⑤ 姉更新が開いてしまいました。色々な感情が身体中を巡っていましたが、とりあえず7歳上の姉に、「こんな手紙が届いたんだけど」と、写真付きでメールを送りました。姉は現在、県外に出て生活をしているため、頻繁に会う事はなかなかないのですが、とりあえず、姉妹2人だけの身内なので連絡は取れるようにはしています。平日の昼間に連絡したので、仕事中だろうと思い、仕事が終わった後にでも見てくれて、返信をしてくれればいいかな、と思ってましたが、意外にもすぐに姉から着信がありました。ちょうど仕事の休憩中だったようで、電話越しの姉の声が、少し震えていました。
④ 頭の中何だか色々な事が頭の中をグルグルと巡っていきました。まず第一に、母が失踪してから数ヶ月間、姉と父が、あらゆる手を尽くして探し出そうとしていたのにもかかわらず、一向に見つかる気配すら見えなかった母の所在が、こんなにもあっけなく判明した事に、驚きを覚えました。(私は当時まだ6歳で、なにが起こっているのかわからずにいました。いつもいるはずの母の姿がない。子供の私の頭の中では、“母が帰ってこない”という事が、どう言う事なのか。理解はしていなかったと思います。ただ、早く帰ってこないかな?早く帰ってくればいいのにね!帰って来る事を信じて疑わなかったんです。それでも、何日も何日も姿が見えずにいれば、信じていたものが不安に変わるのは当然で。姉にくっついて毎晩寝ていた記憶があります。)それより何より、死んだ者として考えていた母が、生きていた。嬉しいという感情は、ありませんでした。「何で、今更…」そんな言葉が、私の口を突いて出ました。
③ 母の生存手紙の内容を確認し、頭の中が真っ白になりました。これは夢なんじゃないか?こんな事が、あってたまるものか。心臓の音がやけに大きく自分の耳に聞こえて、くらくらと目眩がして、手も震えてきました。どこで生きているのか。いや、もしかしたら、もう人知れず死んでしまって、この世にはいない人間なんじゃないか。それならそうと、死んだ者としてこれから先、自分は生きていこう、と、思っていた矢先。母の生存が確認される手紙が、とある自治体からやってきました。その手紙は、母は生活保護を受けて生活をする事になり、それに伴い、血縁者である私に、母の援助をお願い出来るかどうかの確認書みたいなものでした。もちろん、強制ではなく。援助出来るようなら、どれくらいの援助が出来るか?私側の意思を確認する為の書類と、返信用の封筒が入っていました。何なんだろう。これは。私の中に、言葉では言い表せない思いが一気に渦巻いて行きました。