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碧い蒼い島暮らし

奄美大島に移住してシーカヤックガイドをしながら、島の暮らしに七転び八起する生活ブログ

 緊急事態宣言がだされて1ヶ月。奄美大島に外部からの観光客は激減し、島はすっかり静かになっています。時々シーカヤックで海にいくと、いつもは他の業者で賑わって近づきたくないところも、静かです。そんなところに、地元で船持っているおじいちゃんなどが孫を連れてきて、浜で遊ばせていたりしています。サーフポイントなども、観光客が多くて遠ざかっていたローカルなサーファーが戻ってきていると聞きます。こういう光景をみたり聞いたりしていると、なんだかこう、行き過ぎていた観光や、もう滅びるしかなかった経済の膨張が、いやおうなく昔の良き姿を取り戻している、と思えることもあります。ああ、島はいま、昔みたく島のひとたちの静かな環境になっているのじゃないだろうかと。それはきっとあちこちで同じ様子であるはずです。観光客が一日も早く戻って欲しいという切実な声ももちろんあります。すでに廃業をされている方、倒産した企業、そしてもう危うい方々は自分も含め溢れているでしょう。でも、誰がどうやってもできなかったことが、起きているような気がします。空気がきれいになること、水がきれいになること、植物や動物も生き生きできる世界であること。ストレスでしかなかった喧騒がしずかになること、多すぎた人が分散していくこと。星も綺麗にもどりたいのですよ。もともと人口の無限増加と自然の無限破壊、さらには戦争が終わらず軍需産業が潤うなどという破壊に依存していた世界経済なんて、どこかで壊れなくてはいけなかったのだと私は思います。オリンピックやってる場合でしょうか。

 

 いつ収まるかわからないこの新型コロナ問題。また、これよりすごいことは起こらないと誰にいえましょう。もうコロナの前の世界には戻れないなとやはり思う。多くの人がまだ命を落とすかもしれない。でも、その先に待つ世界は、ひょっとすると人間がここまで汚して壊してしまった世界が、すっかり綺麗になった世界でもあるのかなということが、私には希望です。ここまで人間が自然から離れて弱々しい生き物になってしまった世界は過去のものになるでしょう。きっとその世界は、ひとりひとりに十分に生きる場所がある。住む場所も食料も十分ある。どこへ言っても川の水は飲めるほど美しい。森も海も青々とし、生き物の躍動で溢れている。便利なものがある程度のこりつつ、人は今よりもっと大地や水に直接触れ、肉体的にも魂的にも自然との大きなつながりを取り戻している。だれもが助け合える優しい人達であり、子供はたからものとして大切にされている。この先のどんな災害や終末的試練も、そんな世界に変わるためのものだと信じて前をむいてい進んで行きたいと思います。