生命は残酷である。生まれること、生きること、死ぬことは残酷である。
これを克服するため人間には技術があり、宗教がある。
それによってさらに苦しんでいるのではないか?
夏は猛暑であり、冬はとても寒い。命を守るため食べなくてはならない。食べるために働き努力しなければならない。
生きるための欲がある。その欲を求めて悩む。人間同士の対立がある。
体には病があり、精神には困窮があり、肉体の物質代謝でさらに苦しむ。
地震があり、火災があり世の中の動乱、戦争がある。
生きるために格闘させられている。
平安な時も短く、苦難は永遠に続く。
苦しみをなくすための宗教がある。しかし人間に救いはあるのか?
ただ格闘が困難が続くのみ。それが生命である。
なぜ?なぜ?
月が太陽が我らを照らす。新月は暗い、太陽は輝く。
海は広大であり天空は永遠に広い。
ひとり眠り、ひとり起きる。
心臓は動いている、呼吸がある。
食事をする。生きている。