看護師は、病院やクリニック、介護施設等、活躍できる場が多く、さまざまな働き方が可能です。現在の職場で抱える問題の解決に向けて取り組みを行っても、なかなか上手くいかず困っていたり、あるいはもっとスキルアップしたいと考えていたり、さまざまな思いのもとで転職の2文字が頭に浮かぶことがあるかもしれません。多くの働き方がある中で、自宅療養する方のケアをする訪問看護の仕事ができる事業所等へ転職したいと考えることもあるでしょう。

訪問看護師は、利用者さんの自宅で診療の補助行為や介助等を1人で行うので、臨機応変な対応が必要です。臨床経験が3年から5年程度はあったほうが好ましいですが、新卒で働ける事業所もあります。教育体制がしっかり整っている事業所を探すとよいでしょう。

事業所の特色を知ることも重要です。小規模事業所は従業員同士のコミュニケーションを取りやすく、自身の考えが反映されやすいです。少人数で仕事をしていくにあたり、従業員同士が気持ちの良い対話を心掛けることは必須です。どのような職場でも人間関係は大事ですが、少人数の職場では特に皆が団結することが大切です。大規模事業所は訪問看護師の人数も多く、1人の負担が大きくなり過ぎない傾向にあり、休みの希望も比較的通りやすいです。教育体制が整っているところが多いのも魅力です。

事業所によって、利用者さんの疾患の傾向がある程度定まっている場合があります。小児に対応する事業所や、難病を抱える利用者さんの多い事業所等さまざまです。どのような看護をしたいかが明確にある場合は、専門性が活かせるような転職先を検討するとよいでしょう。

訪問看護領域におけるD to P with Nとは、医師と連携する訪問看護師が訪問看護サービスを受ける利用者さんの自宅にいる状態でオンライン診療をすることです。パソコンやタブレット等を用いて、テレビ電話のような形式で医師が利用者さんに医療を施します。その際に、訪問看護師が活躍するのです。

利用者さんの年齢層は、乳幼児から高齢者までと幅広いです。高齢者をはじめ、タブレット等の操作に慣れていない利用者さんも多いです。そういった場合に、訪問看護師が操作方法の説明をして助けます。医師が利用者さんに離れた場所から医療行為を行うことや、慣れないオンライン診療自体に不安を抱える利用者さんも多いです。訪問看護師は、そういった不安を解消する役目も担います。日頃から心身に不安を抱える利用者さんに、さらなる不安がのしかかるといったことは避けたいものです。不安な心に寄り添えるように、日頃から信頼関係を大切にし、気持ちの良い状態を維持していくことが大切です。

訪問看護師は、医師がオンライン上で指示した診療の補助行為、例えば薬の処方や治療行為等をします。医師と訪問看護師が異なる職場のこともあります。利用者さんの同意を得て、医師と訪問看護師は病状等の情報を事前にしっかりと共有しておくことが大切です。

D to P with Nを行う際、医師と利用者さんのやり取りをうまくつないだり、診療補助を行ったりして訪問看護師が活躍することで、利用者さんは安心して自宅で医療を受けることができるでしょう。

この記事を書くのに参考にしたサイトはこちら>>>(オンライン診療を支える訪問看護師