５月の菅内閣の支持率は、急低下した。

各社ばらつきがあるので、書き出してみた。　

　　　　　　　　　　↓支持％　　↓不支持％

時事通信　　　　　　３２　　　　　４５

読売新聞　　　　　　３５　　　　　４３

産経FNN　　　　　　４３　　　　　５８

NHK　　　　　　　　　３５　　　　　４３

共同通信　　　　　　４１　　　　　４７

朝日新聞　　　　　　３３　　　　　４７

支持３０％を下回ると、政権は危険水域。

スガは支持率下がると、イライラが爆発し、秘書官に当たり散らすらしい。スガは、派閥を持たない。　逆らう者は首をはねる強権ぶりで、進言にも耳をかさないから、ブレーンもいない。　

政策は、独断で決める。　科学的根拠も信念もないから、自分のプライドを守るだけのその場しのぎ。

支持率高いときは高圧的。　低下してくると低姿勢。　わかりやすね。

入管法改正案取り下げ、石綿訴訟原告団に謝罪は低姿勢のポーズか？そして河井議員の1億5000万円の選挙資金問題がなぜか再び表面にでてきた。

二階幹事長は「支出された当時は私は関係していない。」と発言。当時の選挙対策委員長だった甘利氏は、「（１．５億円には）１ミクロンもかかわっていない」。１ミリじゃないよ、その千分の１の、１ミクロンだ。

それじゃ、党が関わってないとすると、その当時のアベ総理か官房長官だったスガ？　どちらかのポケットマネー？　国税庁、出番です。

もう、官邸、国会対策、党がバラバラで、外に向かっては与党議員が、逆切れして吠える。もう、対面を取り繕うこともできない。

林幹事長代理は、１憶５０００万をめぐり、「根掘り葉掘り、あまり党の内部のことまで踏み込まないでもらいたい」だと記者たちをけん制した。

根掘り葉掘り聞くのが、メディアのしごと。　それにこたえるのが、選挙で選ばれたアンタの仕事。

私も、今、自治会長の不正に対する公開質問状を提出している。

根ほり葉ほり。　それが、会員の仕事。

二階幹事長の後ろが林副幹事長

スガの鶴の一声で、急きょ、国の大規模ワクチン接種センター、７月中に高齢者のワクチン接種が終えるためのドロナワ。。

自衛隊だけで間に合わず、自衛隊が３７億円で派遣会社経由で、旅行会社（イベント得意）などにほぼ丸投げ。　３か月限定で、一日東京で１万人、大阪で５千人。　「大規模」アピールがきいたのか、予約が殺到した。　

首相独断、自衛隊も迷惑なら、全国各地の自治体も、独自の方法で、ワクチン接種に取り組みはじめたところ。接種券をまず８０歳以上に限定して始めたところでは、８０歳未満の高齢者から、国の大規模センターに行きたいので、接種券を求める声がでている。自治体の計画はめちゃくちゃになるし、接種に関する国のデータと自治体のデータはつながっていない。国と自治体への二重予約の問題は、接種者への呼びかけでは解決しない。

そもそも、スガはワクチン接種は１日１００万件、高齢者３６００万人は７月中ににワクチン接種を終えるとしている。　オリンピックを意識しての加速化かもしれないが、ワクチン接種は４月中旬からスタートして１か月で３４万回（一日１万件）の実績しかないのに、どうやって１日１００万件、１人２回として７２００万件の接種が７月中までに可能になるのか？　８６％の自治体は不可能だと答えている。

実績どおり１日１万件なら、年に３６５万件、高齢者だけで２０年もかかる。　１０万件でも２年だ。

こんな簡単な計算もできず、自治体が不可能だと答えたことに対し、それに対し、スガは「ショックだ」。　、実現不可能な妄想を言いだす首相の存在こそ、ショックだ。

大規模接種センターのオンライン予約システム、架空の接種券番号を入力しても予約可能だという。重大なシステム欠陥があると、AERA,毎日新聞、日経BPが報じた。　急な立ち上げで、システムの動作チェックをやらなかったらしい。　この報道を受けて、政府はシステムの不備を改修する方針だ。

早い段階で不備がみつかったことはに、政府は報道各社に感謝しなければならない。

それなのに、２人の兄弟政治家が朝日（AERA）と毎日新聞だけに抗議をした。

兄と弟

まず、弟の岸防衛相。ツイートで「朝日と毎日に抗議する」と投稿し、「（記者は）不正な虚偽予約をし、６５歳以上の接種の機会を奪った」とする抗議文を２社に送った。

２社は実際に架空の番号を入力し、システム不備を実証し、それを記事にした。入力はすぐにキャンセルした。報道は取材目的で実証とか体当たり実験をやり、真実を明らかにする。　なにが悪い。　　

兄の、前首相のアベも「朝日、毎日はきわめて悪質な妨害愉快犯といえる」とツイート。　報道を妨害愉快犯とは、トランプを思い出す。

なぜ、朝日と毎日だけなのか？　日経もやったのに、日経はスルーか？　まさか、不備を発見したらこっそり防衛大臣の弟に言って、記事にするなというのか？

そういうのは、報道ではない。

こんなことに干渉するまえに、モリカケ、さくら、赤木ファイル、桜を見る会…、そっちの悪質は、ほったかし？

コロナは、政治家の出番です。そのトップは門戸を開いて、多様な意見に耳を傾けて、策略をねり、決断をしたら、きちんと結果には責任をとる。　この当たり前の仕事をしていない。

スガは、政権維持のプライドだけだ。　軽々しく「国民の安全、安心」と言うな！　安心、安全のために尽くしたことが一度でもあったか？

世論調査は、内閣支持率の他に、コロナ対策、オリンピック開催の是非などもやっている。オリンピックは延期も含めて８０％が中止、コロナ対策も失敗が７割を超える。　

海外メディアが日本を取り上げることが多くなってきた。　

５月の光り輝く季節は、早々と幕を下ろし、梅雨のうすぐらい日々がやってきた。

昨日、久しぶりに柳田國男の山歩きのエッセイを読んだ。

伐ったり掘りかえしたりせぬ限り、苗木はそうやたらに枯れてしまうものではない。　活きている以上はいやでも応でも、ちっとずつは成長していくだろう。花も咲くだろうし実がなれば少年も注意するだろうし、稀には注意せられずに、落ちてまた新たな木になることもあろう。　とにかくこの一群の小社会の中へ、数十本の杏と俳味に富む小柿の木とが、入っていることは事実なのである。　ただそれを持ちまわったつまらぬ世話焼きの名が伝わらぬのみで、それもまたよい事だと私は思っている。

（１９４０美しき村）

読み終わったころ、入管法改正取り下げのグッドニュース。　今国会取り下げだけでは済まない。　むりやり強行しようとしていたのが、支持率が下がり、選挙の支障になると考えただけの話。

選挙の支障になると判断させたウィシュマ・サンダマリさんの収容時監視カメラの映像を提出させ、入管法を国際法違反の今のものから、もっとマシなものに変えていかなければならない。

外国人の命を粗末にする国は、自国の人の命もないがしろにする。