった。あたしはなんとなく分かっていた。原因は・・・蓮さんの視線の先・・・そう圭吾さんがあたしの手を握っている。

「なんだい?蓮が?ふぅん、珍しいこともあるんだね」

圭吾さんは最初驚いた顔をしていたがすぐに何か企んだように目を細めた・・・

「・・・圭吾、てめぇ。いいんだな?この前お前の「ああぁぁぁ!わかった、わかった」

蓮さんは、フッと笑ってあたしの手を引いて案内してくれた。海藤誠、あれはもう一人のあたしでもある。あたし自身を偽った姿が海藤誠なのかもしれない。

       過去


あたしはある日・・・悪夢見たあの頃の・・・

「時音~危ないから私から離れるな」ー・・・

「大丈夫~巫琴さんはやく、はやく~!!」

この時のあたしは5歳くらいだった。そしてあたしと巫琴さんは遊園地に来ていた・・・けど、今から起こる事件によってあたしは涙を流さなくなった。

「楽しかったね!巫琴さん♪今度は巫琴さんが行きたい所にしよう!!」

「あぁ、私は時音が行きたいところはどこでも楽しい」

「ふふ。巫琴さんは本当に我慢してばっかぁ~あたしも巫琴さんの役に立ちたいなぁ」

あたしはただ巫琴さんを癒してあげたかった・・・ただ純粋に思った。

「ぷはっ」

「!!」

巫琴さんは急に吹き出した。あたしは首をかしげて不思議そうに巫琴さんを見つめた。巫琴さんはそんなあたしの頭に手を置いた。この行動は巫琴さんがよくするポンッと頭に手を置くだけ、そんな小さなことでも巫琴さんが"大丈夫”って言ってる気がしていたんだ・・・

「お前本当に5歳児か!?普通はそんなこと言わないぞ」

あたし、普通じゃないのかな・・・まぁ、あたし捨てられちゃったから、他の子と少し違うのかもしれない・・・そう思っていると、

「時音」

急に巫琴さんがあたしの名前を呼んだ。顔を上げると巫琴さんがこっちを向いて優しく微笑んでいた。

「お前が今言ったことは他でもない、お前に思いやりがあるからだ。いいか?何事も一緒だ、普通の子に合わせる必要なんてない。お前はお前のペースで進めばいい・・・」

あたしはこの人の言葉で何度救われただろうか・・・あたしは巫琴さんにお礼を言おうとしたけど・・・ーガバッ

「!?」

「時音っ!!!」

「動くな!動けばこのガキ殺すぞ!!!」

あれ?巫琴さん?あたしの体浮いてる?それに誰?このオジサン・・・。ナニガオキタノ?     あたしはこの状況を理解するのに少し時間がかかった。

首元にはキラリと光る刃物。ーあたし今、人質になってる?

「時音っ!!・・・っその子を放しなさい!」

「うるせぇ!! 一歩でも近寄ったら、このガキ殺すぞ!!本当だぞ!?こんな命なくなったってこの世は困らねぇんだ!」

「っ」

・・・そうだよね・・・あたし、いらないから捨てられたんだもんね、この頃のあたしはこのオジサンが言ってることが正しく思えた。あたしが死んでも誰も悲しくなんかならない。

「いらない命なんてない!!!この世は誰も欠けてはいけないんだ!あんたが消そうとするその命も未来への希望なんだ」

「・・・っぐず」

あたしはこの人に拾われてよかったと改って感じた。巫琴さんが言ってくれた言葉にあたしは涙した。

「フッ!そんな綺麗事言っても社会は待ってはくれねぇんだ!おい!周りにいる奴らも身動き少しでもとってみろ?ここにある命何個消えるか分からないぞ」

そう言いながら少しずつ距離を離すオジサン・・・腕にはたくさんのお金を詰めたカバンを持っていた。その時!!

パトカーのサイレンが聞こえた。

「だっ・・・誰だ!警察呼んだのは!!このガキがどうなってもいいんだな?」

オジサンは周りの人に刃物を向けるが飛んでくるのは冷たい視線。っ・・・これが世間の目。本当に冷たい・・・

「くっ・・・くそぉぉぉぉぉっ!どいつもこいつも俺のこと馬鹿にしやがって!くそぉぉぉぉぉ」

急に焦りだしたオジサン・・・その隙を見て巫琴さんはオジサンの顔を蹴り入れた。

「ぐはっ!!」

あたしは腕の力が弱まったのを見計らい抜け出し、急いで巫琴さんのところに走った。

「巫琴さん!!」

「時音!!」

巫琴さんはホッとしたようにあたしを抱きしめた・・・力強く。

「時音っ・・・ごめんっ怖かったよね?ごめん」

今にも泣き崩れそうな声で巫琴さんはあたしに誤った・・・何度も'ごめん’と・・・

「ちっ、この野郎ぉ!舐めやがって!!」

男は立ち上がりそれに気づかない巫琴さんの名前を呼ぼうとした時---・・・

ーグサッ

「・・・うっ」

遅かった・・・巫琴さんはあたしを庇い右腹を刺された・・・あたしの手のひらには巫琴さんの右腹から流れる赤い液体がべっとり付いていた。

「巫琴さん?」

「貴様、殺人容疑および現行犯で逮捕する!!!」

「ねぇ・・・巫琴さんってば!!死んじゃヤダよ!巫琴さぁぁぁぁぁぁん!!」

この頃のあたしは泣き叫ぶことしかできなかった。どうすることもできなかった・・・。

「早く誰か救急車を!!すごい出血・・・」

お願い・・・おねがいだから誰か、巫琴さんを助けてよ・・・--------

---ねっ

とき--っ

「ときねっ」

誰か・・・呼んでる?あたしを呼んでる?

コノコエハ、ダレノコエー----?

「時音!!」

「えっ?」

あたしの名前を呼んでいた人物は----・・・・


あぁー汗お腹すいた!だるい!

今日岩中いったぁ。斎藤先生と織田ちゃんと信ちゃんにも会ったドキドキ

てか、今日船5時のやつ乗って、スクリューにロープ絡まって急きょ小型船に乗り換えさせられたダウン

フッ………だりぃぜ。(笑)

ほんでぇ、キーホルダー落としてもたし…最悪(/TДT)/

でも友達拾ってくれたんよ音譜ほんま良かったわ、ゆかりに怒られるとか内緒でラブラブ

でな♪岩中いったぁ。あっ…………
さっき言うたわ(笑)


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あたしたちは、学校ギリギリで着いた。(本当に圭悟さんを置いて・・・)あの話、あたしも冗談かと思ってた・・・本気だったのか。一方その頃蓮さんはと言うと・・・

「ははっ、圭悟があんな、必死に走ってる姿初めて見たなー」

鬼だ・・・ドSを通り越して鬼だ。なんて恐ろしい・・・・

「本当ですね。圭悟さんの走ってる姿初めて見ました!ずっと見てて飽きませんねー」

「・・・・」

あんたもか、神威よ・・・あたしは蓮さんと総さんの2人はドSコンビと心のノートで記した。

「可哀想だぜ、いくら圭悟さんって言っても人間なんだから・・・」

優しいんだな・・・俊は・・・けど、そんなあたしの思いも次の俊の台詞によって崩された・・・。

「せめて、車にロープを繋げてだな。引きずってあげれば・・・」

あんたもかぁぁぁぁぁ!!ねぇもうそれ、イジメに近いから!てかイジメだよ!!

「見ただろう、時音。これがこいつらの正体だよ・・・ハァ、ハァ」

圭悟さん、言いたいことはよく分かりました。けど・・・

「あの~圭悟さん?」

「っ・・・ん?なんだい時音?」

なんだいじゃねぇよ!!

「なんで抱きつく必要があるの?10文字以内で答えて!!」

「ははっ10文字かぁ・・・うーん、何だろう」

「はい!アウト~クリアならず、罰ゲームとして全校生徒の前で腹踊りしてもらいます」

「それ本気で言ってんの?時音、人が変わったようにさらりと、すごい事言ってるよ!?」

「時音さんそんな女たらしな人、もっといじめてやってください!」

「神威くーん!?」

総さんは意地悪そうな笑みを浮かべていた。とても楽しそうな・・・。とても暖かな笑顔。あたしはこの人たちの温もりが怖くなった。この人たちは、いつあたしから離れていってしまうのだろうか。この人たちはあたしといて楽しいのかな?とか色々最低なことを考えてしまう。あたしは不安でいっぱいだった。そんな時・・・招かれざる客が訪れた。

「よう、藍屋~!久しぶりだな。この前は下の奴らがお世話になった。それで俺が海藤誠に勝てないって言ったらしいな?フッそりゃぁ傑作だな。あっそう言えば、お前女できたってな?そんなお荷物作らない方が身の為だぜ?まぁ・・・なんなら俺が貰ってやるがな」

紫の髪を揺らせ、やって来たのは、

「へぇ・・・高杉本人が出てくるとは驚いたな。余程、仲間を信用してないのか、それとも頭でも打ったのかい?」

ー・・・びくっ。あたしと初めて会ったときと同じように、嫌みの入っている。けど・・・今の圭悟さんはあの時の圭悟さんとは比べものにならないくらいの殺気を出していた。その姿はいつもの圭悟さんの姿はなかった。だって現に、高杉って人睨んでる。

「よぉ。中津も神威も緒方もいるじゃねぇか・・・そんでもってその後ろにいる女が今、朱雀に寵愛されてる姫さんか?かなりの上玉じゃん・・・なかなかいねぇぜ?」

あたしはその時、初めて見えた高杉の顔を見て目を見開いた。あたしはこの男を知っている・・・・・どこかであったことがある。どこだ・・・?

「まさか、お前が女作るとは思わなかったぜ?藍屋。つか、お前女に興味あったのかよ」

馬鹿にするような笑み、けど・・・綺麗な瞳は悲しみをまとっていた。

「っ・・・」

思い出した・・・この男は、"海藤誠”を潰そうとしている。海藤誠として会った。あの時も悲しい目をしていた。この人は朱雀の敵・・・・だけど、あたしはそうは思えない。この人を救いたい。ただ一心で思った・・・そう思ううち、あたしは高杉の目の前まで歩いていた。その行動には高杉も驚いたようで目を見開いた。

「あなたが何を背負っているか知らないけど、仲間のこともっと信用したほうがいいよ。悲しいことは悲しいって言ったほうがいいよ。あたしが言ってあげれるのはこれしかないから」

上杉は少し顔を歪ませ、口を開いた・・・

「ほぉー、口が達者な姫さんだな。だがな、一つ言っておく仲間を信用していないわけではない。それだけだ・・・それにお前に俺のことが分かってたまるか!!」

高杉はあたしの胸ぐらを掴んだ・・・

「しつけしてやるよ」

・・・・・・・・・とても冷たい笑顔。高杉は胸ぐらを掴まれているあたしが平気な顔をしていたのが気に入らなかったのか、眉間に皺をよせた。・・・あっこう言うとき、普通怯えるのか。変なとこで慣れちゃったな・・・

「時音さん!!」

「時音!!」

あたしは名前を呼ぶ総さん、俊に視線を向けた。あぁ・・・あたし殴られんのかな・・・?そう思うと笑みがこぼれた。久しぶりだな人に殴られるの・・・。

「余裕だな・・・けど、その余裕もどこまで持つかな?」

高杉は拳をあたしの頬に向かっておろした。教室にいた人達もあたしが殴られると思い目を閉じた。と同時にあたしの顔の横から手が伸びてきた。

ーーーーパシッ

「ねぇ、面白そうなゲームしてんじゃん。あたしも混ぜてよ」

あたしはその声に目を閉じ、口角を上げた。ははっ、この人怒らせちゃめんどくさいよ?高杉さん(笑

そう、目の前の拳を受け止めているのはあたしの親友の空。

「それとも、あれかな?こ・ろ・し・あ・い?」

「「「!!!」」」

教室にいた人は顔を強張らせた。空さん?笑顔とさっき言った言葉が真逆です~!!最後の殺し合いの言い方なんて、それはもう恐ろしくて・・・

「あ?誰だてめぇ、邪魔すんじゃねぇ」

「誰?ふーん知りたきゃ自分で調べれば?どこの馬の骨かも分からない奴に教えるほどあたしは優しくないから」

「ちっ」

空は余裕のある笑みを浮かべ高杉を睨んでいた。

「・・・今日は邪魔が入った。また出直すまぁ、そん時は覚悟しろよ姫さん?」

そう言って高杉は帰っていった・・・高杉か・・・

「時音さん、すいません。大丈夫ですか?」

総さんは慌ててあたしに駆け寄った。そして俊も・・・

「謝らないで!あたしは大丈夫だから」

ニコッと笑って総さんを落ち着かせた。にしても・・・あんな焦ってる俊、初めてみる。

「何がおかしい・・・?俺の顔に何かついてるのか?」

「いや・・・焦ってる俊初めて見るから、それが面白くてつい・・・ぷっ」

その後、あたしは俊に鉄拳をくらった。ーっ少しは加減というものを覚えてほしい・・・そう思ったら睨まれた。っ思っただけだろ!?

「時音~よかった、よかった。でもこれからは1人で危ないことしちゃ駄目だよ~まぁ、あの姿ならいいけど・・・」

圭吾さん・・・絶対心配してないでしょ?実際あたしが胸ぐら掴まれてたのにニコニコしてたし。助けんかい!!って一瞬思うぐらいニコニコしてた。・・・・うん、ニコニコしてた。あたしは圭吾さんを恨めしそうに見た。圭吾さんはそんなあたしに首をかしげ、何かを思い出したように手を叩いた。

「時音、今度から俺らと連絡するに"これ”使ってね。」

あたしの目の前に露となった"これ”はあたしの顔を歪ませた。

「緒方くんに聞いたんだよ、時音って携帯持ってないみたいだね。これからも連絡を取り合うのに携帯が必要になるからね」

「携帯・・・」

「そっ!俺ら4人のアドレス入り~緊急の時にでも使ってくれ。まぁ緊急じゃなくても、俺とプライベートでメールしてもいいけどね」

携帯なんて持ってなくたって生きてけるし・・・しかも、高いって言うし・・・受け取れないや!

「こんな高価なもの、受け取れない。・・・お金もかかるし・・・」

基本料とか、通信料とかいるし・・・

「いいんだよ、時音・・・何かあってからではもう遅いんだ。高杉はお前の顔を覚えているはず、まぁ朱雀の寵愛姫ってだけでも時音はターゲットつまり標的」

「標的!?あたしが!?」

「あぁ・・・高杉は朱雀を敵視している・・・だから」

蓮さんは一瞬悲しい顔をして、優しく微笑んだ。

「っ」

その笑顔が綺麗でその笑顔に心を奪われた。っき・・・・綺麗すぎ!!!あたしは顔を俯けた。っっっっあたし今絶対、顔赤い・・・!

「蓮さん!圭吾さん!後でゆっくり話伺いますから」

総さんはチャイム間際に笑顔で言った。


祐介SAID

「あなたが何を背負っているか知らないけど、仲間のこともっと信用したほうがいいよ。悲しいことは悲しいって言ったほうがいいよ。あたしが言ってあげれるのはこれしかないから」

何?この女・・・俺の何が分かんの?うっとうしいにも程がある。

けど、俺はまっすぐ見つめ怖がる素振りを見せないこの女・・・時音という女に気がつくと惚れていた。神威や緒方が時音の名前を呼んだとき俺は少し時音が遠い存在に思えた。

俺は威嚇のためこの女を睨むがこいつは俺から目を離そうとはしなかった。逆にその汚れのない綺麗な目で強く、まっすぐ俺を捉えていた。

本当に綺麗だと思った。その心が。その瞳が。

ー・・・俺の'モノ’にしたい。気づけばそう思っていた。もしかしたら俺は見つけたのかもしれない。媚を売るだけの女じゃない俺と対等に、同じ目線で向き合える女を・・・けど、手に入れるには・・・

朱雀・・・・そして俺の最大の宿敵。

              海藤 誠を潰すーーーー

   洞察力


ふぁ・・・。もう朝か・・あたしは重い体を上げなんとかリビングにたどり着いた。この家から巫琴さんがいなくなって一年か・・・今は一人暮らしとしてあたしは生活している。もともとあたしが捨てられてたとき5000万と言う大金が一緒に置かれていて巫琴さんはあたしが捨てられて数分後に拾ってくれたらしい・・・その時、あたしの両親は泣いていたらしいが・・・まぁ、今の生活には困ってないんだよね。まぁ一応バイトしてるけど・・・。そんなことを考えながらあたしは家を出た・・・・までは、よかったんだけどね、

「やぁ!時音~迎えに来たんだ」

迎えに来たんだっじゃねぇよ!!誰がそんなこと頼んだ!!ってか・・・うん本当に来ちゃったんだね。あなたたち・・・。そう今あたしの目の前にいたのは圭悟さんと蓮さん。恐ろしいわ・・・やっぱこの人たち恐ろしすぎぃぃぃぃ!

「お~い!蓮、蓮。この子だよ」

蓮さんはあたしの顔を見て目を見開いた。えっ・・・?何、もしかして顔になんかついてる?もしや、朝飲んだ牛乳が・・・

「お前・・・・」

やっ!止めないでくだいよ~気になる・・・お前からの続きは?

「いや・・なんでもねぇ、お前今日の放課後教室いろ・・・」

「えっ!?」

今日の!?そんなの無理だよ・・・この町を守らなきゃいけないから。巫琴さんのために・・・

「ごめんなさい、あたしは放課後は用事あって・・・」

あたしは圭悟さんと蓮さんの間を抜けようとした・・・けど、急に蓮さんがため息をついてあたしの腕を握った・・・。

「っ」

「それってさぁ、この町を守ること?」

「・・・・・・・・・・えっ?」

あたしは勢いよく振り返った。どうしてそれを?

「蓮・・・俺、全く話の内容が理解しがたいんだけど」

圭悟さんの頭にはハテナが浮かんでいた。それど頃じゃない!!蓮さん、どうして知ってるの?いやっ、あたしは諦めんぞ!!無理にでもごまかしてやるんだから!!

「えっと・・・何のことでしょう・・・あたしさっぱりで・・・」

「とぼけるな、その右手も昨日木刀を強く握りすぎてあかくなってるんだろう?」

「これはちょっと・・・部屋の整理をしてて・・・」

ごまかせたかな?あたし、ウソつくの下手くそだからなぁ・・・バレちゃったかも!?蓮さんはまたため息をついた・・・

「圭悟ちょっと、こいつの右手握ってみろ・・・」

「はっ?なんだよ急に・・・手握ればいいんだな?」

圭悟さんは腑に落ちないようであたしの手をしぶしぶ握った。

「!!」

圭悟さんはあたしの手をにぎった瞬間、眉間にしわを寄せた。だけど・・・すぐに笑顔になって・・・

「お前が海藤誠だったんだね・・・時音」

あぁ、もうごまかしようがない。白状するか・・・どうやら圭悟さんは昨日の感覚を覚えていた。

「ごめん、なさい。だますつもりは・・・」

「謝らなくいい・・・俺たち朱雀に来る気はないか?」

えっ?あたしが朱雀に?でも朱雀って女が・・・

「でも、朱雀って女だめなんじゃ・・・」

「大丈夫!!お前ならいい・・・俺や蓮、あと2人いるんだけど・・・みんな受け入れてくれる。それに緒方くんとは幼馴染なんだろ?じゃぁ大丈夫だ・・・そばにいればいい。なんなら俺のそばにいてもいいよ」

圭悟さんはニコッと笑った。嗚呼、この人の色気で何人もの女の子が騙されたのだろう・・・あたしは総さんと似た様なことを考えていた。(内容は逆だけど)

「どうだい?」

「・・・よろしくお願いします」

あたしはOKの返事をした。すると蓮さんは優しい顔で嬉しそうに笑った。あたしもつられて笑った。

「ちょっと待ってろ、迎えを呼ぶから」

そう言って蓮さんは携帯で誰を呼んだ。そして、数分もしないうちにベ○ツがやって来た。・・・これか!?これに乗るのか!?やっぱこの2人恐ろしいぜぃ。そしてあたしが乗ろうとしたとき聞き覚えのある声がした。

「時音さん・・・・?おはようございます」

総さんは一瞬驚いたようだったけど、いつもの総さんに戻った。・・・とその隣に俊がいた。えぇーーーー2人とも朱雀の何?

「この2人は朱雀の幹部だ」

あなたはあたしの心を読んだのですか?エスパー藍川!!怖い・・・ある意味で怖い・・・・そこに黙っていた俊が口を開く。

「藍川さん話はゆっくり聞かせてもらう。今度は詳しくな!!」

俊はこの2人の行動を怪しく思っていたんだろう・・・2人のこと睨んじゃってるし・・・この2人もこの2人だよ・・・可愛い幹部に内緒で何やってんのよ・・・

「緒方さん、緒方さん!時音さんが怖がりますから睨むのはやめてください」

さっきまでニコニコしていた総さんが拗ねたように口をムッとした。・・・・かっ可愛い!俊は舌打ちをしてそっぽをむいた。

「じゃぁ、まず学校をサボろうか!!」

「「「・・・・・はぁ?」」」

何を言い出すかと思ったら・・・・圭悟さん。あたしは圭悟さんに呆れていた。案の定、俊、蓮さん、総さんは固まって‘何言ってんだ’といわんばかりに圭悟さんを哀れな目でみていた。

「圭悟・・・一発殴ってもいい?特大のパンチいくから、その場を動くなよ」

「えっ?蓮、さっきのはジョークだよ!?ジョーク!だから殴るのはよそう・・・」

「ウソを言うなら、もっとマシなウソつけよ」

目が笑っていない蓮さんは圭悟さんを殴った。面白いなぁ、このメンバー・・・。

「藍川さん早く、学校いきましょう。時音さんが遅刻してしまいます。」

総さんが焦ったように蓮さんに声をかけた。

「あぁ・・・わかった。圭悟はいないとして・・・」

「ん?蓮なんかすごいこと言わなかった?もしかして本気なのかい?」

「俺はいつも本気」

蓮さんは意地悪ぽっく笑った。この感じ懐かしいなぁ・・・巫琴さんとのあの頃を思い出すなぁ・・・巫琴さん、元気かな?

「大丈夫か?」

「っうん・・・」

蓮さんはあたしを慰めるようにとても優しい笑顔だった。ーっ。その笑顔はあまりにも綺麗で切ない巫琴さんの笑顔にそっくりだった・・・・

「っ」

---------・・・・・

   海藤誠 


ふう・・・圭悟さんもういったかな?さてと見回りいかないと巫琴さんのためにも・・・なんかあたし新撰組みたい!ちなみにあたしは新撰組のなかで言うと土○さんかなぁ・・・いや沖○さんもいいなーってこんなことしてる場合じゃない!あたしはいつものように赤髪のショートのかつらをかぶり・・・特攻服に似た黒い服を身にまといあたしのお気に入りの木刀を持って‘海藤誠’として外にでた・・・。さらしも巻いたし・・・準備万端!あたしは町中歩き回った・・・今じゃ海藤誠と言う名は有名でケンカをしている奴らを睨むと大体は逃げっていった。あたしは見回りも終わり帰ろうとしていると殴る音が聞こえた・・・

バキッ。ガンッ。ドカッ。普通なら耳を塞ぎたくなる音。あたしはその音が聞こえる方へ方向を変えた。

「っ」

あたしは不覚にも見惚れてしまった。軽く10人はいるのに1人で次々と倒してくとても上品な藍色の髪をした人。相手の拳を避けるたび綺麗な藍色の髪がなびいた。あたしはそのカッコよさと、ケンカをするのに無駄のない動きその姿がきれくてみとれていた。・・・・・・って!助けないと!

「ケンカはやめろ!この町で勝手なことは許さない!相手ならこの僕がしよう」

よく言えました~っじゃなくて・・・バカかっあたしは!

「おい・・・あいつもしかして海藤誠?これはついてる・・・ここであいつをつぶせば祐介さんに見てもらえる!」

「それは俺の手柄だ!お前らはひっこんでろ!」

「うるせぇ!お前らにこの手柄を渡してたまるか!!」

「フッ!この俺様が朱雀の総長と海藤を殺る!!この俺が最強と分からせてやる」

狂ってる・・・所詮、寄せ集めのチームか・・・ほんとっいかれてる。あたしに向かってくる奴らは4人と見た。あたしは鉄パイプを持って向かってくる奴らを見事にかわしてお腹に一発、顔に一発と、どんどん倒していった。あと1人!キッと睨んで相手に向かって木刀を向けた。あたしは木刀をギュッと握り締めた。

「ひいぃぃぃぃ~祐介さぁん」

ふう・・・最後は手間が省けたな。あっそうだ藍色の人はっと・・・あっ、あっちも終わりそう。藍色の髪の人は気の弱そうな人の胸ぐらをつかみ口角をあげた。ー・・・ドキッ。

「上杉に言え・・・海藤誠はおまえじゃ無理だってな!」

ごくりっ・・・その声と笑みは妖艶な色気をまとっていてドキドキした。

「はいぃぃぃぃっ」

その男は逃げていった。多分・・・よほどその人の目が怖かったのであろう(あたしは見えなかったけど)

すぐ近くに置いてあったバイクに乗って消えていった・・・。あたしはバイクに乗って消えていった奴の方向をじっと見ていた。

「ありがとう・・・あんたのおかげで助かった・・・」

後ろを振り返るとその藍色の髪をした人が立っていた・・・

「っ・・・別にそんなの・・・僕はこの町を守ってるだけだ・・・・・ある人のために」

「へぇ、まぁ借りもできたし困ったときは相談してくれ」

「あぁ・・・サンキューな。お前どっかの族の総長なのに、まともなんだな」

確か、朱雀の・・・んっ?朱雀?朱雀ってもしかしてあの全国の?

「ふっ、よく言われる。」

「なぁ・・・ちょっと聞いていいか?」

藍色の髪はクスッと笑って‘あぁ’と言ってくれた・・・

「一つ、朱雀ってのは、全国トップの族か?」

「・・・そうだ。他にどの朱雀がある?」

ごもっともで・・・

「そうか。お前名前は?」

「フッ・・・俺は藍川蓮」

藍川蓮?・・・・藍川?っ!
「お前、龍谷の生徒・・・か!?」

蓮さんは少し驚いた様子だったがすぐに冷静な表情になった。-・・・っまずい!

「何で知ってる?」

やばっ・・・あたしが龍谷の生徒だってバレちゃう。あたしはなんとかごまかそうと考えていると、そこに救いが入った。

「蓮~!来ないから心配したよ・・・・ん?」

後ろから走ってこちらに向かってくる金髪・・・・圭悟さんだった。

「蓮、この男誰?もしかして蓮・・・こっちに興味「あほか!」

‘姫野時音’として彼と面識があるからか・・・あたしは少し強張らせた。

「お前も知ってるだろ?海藤誠だ。」

蓮さんが圭悟さんにそう言うと圭悟さんは目を見開かせ固まっていた・・・。これって声かけた方がいいのかな?

「おい「おぉっ!すげぇ生海藤誠だ・・・あっ、そうだ握手してくれ握手!」

声をかけようとした瞬間それは圭悟さんによって遮られた。てか、生って何だよ・・・生って・・・。

「おい・・・圭悟・・・」

「いいじゃん!連は握手してもらったかい?」

「・・・・」

圭悟さんすごい勢い・・・聞く耳持たないったこう言う状態を表すんだな。一つ学んだな・・・悲しいところで。もうあたし、この人のテンションについてけないや・・・

「いいだろう?なっ!誠、一度だけでいいから!!」

・・・ははっ。またこの人あたしのこと呼び捨てにしてるよ・・・。本当、ある意味ですごい人だな。

「あぁ・・・握手ぐれぇなら構わねぇよ・・・」

この人はこれぐらいで喜ぶだろう・・・。だけどあたしの甘い考えは見事に砕け散った。--・・・ゲッ!あたしってば、手にテーピング巻くの忘れてた!!あぁ・・・木刀強く握ってたから・・・赤くなっていた。そんなことも知らず圭悟さんはあたしの右手を握った。-・・・痛っ!あたしは2人に悟られないようなんとか我慢した。けど・・・圭悟さんはあたしの手を握った瞬間眉間にしわを寄せた。

「・・・・女・・・?」

ビクッ!あたしは圭悟さんの発言に少し顔を強張らせた。

「ねぇ・・・誠~お前の手、なんか女みたいな手してんだね」

「っ」

気づかれた!?いや、まだ、ごまかせば・・・てか、女と男の違いって何?

「あぁ・・・昔から手だけは女みてぇな手をしてんだ・・・母親の遺伝かもな」

母親・・・見たこと無いけどね・・・でもこう言うしかないよね。圭悟さんは納得したようで‘へぇそうなんだ’と笑っていた。・・・けど、

「声も少し低いが女みてぇだ・・・」

さっきまで黙っていた蓮さんが急に口を開いた。この2人、恐ろしい・・・どこまで女の事知り尽くしてんの!?

「あっ・・・あぁ、僕は元から少し声が高いんだ」

「ふぅん・・・?そうなんだ」

おい!ちょっと待て!あたしは蓮さんに答えたんだぞ!!あんたじゃなく蓮さんにだ!!

「まぁ、いい。で、あんたはこの町のことどれだけ知り尽くしてんの?」

この町!?三日月町の事?そりゃぁ当然大体は、知ってるでしょ・・・何?この人、何を聞きたいの!?

「まぁ、大体は知ってる」

「じゃぁ・・・姫野時音って知ってるか?」

あたし!?あたしは意外な質問に体が反応してしまった。・・・どうかバレてませんように!!

「おぉ!そいつ今日会ったぜ!俺が家まで送ってあげたんだ」

やめ~て~あたしの家にくるでしょ!?絶対あんたたち来るでしょ!それだけは勘弁!!

「今日会ったのか!?そんな奴だ?」

なんでそんな興味津々なの!?あたしこの人たちに何かした?どうしよ・・・全く思い出させない。

「えっと・・・髪の色は茶色でロング。そうだな、イケメンに近い美人であとは・・・あっ!そうそう緒方くんと幼馴染らしいよ~で学力は天才並み、中学のときは桜沢学園。まぁ・・・エリートだな」

「・・・・・」

この人はいったいどこからそんな情報を得たのだろうか・・・

「俊か・・・あいつに聞けば何か分かるか・・・」

えっ俊のこと知ってるの?どうして・・・?何者?・・・どう思ってると、

「じゃぁな・・・海藤誠、」

「じゃぁね誠!!記念にこの手洗わないから~」

いや・・・普通に洗ってね圭悟さん・・・。洗わなきゃ汚いから

「あぁ・・・」

ふぅ・・・さて家に帰りますか!なんか・・・今日は散々だったから疲れちゃった。あたしは蓮さんたちが帰っていくのを見届け踵を返した。その後家に帰宅し、ベットに入った瞬間・・・あたしは意識を放した。