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資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)/集英社
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資本主義はその構造として先進国による開発途上国からの搾取が
必須とされます。

しかし、1970年代には地理的なフロンティアがほぼ無くなり、アメリカを
中心に新たに「電子・金融空間」というフロンティアを創出した。

この「電子・金融空間」は先進国内に開発途上国と同じ立場の階層を
つくり、搾取という仕組みを新たに具現化したもので、
「努力をした者が報われる」と宣言して、報われなかった者は努力が
足りなかったのだと納得させることで、先進国内に見えない壁を
つくり、下層の人たちから上層部の人たちへの富の移転を図った
とされる。

収奪の対象は、アメリカではサブプライム層であり、EUであれば
ギリシャなどの南欧諸国の人たち。日本であれば非正規社員である
というものです。

このことがバブル発生を多発化させ、最終的に資本主義が終焉を
迎えるのはもう間もなくとの論調です。

資本主義社会の次はどんな社会になるのか、作者は明快な回答を
現時点では出せないとされていますが、水野氏の経済の流れを
俯瞰してとらえる能力は特筆もので、是非、一読をお薦めしたい一冊
であります。