今でも覚えてる。

夫との話し合いを終え、クリニックにかけこんだ初診察日。

まず看護師さんとのカウンセリング。

「体外受精したい」と伝えたら、まず誕生日が近かったこともあり年齢や保険適応になるかならないかの確認でいっきにその場がバタついたっけ。笑

 

「今なら保険が一回分適応になるよ!」「よかったね。よし!」

と安堵してくれて、スタートをきった体外受精。

その日から子を授かるぞという想いをさらに強く持ち、今まで走ってきました。

 

鍼灸に通い、

よもぎ蒸しをして、

漢方を飲んで、

食事はタンパク質を始め栄養バランスを考え、

適度な運動と睡眠を心掛け、

サプリの摂取をし、

カフェインやお酒もセーブして、

参考になりそうな本を読み…

 

 

初回は、採卵8個と快調な滑り出しでした。

ただ、結局着床せず終了。

これが、過酷な道への入り口だとは思ってもいませんでした。

 

卵胞が大きくならない

採卵できても成長しない、

成長しても、GTP-Aの結果が良くなく、

移植しても、着床せず。

 

ないないだらけ。

 

 

そして、昨年12月。

私たちが決めた最後の治療も成果はなく、儚くも終わりを迎えました。

 

それからどうするか夫と改めて向き合い、ステップダウンして終わりにしようと決めた人工授精。

上手くいくこともなく。

毎月のリセットが重なる度に、私の中でもう一回だけ体外受精をしたいと思う気持ちが強くなっていました。

夫に素直な気持ちを話すと、夫はしばらく考えてながらも「それが〇〇(私)の望みであり、けじめをつけられるなら」と本当に最後のチャンスをくれました。

 

結果は、移植一歩手前で終了。

 

 

正直、寂しい気持ちでいっぱいです。

夫との子どもが欲しかった、両親に孫を抱いてほしかった、母になりたかった

 

ただ、一方でやりきったっていう想いもあります。

それは、頑張って私のわがままに付き合ってくれた夫の存在があったから。

歩み寄ってくれたことで私は最後まで走りきれた。

私の気持ちを最優先にしてくれた夫に本当に感謝。

ありがとう。

 

 

今後、まだまだ泣いたり、子どもを見たら絶望的な気持ちになるかと思う。

でも、ずっと寄り添ってくれる夫との未来を沈んだ気持ちで過ごすのは失礼だし、もったいない。

望んでいた家族の形にはなれないけど、夫との時間を大切にして過ごしていこうと思う。

 

 

治療を頑張っている方々、どうかみなさんの願いが届きますように。