これは大切、大切だけどそこまでじゃない

前は大切だった、もう大切にできない



そんな分類をしてみた、夜








先日、ぢんさんの闇ライブに行ってきた







ライブという空間は
10代の頃からわたしにとって大切なもの。



大切だと信じていたもの。



わたしを「世間」からそっと隠してくれるもの

 

そんな位置づけだった



学校に行けない日はライブハウスに逃げ込んだし


大好きなライブがあって学校に行かない日もあった



しんどいことがあるとライブハウスでぼーっとしていたし




心が疲れたときは、今日誰かライブしてないかな、なんて探した




10年前、確かにライブハウスはわたしの大切な逃げ場所だった








ぢんさんの10年前のきみへ、という曲を聴いて

そんなことを思い出していた




あのときは、ほんとうによく頑張っていた




あの頃の自分のことを恥ずべきものだと思っていたし


頑張れなかった汚点だと思っていたし

なにも成し遂げられなかった半端者だとも思っていた






でもね

あの頃のわたしも頑張っていたじゃないか


自分のなかで最善を尽くしていたじゃないか


人を裏切ったり裏切られたりしながらも



精一杯過ごしていた



精一杯、生きていたじゃない







そんな自分を置き去りにして


隠そうとしていた




あのころ大切だったものは

今のわたしに大切じゃなくなった。


あのころ大切にしていた気持ちも
今は空っぽになった






それでも、いま、大切にしたい気持ちがある


大切にしたいものがある



未来から見れば、

気張ってんなぁなんて笑われそうなことでも


今のわたしがしてみたいなら、それでいいじゃないか





いまのわたしの気持ちを


いまのわたしが、分類してみよう



大切にしたいものは、いつだってわたしの気持ち



今までありがとうと呟きながら、


いまのわたしが大切にしたいものに

優しくする覚悟を決めよう




せいら