俳優 根津甚八さんが12/29都内の病院で肺炎のため

亡くなったとのこと。69才だった。

 

数々のテレビや映画、舞台で活躍していたが、

2001年ごろから目の病気で不調を訴え、少しずつ

仕事量を減らしていったようだ。

 

数年後、運転中に人身事故を起こし

その後うつにも悩まされ続け表舞台からは

2004年には遠ざかってしまったとのこと。

 

それからは俳優としてまったくメディアに

顔を出さなくなっていったそうだ。

 

根津さんは以前より入院生活を送ることがあったそうだが、

2・3カ月前に体調を悪くし再び入院。その後親族に

看取られながら息を引き取ったとのこと。

 

経歴を辿ってみれば、根津さんは1947年山梨県生まれ、

大学中退後アングラ演劇界に身を置き、

1969年アングラ演劇の中心的人物であった

唐十郎の「状況劇場」に入り

 

端正な顔だちやどことなく雰囲気のある演技で

徐々に看板俳優となっていったのだとか。

1978年、NHKで放送の大河ドラマ「黄金の日日」で、

根津さんの芝居盗賊・石川五右衛門が一躍人気爆発。

はやりとなりこれを足がかりに全国的に人気が広がって

いったそうだ。

2001年連続テレビ小説「ほんまもん」で、料理人を

目標にしている主人公の職人気質の父親役を演じた。

その他数多く映画出演し、1982年「さらば愛しき大地」の

ストーリーは薬物に溺れて転落の一途をたどっていく

男を演じ、日本アカデミー賞の主演男優賞に輝いた。

 

味のあるクールな演技で、数多くの名作を残した

男優が旅立った。

 

根津さんはとても雰囲気のある俳優で存在感が

あって何となく気になる俳優の一人だった。

 

もう一度見たかったな。本当に残念!