新井学院(橋本)~時に先生と生徒の邂逅も人生の転換点になりうる~

新井学院(橋本)~時に先生と生徒の邂逅も人生の転換点になりうる~

新井学院埼玉県さいたま市/北浦和)の橋本(英語&日本史講師)によるブログです。
内輪ネタは非公開とするため,誠に勝手ながら,アメンバーはメールまたはメッセージにて実名を名乗って下さった方のみ承認しています。

9月1日(日)~8日(日)は完全にお休みです。

事務受付も自習室も開きません。

補講もありません。

よろしくご理解のほどお願いします。

8/24(土)は主に大学1年生の運転にて茨城県をドライブしてきました。


今月の3本のドライブ(房総・伊豆・茨城)はこれにて無事終了です。


来月のドライブは北海道から始まります。
北海道へはほぼ毎年訪れていますが,教え子を伴ってドライブするのは10年ぶりです。

 


<行程>
●阿見町予科練平和記念館&雄翔館
→諸君と同じ年齢の若者が遺書を書いて大空に飛びたって行きました。
●道の駅常総&TAMAGOYA
→道の駅常総は昨年オープンした人気施設です。TAMAGOYA以上の人気店もあるようです。
●常陸国出雲大社
→注連縄は日本最大級。
●石切山脈
→日本最大の採石場。
●茨城県きのこ博士館
→毒きのこがわかりやすい子供用の無料施設。
●焼いも館
→格安の冷凍焼き芋は蜜状になっていて絶品。この付近を通り掛かるときは必ず立ち寄ります。
●大洗公園&大洗磯前神社
→たまたま花火が打ち上げられていました。
●守谷SA&焼肉ライク
→黒毛和牛の高級ブランド佐賀牛が期間限定のフェアで登場。カルビ&上ロースに舌鼓を打つ。

先週末は大学生と伊豆半島の南西部(西伊豆~松崎~南伊豆)までドライブしました。
西伊豆は北よりも南へ下った方が景観が優れています。

<行程>
●鈴廣かまぼこ御殿場店
→9時開店なのでえびせんべいの里までの時間潰しに利用。
●えびせんべいの里御殿場店
→20種類のえびせんべいが試食形式で食べ放題。コーヒーやお茶も無料。
●伊豆村の駅&TAMOGOYA
→高級卵を使ったふわっふわっのパンケーキや親子丼がおいしい。
●伊浜喚声台
→モンキーベイのすぐ手前にある展望台。
●波勝崎モンキーベイ
→ニホンザルがいっぱい。エメラルドグリーンの海岸も絶景。
●千貫門海岸
→雲見浅間神社の駐車場に駐めて遊歩道入り口から丘を越えていく。
●旅人岬
→土肥金山の近くの小さな展望台。
●旭滝
→落差105mの巨大な滝だがこの日は水量が少なめだった。
●さわやか富士鷹岡店
→値上げする前に駆け込み利用。
●富士と港の見える公園
→さわやか富士鷹岡店・富士錦店の待ち時間を潰すのに最適。

某ユーチューバーの房総半島一周の旅を視聴して,それはとてもよくできている動画ではあるものの,全然房総半島を一周していないものであった。
私自身も房総半島はよくドライブし,過去10年間に限っても教え子と幾度となく海岸部(主に岩場)を巡っており,その人数は20名を下らないだろう。
今年に限っても既に3回程房総半島へ赴いたが,そんな私が房総半島の磯の順位を主観的に付けてみたのが↑のマップである。
圧倒的に観光客が多いのは犬吠埼の灯台および周辺だが,私の中では順位は高いものではない。
(ちなみに犬吠埼の近くに湧水スポットがあって天然水がタダで汲めるのだが,そこには全然人がいない。)
房総半島の景観は北よりも南,西よりも東が優れている。
他にも紹介したい穴場があるのだが,スペースの都合で13位までにとどめざるをえなかった。

8/4(日)に大学2年生と房総半島の南東側をドライブしてきました。
今回は写真を1枚の地図にまとめてみました。


<行程>
●あられちゃん家&ニューラッキー食堂
…ハーフサイズのソフトクリームはたったの50円
●津々ヶ浦&雀島
…狭い道の先に駐車場あり
●八幡岬公園
…滞在時間は30分程
●道の駅鴨川オーシャンパーク
…ちょっと観光地価格かな
●小戸公園&磯笛公園
…磯笛公園に駐車して小戸公園まで歩こう
●野島崎&野島崎灯台
…灯台と磯の景観は犬吠埼にも負けない
●洲崎神社
…二つの鳥居の先に海が広がる
●きみさらずタワー
…手軽に見える東京湾の夜景
●海ほたるPA
…定番ドライブスポット

7/13(土)に「長岡大花火 打ち上げ,開始でございます」(※感想は最下段に記載)というなかなか優れた映画を見た翌日,教え子と新潟県長岡市までドライブしました。
走行距離546km(往復)という日帰りドライブのほぼ限界です。

<行程>
・魚野の里
・道の駅南魚沼
・磯辺行久記念越後妻有清津倉庫美術館
・清津峡
・長岡花火ミュージアム
・おぢや震災ミュージアムそなえ館
・錦鯉の里
・越後らーめん維新湯沢本店
・越後川口PA
・寄居PA

 

↑魚野の里で笹団子入りソフトクリームを頂きました。

 

次いで↑道の駅南魚沼で魚沼産コシヒカリの昼食を食しました。
 

そのあと時間調整を兼ねて↑磯辺行久記念越後妻有清津倉庫美術館を訪れましたが,ここは所要30分といったところでした。
大地の芸術祭は前衛芸術なのでパッと見はおもしろくても,すぐに飽きてしまいます。
もう少し作品群を充実させれば違うのになあ~というのが実直な感想です。

 

↑清津峡へ。
ここは混んでいます。
土日祝日は予約必須なので注意してください。

 

↑清津峡のハイライトへは結構歩きます。
駐車場からの往復所要時間は50~60分ぐらいです。
飲食店や土産物屋も道沿いにありましたが,清津峡のある十日町市から長岡市まで65km(約70分)北上する予定なので立ち寄ることはしませんでした。

 

↑長岡花火ミュージアム自体は無料で入れます。
シアターは有料ですが,今ひとつタイミングが合わずに見合わせました。
無料展示部分だけだと所要時間は意外に短く30分もいれば十分です。

 

長岡から小千谷まで少し南下して,↑おぢや震災ミュージアムそなえ館を訪問しました。
ここも入館料無料です。
2004年(平成16年)10月23日17時56分に発生した新潟県中越地震の伝承施設ですが,ここの特色は3DメガネをかけてMX4Dで震度7を体感できることです。
大音響と共に襲ってくる激しい揺れはもちろんのこと,臭いも立ちこめます。
いったん揺れが収まっても,また揺れが起こるため何もできません。
液状化の簡単な実験や四択クイズなど展示物も工夫されています。
↑の写真はビニルハウスや体育館の避難生活の様子です。
所要時間は40分前後といったところですが,小千谷地方を通り掛かった際に立ち寄って損はありません。

 

同じく小千谷市に↑錦鯉(ニシキゴイ)の里があります。
江戸時代後期から明治期に現在の小千谷から長岡にかけての地域で,突然変異と交配を利用した鯉のカラフル化が進められ,錦鯉のメッカとなりました。
ここでは1匹数万円もする錦鯉がゆうゆうと泳いでは,入場者の投げる餌を求めてきます。

 

ランチは南魚沼市で南魚沼産コシヒカリの御飯を賞味しましたが,なかなか盛りがよかったので空腹にならず,越後湯沢まで南下してから↑越後らーめん維新湯沢本店に入りました。
昨年以来のリピートですが,ここもまたつけ麺の盛りがすこぶるいいです。
というか大盛り無料なので,当然大盛りを注文するわけです。
コシヒカリ入りの太麺はツルツルで,うどんにやや似ています。
量が多いため,同行者とは異なるメニューを注文し,自由に取れる小皿でつけダレを交換するなどして味変を楽しむといいです。

 

「長岡大花火 打ち上げ,開始でございます」
100分のうち70分は長岡の説明。
明治維新のさなか,河井継之助(つぎのすけ)を家老とする長岡藩が新政府軍に抵抗し,激戦の末敗れた戊辰戦争(北越戦争)から始まる。
これが焼け野原の一度目。
長岡が生んだもう一人の著名人は,太平洋戦争開戦時の連合艦隊司令長官山本五十六(いそろく)。
1945年(昭和20年)8月1日B29による長岡空襲の戦火に遭い,犠牲者1488名。
これが焼け野原になった二度目。
長岡花火はこのような歴史を負う郷土の慰霊と復興を目的に始まった…など。
2004年(平成16年)中越地震も含めて,その辺の歴史や地誌に興味がないと辛いかもしれない。
ちなみに映画では解説がなされなかったが,長岡駅が長岡城本丸跡に建てられたのは,それほど北越戦争での抗戦が凄まじかったから。
いったんは新政府軍に占領された長岡城が,河井継之助率いる決死隊によって再び奪還されるなど,双方ともに死傷者が累々と重なった。
ふつう明治維新後に旧来の城郭は行政施設として利用されている。
ところが珍しいことに長岡城は二度と復興できないよう,その跡地に駅舎が建てられてしまったのである。
大花火についてはみんなご存じの通り。
前夜祭の8月1日はかつて空襲が始まった22時30分から三発の正三尺玉が号砲を放ち,2日~3日の2日間で約2万発が打ち上げられる。
裏方で働く花火師や土建業者などの準備に取材し,当日の花火の模様はなかなか見られない打ち上げ現場からの映像も多い。
もちろん信濃川の河川敷から生で見るのには及ばずとも,この30分間の映像が素晴らしいことは言を俟たないだろう。

 

 

 

教師をしていると,多くの生徒が教師の言うとおりに行動しないことがわかります。
おそらくこれは,教壇に立ったことのない評論家や学者,作家などの頭から抜けていることです。
例えば次の問題を確実に遂行できる生徒は10人中せいぜい1人か2人といったところです。

<問題>
「箱の中からみかんと桃を全て取り出すこと」


<成績の伸びない生徒の10パターン>
パターン1
何を取り出すのか聞いていない生徒
パターン2
何を取り出すのか聞いたが次の瞬間忘れてしまう生徒
パターン3
箱の隣に置かれていた袋の中からみかんと桃を取り出す生徒
パターン4
みかんだけ取り出す生徒
パターン5
みかんと桃を全部ではなく一部だけ取り出す生徒
パターン6
みかんと桃と梨を取り出す生徒
パターン7
箱の中を見てみかんと桃が入ってないと勝手に判断し,底の方まで確認しない生徒
パターン8
「はい」と返事だけして結局やっておらず,理由をただすと「忙しかった」などと言い訳する生徒
パターン9
明日かさもなくば来週にでも取り出そうと思ってそのまま放置する生徒
パターン10
この問題に何か裏があるのではないかと考え,固まってしまったり,あるいは「みかん」を辞書で調べたりして,結果的に何も取り出していない生徒

~最難関国公立大学~
東京大   1名
文科二類   1名

 ~最難関私立大学~
慶応義塾大   1名
文学部    1名

早稲田大   6名
政経学部(経済)    1名
文化構想学部    2名
文学部    2名
教育学部(社会)    1名

上智大   2名
文学部(史)    1名
理工学部(物質生命)    1名

~難関国公立大学~
北海道大   1名
理系総合    1名

~難関私立大学~
東京理科大   2名
創域理工学部(先端物理)    1名
創域理工学部(応用生命)    1名

立教大   5名
法学部(政)    2名
社会学部(現代文化)    1名
文学部(日文)    1名
理学部(生命)    1名

明治大   5名
政経学部(政治)    1名
経営学部   1名
理工学部(機械)    1名
文学部(心理)    1名
文学部(史)    1名

中央大   6名
法学部(法律)    1名
法学部(政治)    1名
国際経営学部    1名
国際情報学部    1名
文学部(英)    1名
文学部(教育)    1名

学習院大   1名
文学部(史)    1名

法政大   3名
法学部(国際政治)    1名
経営学部(戦略)    1名
現代福祉学部    1名

芝浦工大   1名
理工学部    1名

~中堅国立大学~
秋田大   1名
理工学部(物質化学)    1名

~中堅私立大学~
東京女子大   2名
現代教養学部(国際社会)    2名

 

文教大   3名
教育学部(幼児)    2名
文学部(英米)    1名

成蹊大   1名
文学部(英米)    1名

 國學院大   1名
経済学部(経営)    1名

明治学院大   1名
文学部(英)    1名
 
日本大   1名
工学部(生産)    1名

東洋大   3名
経営学部(経営)    1名
文学部(教育)    1名
理工学部(機械)    1名

獨協大   1名
経済学部(経営)    1名

~その他私立大学~
昭和女子大   1名
国際学部(英語)    1名

大東文化大   1名
文学部(教育)    1名

帝京大   1名
経済学部(経営)    1名

千葉工大   2名
工学部(先進)    1名
工学部(創造)    1名

ドヤ街という言葉は聞いたことがあるでしょう。
ところがその意味を正しく知っている人は少ないかもしれません。
貧民窟(スラム)と誤解されることがままありますが,正しくは安宿街という意味です。
そもそも「ドヤ」というのは「宿」の逆さまから生まれた言い方で,一般の人が宿泊しないような施設を指し,日雇いなどの低賃金労働者や社会的弱者を客層としていました。
ドヤ街はスラムに発生する傾向があるため,いつしかドヤ街がスラム街と同じニュアンスを持つようになってしまったのです。
 

今日国内最大のドヤ街は大阪市西成区あいりん地区で,旧名は釜ヶ崎といって歴史にも取り上げられます。
武田麟太郎に「釜ヶ崎」という短編小説があり、戦前の状況がわかる資料としても興味深い内容です。
近代日本のスラムの中には被差別部落に発生したものがあり,江戸時代の穢多(えた)といえば士農工商から遠ざけられていたと誤解されがちですが,彼らは都市民の生活に欠かせない「不浄」な仕事に従事していたことから,江戸でも京都でも民衆と隣り合わせの地に集落を形成していました。

かつての釜ヶ崎,今日の西成区あいりん地区に話を戻せば,JR及び南海の新今宮駅の南部に位置しますが,わかりやすく説明すれば大阪城から南へ7~8kmぐらい下った辺りです。
四天王寺からは2.5kmという至近距離です。
10年近く前にも私は歩いてみましたが,先週末もひとまわりしてみたところ,ずいぶんきれいになったなというのが最初の印象です。
もちろんホームレスもここかしこに見受けられますが,全般に清掃が昔に比べて行き届いています。

甘酒を配給しているところでは,20~30人が談笑に興じているようでした。
そんな中,若い女性でも一人で普通に歩いています。
外国人観光客が急増しているのも窺えますが,それはあちらこちらにある1泊1500~2000円の安宿にバックパッカーなどが押し寄せているのも理由の一つです。

ただし,相変わらずの光景もすぐに目に付きます。
人生の終末期にあるような痩せこけた老人が道端に座り込んでいる姿は所々で目に入ります。
職務質問を受けている途中で逃走する男も目撃しました。

スーパー玉出(たまいで)というチェーン店が点在し,かつては100円台というとんでもない安価な弁当などを売っていましたが,2018年に経営破綻し,今は経営母体が変わりました。
そのうち2軒を覗いてみましたが,おにぎりは1個60円台と常識的な安さです。
周辺の激安店と比較してみると価格の安さは,
業務スーパー≧トライアル>玉出≧ドン・キホーテ
の順かなというのが主観的な見立てです。
玉出で私が購入したのは,昼飯用に半額弁当2ヶです。
198×0.5×2+消費税=213円
でした。
味は至って普通でした。
かつて噂されていたような,臭いとかまずいということは全然ありません。

宿泊したホテルは1泊1800円です。
トイレ・流し・浴場・シャワー室などが共用です。
石鹸・シャンプーも備わっていますが,歯ブラシ・タオル類はないので持ち込むかフロントで購入する必要があります。
事前に調べてタオル類は携行しましたが,うっかり歯ブラシを忘れてしまったため,100円払って買いました。
よって宿泊費用は1800+100=1900円となりました。
四畳半の室内のベッドのふとんは幸いふかふかです。
エアコン・テレビ・冷蔵庫はありますが,ティッシュはありません。
花粉症の時期だったらちょっと困ったことになったかもしれません。
室内や館内の清掃は普通に施されています。
ロビーにはレンジやポットが用意されていますが,ゲストハウスではないのでキッチンはありません。

 

以下,今回撮影した写真を数枚紹介しましょう。

 

あいりん地区を紹介する記事でよく登場する↑のような場所(ホームレスの住まい?)はほんの一画のみです。

 

↑ホテルに持ち帰ってロビーの電子レンジで,玉出で購入したリゾットとビーフカレー風シチューを温めてみました。
ラベルが薄黒くなってしまったのはレンジで温めたせいです。
(もちろん玉出にもレンジは備えられています。)
食あたりとかも起きませんでしたし,それよりもなかなかおいしかったです。
あいりん地区へ来たらスーパー玉出で買い物というのも,今や観光名物みたいなものです。
弁当や惣菜以外の商品もざっと見廻してみましたが,普通の安さです。
ドラッグストアよりも安いか同等で,ディスカウントストアよりはやや高いと評価できます。

 

以上,今回は大阪のあいりん地区(日本最大のスラム街にしてドヤ街)の現況を素人目線でレポートしました。