妄想のお話です。
~潤~
今日は、打ち上げで、居酒屋の個室に来ている。
淳一郎さんは、テレビニュースにも取り上げられ、一躍、有名人となった。
来月には、日本に帰って来るらしい。
病院を調べた時出てきた写真より、日焼けして、ガッチリした体格になっていた。
奥さんもビックリしただろうな。
手紙はおろか、ネット環境すら整っていない地域で、日本人医師が活躍していたなんて、関係ない俺まで誇らしい気分になる。
それにしても、ウチの大野さんは、不思議な人だ。
めんどくさそうな顔をしながら、すべて解決していく。
今回だって、調べるのを諦めさせるはずが、一緒に区役所に行ってあげて、結果、子どもだけでなく、母親も安心させてあげた。
もちろん、翔さんの話術、相葉さんの機転、ニノの情報解析力があっての解決だけど、中心にいるのは大野さんだ。
社長としての仕事は、相変わらずしていないけど、決めなければいけない重要な事は、大野さんが決めているし。
「じゃ、今回の乾杯は翔ちゃん、お願い。」
「かしこまり~。
おかげ様で、詐欺師の気持ちがわかりました、私、櫻井が僭越ながら、乾杯の音頭を取らせていただきます。
親子のこれからに、そして、俺達のこれからに、乾杯!」
「「「「乾杯!」」」」
これからも、こうやって、誰かの悩みを解決したり、5人で酒を飲んだりしながら、過ごすんだろうな。
その中心は、大野さん。
「松潤?飲んでる?
食べてる?」
「飲んでるし、食べてるよ。
あ、大野さんのタコワサ美味しそう。
一口ちょうだい。」
「あっ、こら、食べたいなら追加注文しろ。」
「美味い!
皆、これ美味しいよ。」
3人の箸が、大野さんの前のタコワサに伸びる。
「追加注文しろって!」
🎼終わります💚💜💛💙❤️嵐☺️