♪ 津のホームに地味な制服目を引きぬ真宗高田派高田学苑
♪ 春霞む山に桜の花ありて紀伊の里山大和しうるわし
♪ 人の眼に触れることなく咲ける花に寄する西行法師の目となり
♪ 東西の嶺越えはるか吉野山古代の人の神さぶるところ
♪ 鈍行の満員列車はのんびりと待たせじらせて吉野は遠し
♪ 花に惹かれ和人外人もろもろの集いて花より人多かりし
♪ 柿の葉のサバ寿司広げ赤ワインを飲みつつ愛でる白山桜
♪ 健脚の写真おたくの八十歳ズームに望遠ヒマラヤまでも
♪ 好きなこと有るは幸せ齢なんぞ気にせずいきましょ歌詠みまする
♪ 鮨一つ勧めて交わす旅ごころ阿倍野から来た山女とぞ
♪ 名古屋からと聞いて羨む山女つい八ヶ岳に登ったばかり
♪ 水筒のワインを飲んで坂道を上りのぼりて血が暴れおり
♪ 今日この日を選びて来る人人人せっせと上を目指して歩く
♪ それぞれに違う表情美しきこれぞ桜ぞ吉野し尊し
♪ 背景の人々すべて消してしまいたし夢幻の内にこころ遊ばす
♪ 老木の目立つ桜の深苑に役小角(えんのおづぬ)を偲びて杳か
♪ 三度目の吉野観桜電車旅いにしえ思いて楽しかりけり
♪ 願わくは谷に向かいて花吹雪く絶世の美を見届けたかり
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