米中関係〜大人?の国々VSわがままな中華主義の赤子 | あらやす日(本)誌

米中関係〜大人?の国々VSわがままな中華主義の赤子

さて、
はて、

今の中国は、

百年前、欧米列強諸国と対立して独立を維持した日本を真似ているのか?

(民主化もしない中国はわがままで過激な成長をしたい赤子のように見えるが…)

 

清などの大国時代にあった中華主義のならわしを単純に継承しているだけなのか?

(たぶん、そうだろう…)

 

中国は、

昔、

清時代に満州一族が特権階層になったように、

今、

共産党が特権階層になって国内統治し、

昔も今も、

中華主義は国内外にカネ・便宜(役職等)をばらまいて、

またカネ・便宜を集めて特権階層を拡大しているので、

甘えさせて急激に成長している赤子のようだ。

さながら、

ネズミ講の世界網か。

 

 

アメリカは、

長年(20世紀前半〜特に1970年代以降)、

中国に宥和政策を取ってきた。

しかし、

オバマ政権以降、

中国の帝国(中華)主義的政策、

南シナ海等の海洋拡大侵略に普通に反対せざるをえず、

宥和政策にひびが入りだした。

旧植民地主義時代の関係国のあるイギリス、フランスも追随しつつあり、

ドイツも中国資本の導入を嫌いだしているが、

まだ世界は対中・宥和政策の風潮がある。

 

さて、

はて、

日本は…?

 

東シナ海・尖閣諸島侵略的な行為が日常的にありながら、

東西冷戦時代の中立化政策をなかば継続して、

政界や世論は表では中国非難を抑えてなかば沈黙して放置している。

ただ、

安全保障上のリスクを普通に想定して、

「国民の生命・資産」防衛責務のある日本政府、防衛省としては、

アメリカ、インド、イギリス連邦等と連携して、

中国包囲網(セキュリティダイアモンド構想)を構築中だ。

 

 

かつて、

17世紀以降、

中国大陸の大国、中国の最後の王朝になった清の時代(1636~1912年)、

(モンゴル人の元時代は領土膨張政策、満州一族の清時代は内政統治中心の時代…今は…)

日本では外圧の小さい平和な江戸時代(1603〜1868年)があった。

(19世紀、欧米諸国によるアジア、特に中国での植民地化政策で激変してゆく…)

 

19世紀に入ると、

産業革命の産物(工業化、船舶等)で世界に植民地主義が拡大してゆく時代になり、

世界中で鉱物・人的資源等獲得のための侵略戦争を行われて、世界は混乱してゆく。

欧米列強諸国がアフリカ、南米だけでなく、

インド、アジア全域、中国大陸にも租界等の植民地支配を拡大してゆく。

 

日本は、欧米列強の国家成長イメージを目標にして、

アジアでの独立、東洋の国で最高位に立ち、

さらに、

欧米諸国と同じ土俵に入って紛争、混乱に参画してゆき、

日米戦争に突入して敗戦する。

 

東西冷戦時代に入り、

日本は大国・アメリカの傘で、

平和な昭和後期・平成時代があったが、

東西冷戦が終わり、

世界の環境は大きく変容している。

 

特に、

外部環境(自然環境も…)を大きく変えているのは、

中華主義による国家主義的な拡大路線を歩む中国の存在だ。

 

中国の歴史は長いが…

中国・共産党と中国軍の動きは

(中国軍=人民解放軍は共産党指揮下にあるが…軍は共産党よりも巨大…)

諸外国や無国籍的な企業群のために動いたアメリカの覇権主義とは異なり、

さながら、

甘えて育ちつつある赤子のようで、

急激な成長のためにわがままな行動をしているようだ。

(中国の動きや言動は、民主化されていないので「人民」の担保はなく、

 中国・人民の声とはいえないので、さながら過激な赤子の声と這い回り…)

 

地球の二大大国、

中国同様にアメリカも珍しい国だ。

 

アメリカは、

建国してまだ250年もたっていない移民国家なので、

ほとんどのアメリカ国民は、

先祖が在住した欧州や世界各地の国に対して準・祖国の概念を持ち、

二重、三重の複雑な「祖国」概念を持っている。

(例:父系の先祖はドイツ系で母系はアイルランドから移民してきた血統のある子)

 

20世紀まで、

欧州等で多くの戦争にアメリカが参戦できたのは、

祖国意識の根底と周辺に準・祖国の概念があり、

純粋の祖国が存在しなかったからだ。

アメリカは、

さながら、

複雑な概念、矛盾で悩む未成年層だったようだ。

 

しかし、

21世紀に入って、

アメリカ在住3世代を超えた国民が増えて、

先祖の準・祖国概念が希薄化して、

やっと自国、アメリカの「祖国」概念が生まれつつあるので、

成年層に入りつつある国だ。

(米・トランプ大統領がご年配ながら「青年」のように見えるのも…

 アメリカの若さの象徴だ…)

 

さながら、

米中関係は、

西欧文化を継承する複雑な成年層VS中華主義の赤子

になり、

ガラパゴス的で普通ではない国、日本は、

当然、同じ土俵には入れない。

 

【蛇足】

・「軍」のない日本は、プロの政治家や学者の常識から見れば普通の独立国家には見えないので(日本以外の多くの人々は自衛隊を「軍」として見ているが…)、当然、普通の主張が世界に示せない。さながら外に出られない裸の大人の集合体か、隔離されたガラパゴス的「平和」をテーマにしたテーマパーク「日本」か。このテーマパークは普通の国ではないので、国を防衛する「軍」を否定して、アメリカと防衛契約(片務的日米同盟)を結んでいる。

・中国がわがままな赤子、アメリカが若年層ならば、日本は…?敗戦で心身に大けがをおって年をとった高齢層か?沖縄等を侵略して原爆を落とし多くの一般市民を虐殺したアメリカは日本の介護・看護義務をおった国か?

 

 

さて、

はて、

これからの時代は…。

 
米・ソの東西冷戦時代のように
(米・ソも何かの代理だったが…)
米・中の分断社会になるのかもしれない。
(米・中は何の代理になるか?…)
 

建国して250年弱で若い国、移民国家アメリカは、

長い歴史のある移民の持つ多くの準祖国・諸文化をからませたことで、

短期間で人類の英知を結集して繁栄している。

 

数千年の歴史を引きずっている中国は、

共産主義体制で停滞していたが、

東西冷戦終焉後、

共産主義と資本主義の2つのドラゴンを中華主義のために利用して、

人類の技術・ノウハウを買いあさるか、奪って、

経済的支配を拡大している。

ただ、
中国は民主主義は否定している。
 

経済圏、支配領域・海域を膨張中にある中国(中華主義)に対して、

自由主義、民主主義の防衛、

自国の経済圏の防衛、

領域・海域の防衛のために世界各国が中国と分断しつつあり、

従来からアメリカの持つ準・祖国概念をベースにして世界各国と連携して、

米中対立が激化するのかもしれない。

 

ただ、

中国は、

世界各国にカネ・便宜(役職等)をばらまき、

グローバリゼーションの手法(現代的な植民地主義=経済支配)を模倣して

地道に合法的に巧妙に経済圏を拡張している。

米・トランプ政権による自由貿易を制約する高関税政策で、

中国を味方にする国をつくって、

アメリカを孤立化する巧妙な裏工作ができるので

さらに中華主義の支配領域を広げる好機になるのかもしれない。

 

中国の南シナ海での人工島・要塞化は、

布石、抑止力として経済圏拡大政策の道具として使って、

軍事的行動は最後の最後の政治的手段にとどめる孫氏の兵法にのるだろうが…。

 

【蛇足】

ここ半世紀、国連は昔よりも貧弱化しているので何ら「平和」の実現に期待はできない。国連は、中国の南シナ海・人工島の要塞化、尖閣諸島侵犯も放置してきた。

そもそも大国が国連を利用してきたので、シリア紛争、アフガン紛争、南スーダン紛争にも積極的に介入できず、内政干渉(国連等が介入できないこと)の領域が拡大している。中国は南シナ海で建設した人工島で領海を勝手に拡大して内政干渉領域も拡大している。

昔の国連ならば、国家の侵略を棚にあげずに、特別委員会を開設して人工島建設を中止しなければ中国を常任理事国からはずし、また、紛争を棚に上げずに、中東でのシリア問題、仮称IS国や南スーダンでの石油奪取、ロシア弱体化のためのウクライナ独立の怪しさも露呈させたかもしれない。