この間、お出かけして家に帰ると

お母さんがDVDを見ていた。



それは私たち子供の小さい頃を
撮ったやつだったのね。





わたしは生まれたて。
0歳児。




2、3歳の頃のものを見たことはあるけど

0歳児の頃は初めて見た。




CBM(コバマス)74期せいらです。











その映像には当たり前にお父さんもいて



わたしの聞いていたお父さんとは全然違ったの。






子供を捨てて出ていくような
お父さんだと思っていたし


いつも怒っていたし

すごくワガママな人だと思っていた。







でも、画面に映るお父さんは

すごく子煩悩で一生懸命に

お兄ちゃんの相手や
わたしの世話をしていたんだよね。






そして、わたしはすごくすごく

愛されていた。





それは今のわたしから見て

溺愛という言葉がぴったりだった。




お父さんは0歳のわたしをずっと離さなかったし

構って構って
構い過ぎて嫌がられていたくらい。笑










わたしは、その映像に衝撃を受けて

ぼーっと見ていた。









なんで?


子供のこと好きじゃなかったんじゃないの?

私たちのこと捨てたんじゃないの?

どうでもよかったんじゃないの?




なんで、そんな愛おしそうな顔で見てるの。









涙も出ないくらい


ただただびっくりしていた。









今までお母さんからは

出て行ったお父さんのことを




あなたたちは捨てられた

お父さんは子供のことなんてどうでもいい

もうこっちの家庭のことは忘れてる




という言葉を聞かされてきたから


ずっと、わたしはお父さんを悪者にしていた。









でも、この映像を見て


お父さんは「私の世界では」
悪者じゃなかったんだ。って


気付いたの。




お母さんの世界では
悪者に映っていたのかもしれない。


それは



お母さんは悲しかったから。

お母さんは傷ついたから。

お母さんは好きだったから。



だから、子供にも戦わせたかったんだ。



でも、もう、それを引き継がなくていい。






違う感情を持って、違う感性を持って

生きてもいいんだ。






お母さんと私は、本当に別の人なんだ。






お母さんとは


違う感情を持って、違う感性を持って


生きる覚悟をしよう。




お母さんと私は、本当に別の人なんだ。







お父さんは、悪者じゃない。


わたしのことが、とても好きな人。




お父さんは、悪者じゃない。


お父さんは、わたしの味方。






お父さんは、悪くない。

お母さんも、悪くない。





だから私も、悪くない。







そして、こんなに愛を受けた私が

素晴らしくないわけが、ない。