〜静かな夜に〜
(和也side)


朱に所々紫を混ぜたような
そんな夕暮れ。


俺は駅近くの小さなスペースで歌を歌っている。
たまに立ち止まる人は、疲れきった顔をしているか、暇を持て余している人だけだ。


でも、そんなのどうでもいい。

別に誰かのために歌っているわけでもなければ、自分の歌を評価してもらいたいと思っている訳でもない。

俺はただこの場所で歌うのが好きだった。

赤と黄と紫。
色が混じりあった空を、徐々に暗くなってゆくこの空を、綺麗に見ることが出来るのがここだった、ただそれだけ。


全てがどうでもよかったんだ。

嘘と、馬鹿みたいに飾った言葉。
そんな汚れた言葉を連ねた歌を、空っぽな俺は歌っていた。



辺りが暗くなり始め、そろそろいいかと歌をやめてギターをなおし始めた頃


『君の歌、いいね。』

俺の1回り上くらいだろうか。その男が言った。

「それはどうも。」


適当に返事をすると、その人は言った。

『君、ほんとはもっといい詞かけるだろ?』
『そんな詞じゃ、何も伝わっわてこない。つまらない歌だ。』

ただの冷やかしかだったか、と相手にしないで帰ろうとすると、引き止めるようにその人は言葉を続けた。


『すまない、自己紹介が遅れてしまった。』

話を聞けば、その人は音楽関係の仕事をしているという事だった。


『さっきの歌、君が作ったんだろう?メロディーが凄く綺麗だった。あんなこと言った手前、信じてもらえないかもしれないが、君には才能がある。』

『いつか本気で詞をかいて、もう一度聴かせてくれないか?』


俺がどんな顔をしていたのか分からないが、気を使わせてしまうような顔をしていたのだろう。
その後も、その人は俺の作るメロディーの良さを俺に永遠と聞かせた。

それはとても楽しそうに、まるで欲しかったおもちゃが手に入った、子供のように。

専門的な言葉で、内容はよく分からなかったが、その話を聞いている俺はその人と同じようような顔をしていたかもしれない。

どうでもよかった。
誰かのために歌っているわけでもなく、自らの歌を評価して欲しいと思っている訳でもない。





だけどこの日俺は。
この人が認めるような歌を作りたい、そう思ったんだ。


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壁|ω・*)コソッ…
約1ヶ月ぶりの更新……
読んでくださってる方がいるのかわかりませんが、、ほんとすみません。orz 

やっと試験、検定、テスト三昧地獄から抜け出せましてヽ(;▽;)ノ
あ、わたし学生してるんです(°∀° )/

どうでもいいですね(笑)



ではでは、じぇりぃ。